2012年03月31日

2012年 世界フィギュアスケート選手権 男女シングル SP


 世界フィギュアスケート選手権のJSPORTSでの生中継が無いと知った時は悲鳴を上げましたが、地上波が一部ライブ中継を交えながらのリアルタイムに近いディレイ放送でしたので、思っていたほどストレスを感じずにテレビ観戦を楽しんでおります。放送されないスケーターは後でJSPORTSで確認できますしね。

 男子も女子も特に上位を狙うことができるスケーターになればなるほど、ノーミスで演技をまとめられず、失敗が目立つショートプログラムになってしまいましたが、現在の採点方式に対応するためにスピンやステップの難度を上げて、プログラム構成などをより複雑なものにするために、一時的にジャンプの難度を犠牲にしても致し方なしな流れがソルトレークオリンピックの後、トリノオリンピックからバンクバーオリンピックまでは無きにしも非ずで、スポーツとして見た場合、本当にこれで良かったのかな?と疑問を感じることもありましたが、先シーズンから現在の採点方式に対応した上で、男子は4回転、女子は3回転3回転のコンビネーションジャンプをプログラムに入れてくるスケーターが急激に増えたため、やはりそれだけミスをするリスクも高まった結果かなと思いました。はらはらどきどきするスリリングな展開は時には応援しているスケーターに大きな失敗が続いてがっかりすることもありますが、難しいジャンプを成功させながら、プログラムを滑り切った選手を観た時のエキサイティングな興奮が増したように思います。

 フリーも楽しみですね。



2012年02月11日

2011 四大陸選手権 女子SP Learning to Fly

浅田真央選手首位スタート
 今日は朝6時に起きてJSPORTSの生中継のスタートを待って四大陸フィギュアスケート選手権の女子シングルを観戦しました。すでにフジテレビでの放送も終了していますので、浅田真央選手が首位でSPを終えたことはみなさんご存じのことと思います。現地入りしてから調子が良くなってきたというトリプルアクセルに挑戦し、本番では少し回転が足りずに両足着氷になってしまいましたが、それに動揺することなく、残りのジャンプは成功させ、さらにスピン、ステップで最高難度のレベル4を獲れたことは浅田真央選手の大きな成長ですね。明日から予定があるので女子フリーを見るのは月曜日の夜になりそうですが楽しみにしています。

四大陸フィギュアスケート選手権
[女子SP結果] [採点詳細] [フリー滑走順]

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2012年02月10日

2011 四大陸選手権 男子SP 無良選手の4回転に一番拍手喝采していたのは?

豪華なドアボーイ&ドアガール
 いよいよフィギュアスケートシーズンも後半戦、四大陸フィギュアスケート選手権がアメリカのコロラドスプリングスで始まりました。男子ショートプログラムの結果はみなさん結果はご存じだと思いますが日本選手が2位に無良崇人選手、3位に高橋大輔選手、4位に町田樹選手と素晴らしいスタートを切りました。
 ところでお気づきになられましたか?スケートリンクへ選手が出入りするドアの開け閉めをしていたドアボーイ&ドアガールは、コロラドスプリングスでコーチをしてらっしゃるトム・ザクラジェックコーチとベッキー・カルヴィンコーチでした。お二人はいつもチームを組んでライアン・ブラッドリー選手やブランドン・ムロズ選手のキスクラにいらっしゃったり、今はコーチを変更していますがジェレミー・アボット選手やレイチェル・フラット選手のキスクラにも以前はいらっしゃたので顔を見れば知ってる!というスケートファンの方は多いのではないでしょうか?残念ながら今大会は教え子が誰出場しませんが、スタッフとして地元で開催される大会をサポートされているのですね。ベッキーさんはリンクから上がってくる選手たちに声をかけていましたし、高橋選手は大会などで顔見知りなのか「ありがとう」と親しげに返事していましたね。

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2011年01月28日

ヨーロッパ選手権 男子シングルを見ながら

新時代到来?
 ヨーロッパ選手権、男子シングルSP、盛り上がりましたね。ヨーロッパだけじゃなく男子シングルはバンクーバー五輪で引退かと思われていたスケーターが何人か残ったことによって、成長著しい若いスケーターも加わってますます層が厚くなり、ますます熱いカテゴリーとなってまいりました。
 ベテラン勢にミスが出てしまったこともあって上位に若い選手が名前を連ねるという途中経過を見ながら、「世代交代?」なんて言葉も心をよぎったわけですが、世代交代と言えば、まだ映像では見てないのですが、まったくフィギュアスケートの情報を収集してもないのに耳に入ってくるカナダ選手権のパトリック・チャン選手の噂。すごかったらしいですね。ヨーロッパ選手権を見た興奮がなかなか醒めなかったので、思わずツイッターで深夜まで盛り上がってしまいましたが、「そっかパトリック・チャン選手が新時代を切り開いていく選手になるのか」なんて驚きが隠せなかったりします。 俗にヤグプル対決と言われたソルトレーク五輪の前後の頃、ヤグディン選手、プルシェンコ選手の両巨頭が君臨し、本田武史選手も試合で3回の4回転を成功させたり、ゲーブル選手が2種類の4回転を成功させたりと4回転がなければ男子シングルじゃないと感じさせた時代のあと、それに冷や水を浴びせるような新ルール(もうすでに「新」ではないですね)が到来しました。勝ちにこだわるなら高難度のジャンプを入れることよりもプログラムの内容を濃くしたほうがむしろ良いのではといった風潮の中、女子シングルがなんとなくみんな似たり寄ったりの構成になった中で、しかし、個性派が多い男子シングルではそれでも4回転に挑戦し続けるスケーターとそうでなく総合力で勝負するスケーターとの対決軸が生まれ、才能あふれるスケーターたちが次々と登場して、確かにバンクーバー五輪まで楽しませてもらいました。それでも、古い人間と言われるとそれまでなんですが、どこかにヤグプル時代にはあった何かが欠けてるような物足りなさもあったんですよ。それが、チャン選手がガンガン4回転に挑戦し、試合で次々と成功させていると聞くと、あの密度の濃いプログラムでそれができるスケーターがついに登場したかとわくわくさせられ、これに小塚選手あたりが刺激を受けて追随することになるといよいよ新時代到来!なんて前のめりになってしまったわけです。
 もちろん高橋大輔選手やベルネル選手、アボット選手にその可能性を感じたことはたびたびありました(もちろんジュベール選手のプログラムが濃くなっていくいう逆側からのアプローチへの期待もありました)...がご存知のように怪我があったり、ここぞというところで大きく崩れたりで、プログラムの密度を濃くしながらジャンプをソルトレーク五輪の頃のような構成で破たんなく滑りきるのは無理なのかな?とその難しさを痛感していたときのチャン選手の確変。もちろんまだ一番条件の良い国内選手権でのことですから先走るのにもほどがあるとおしかりを受けるかもしれません。こんな例えが許されるかどうかわかりませんが竜崎麗華、緑川蘭子の下から出てきた岡ひろみ?そんな衝撃でありさみしさもありなスケート三昧の週末へ突入でございます。
 そんなことを考えながらも、ヨーロッパ選手権ではケヴィン・ヴァンデル・ペレン選手を全米選手権ではライアン・ブラッドリー選手を一番応援したりしてるから不思議なものです。