楽しかったNHK杯も終了しました。遠くから来てくれた選手、地元のプレッシャーに打ち勝った日本の選手、ほんとうにお疲れ様でした。最終日は男子シングルで応援していた織田信成選手が女子シングルの中野ゆかり選手に続いて優勝しました。2年前の全日本選手権を長野まで見にいったときにはじめて彼の演技を見た頃に比べると、驚異的な上達をしていて、まさかこんなに早くシニアの国際舞台で活躍できるなんて想像しませんでした。オリンピック代表も夢ではなくなってきたような気がします。
NHKのサンデースポーツのインタビューでも答えていましたが、2年前ぐらいまでは、今では彼のトレードマークにもなってる柔軟性を生かしたスピンも、不得意だったんだそうです。新しい採点方式でスピンも重要な加点要素になったのを機会に本人が努力を重ねて体をやわらかくしたそうです。当時は前屈で地面に手がつかなかったそうです(スタジオで実演してくれてましたが20センチぐらいはなれた位置のポーズをして昔はこれくらいでしたとやってました)。それ以外にも多くの努力、練習を重ねたんだと思いますが、去年、大阪で全日本ジュニア選手権があったときに観戦友達に誘っていただいたので見に行ったときにその変身ぶりに驚きました。ショートプログラムではスーパーマリオブラザースをテーマにしたコミカルな演技をしていたのですが、試合の演技で実際に演技をやって場内の笑いを取るのは難しいことなんですが、彼はそのキャラクターのよさもあって、彼がなにか動くたび、場内のあちこちでくすくすとう笑いが起きて、最後のジャンプを失敗したときでさえそれがまるで演出だったかのごとく、普通だったら観客席から「あー」といったため息が漏れてしまうところがなぜか爆笑を誘っていました。2日目のフリーは今年も使っている座頭一の曲に乗ってほとんどノーミスの演技をみせ、演技終了後うれしくて氷の上ではねまくりまして、さらに好印象。ダークホース的な存在だったのに優勝して世界ジュニア代表に選ばれ、なんとその世界ジュニアでも優勝してしまうという快挙を達成。シンデレラストーリーはまだまだ続いてシニアになってはじめて参加したグランプリシリーズの第1戦で表彰台、そして第2戦のNHK杯では優勝とまさにシンデレラストーリーを駆け上がってる最中なのです。
実力的には同じ大学の1年先輩の高橋大輔選手のほうがリードしてますが、高橋選手にくらべて演技に波がなくある程度の得点が常に計算できるのが織田選手のよさ。サンデースポーツでは最後に全日本では4回転を成功させたいと抱負を語っていて、もし本当に4回転が成功すれば、高橋選手との差はさらにつまって、逆転でオリンピック代表の切符を手にできるかもしれません。
織田信長の末裔という話題性だけでなく、実力がありとても素敵なキャラクターの持ち主なのでぜひみなさんも暖かい目で応援してあげてください。織田選手の次の試合は次週に東京で行なわれるグランプリファイナルになります。
スケートに関してはniftyのフィギュアスケート特集の記事が記者さんの愛情があり写真が素敵なので一番だと思います(こちら)。毎日新聞も表面だけでないつっこんだ特集もあったりするのでチェックしてみてくださいね(こちら)。
niftyの特集ページを担当してるチームで制作された「公式応援ブック」も内容が充実してますので、日本男子選手に興味がある方はチェックしてみてくださいね。織田選手と高橋選手が表紙です。
=追記=
6日付で更新されたniftyの記事「NHK杯男子シングル 織田信成優勝!」(こちら)はさすがにプロらしい視点で気づかなかったことを紹介してくれています。演技が終ってすぐに、ジャンプの反省をして自然にランディングポーズの再確認をする織田信成選手は、また驚くような進歩・変身をしてさらに世界の上を狙える選手になるだろうと確信しました。記事を読んでてキスクラでの号泣をふたたび思い出しました、昨シーズンの世界ジュニア選手権、そして先日のスケートカナダと、素晴らしい演技をしてかわいらしくガッツポーズをみせて喜んでたとおもったらジャッジから高得点をだされると毎回これでもかというほどの号泣。男が人前で泣くなんてひいてしまう・・・なんていう人もいるでしょうが、私は毎回テレビの前でもらい泣きしています。一生懸命やったことが高い評価を受けることの喜び、それを全身で表してもいいじゃないですか。オリンピック代表選考の試合はあと2試合、先行する高橋選手も素晴らしい選手ですし、織田選手よりレベルの高い位置にいるのは確かだと思いますが、逆境でさらにこの選手は伸びる、そんな期待をさせてしまう選手です。がんばれ!

COLORS
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