2012年05月18日

追悼 ドナ・サマー 「Breath Of Heaven」

 昨夜、突然飛び込んできた訃報をいまだに受け入れることができませんが、ようやっと彼女のCDをできるだけひっぱり出してきて聞いています。

 聞いていると穏やかになれる1曲を2000年にHPに書いた曲紹介を引用して紹介させてください。敬虔なクリスチャンらしいドナのダンスディーバとは違った一面を垣間見ることができる1曲です。

 ラッキーなことにYouTubeにもありましたし[こちら]、今見るには悲しい絵がついていますがロシアのサイトにもあります[こちら]のですぐに聞いていただけるのではないかと思います。

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2012年04月15日

ダイアナ・ロス セントラルパークコンサート 初映像ソフト化

長生きしてたらいいこともあるものですネ
 以前にもHPかブログかもしくは両方かもしれませんが、ダイアナ・ロスを好きになるきっかけであり、洋楽を聞き始めるきっかけが、1983年のダイアナ・ロスのセントラルパークでのコンサート。30万人とも言われた観客[YouTube]の注目を一身に集める姿をテレビを通じてですが見て、衝撃を受けました。ダイアナ・ロスの名前は実は当時、岩崎宏美さんが憧れの歌手として名前を挙げ、初めて彼女のコンサートを観た時には腰を抜かして他人の手を借りないと立ち上がれなくなったほど感動したとラジオで話しているのを聞いて知っていたのですが、なるほどと納得したものです。洋楽をほとんど知らなくても「Endless Love」はちょうど宏美さんがテレビで歌ったりライブ盤に収録したりして聞いていましたし、「Stop In The Name Of Love」はそれよりさらに5年ぐらい前かな?本当に子どものころにピンクレディーが歌ったのを聞いてとても気に入ってずっとわけのわからない英語で歌ったりしていた曲だったりしたので、これらもダイアナのだったのかとうれしくなったりもしました。そして初めて聞く「マホガニーのテーマ」や「Ain't No Mountain High Enough」のダイアナ・ロスの魂がほとばしるような歌声に魅了され、すぐにレコード店に走りベスト盤を買ったのが何もかもの始まりでした。

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2012年04月10日

岩崎宏美ファン必聴 きだまさしとTake It All Japan 「大変なンすからもォ。」

さ〇まさしまさしさんのファンの方はネタバレ含まれますので読まないで!
 今朝のスポーツ新聞などでも報道されますが、さ〇まさしさんの40周年記念で本日発売されましたきだまさしとTake It All Japan 「大変なンすからもォ。」。さだまさしさんとは無関連の商品(笑)ですのでさだまさしファンの方は内容は買ってご確認下さいね。ネタバレを含みますのでこの先は読まないでくださいね。
 岩崎宏美さんファンの方には大切な連絡事項がありますのでこの先を読むか、読まずに即買うかどちらかお願いします。そしてさだまさしさん作詞作曲の「いのちの理由」、CD買うのはもちろんですが、地元のラジオ局や有線へのリクエスト、CD店に行ったら目立つ場所に目立つように置きなおすとかいろいろしましょう。お友達にテレビ局のお知り合いがいましたら、いい曲なのでぜひ番組で紹介するようにプッシュしてください。お願いします。

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2012年04月04日

岩崎宏美 「いのちの理由」発売

4年ぶりの新曲
 4月4日、岩崎宏美さんのたぶん63枚目のシングルになると思うのですが「いのちの理由」が発売されました。63枚には数えていない、THE★THREE SOUL PIGREES名義の「ピンクと呪文」が昨年リリースされていますが、岩崎宏美名義としてはなんと「始まりの詩、あなたへ」以来、4年ぶりのシングルになります。岩崎宏美さんの間もなく37年目に突入するキャリアの中でもこんなにインターバルが開いたのは初めて。仕事の量をセーブされてた時期でさえも3年とあけたことはなかったので、今回の新曲にはファンも期待するものがありますし、岩崎宏美さん自身もいろいろ悩んだ上であえてこのささまさしさんのバージョンがすでにリリースされている「いのちの理由」のカバーに挑戦されたのでは思います。
 2月のファンミーティングで会場で音源が初公開されて、ライブハウスツアーでは観客の前でのお披露目もすでに済ませてますが、残念ながらまだテレビなどでファン以外の方に聞いていただける機会がないのが残念です。インペリアルレコードのサイトで試聴できますので、もし興味を持たれましたらお聞きください[こちら]。個人的にこの曲を聞くと、自分の命を大切にすることが他人への思いやりや優しさにつながっていくのかなと思いました。ほかの方がどんな気持ちで聞かれているのかとても興味があります。
 今年は宏美さんが大ファンのさだまさしさんの還暦イヤーということでいろいろなイベントがあるようですが、宏美さんはそれとは別で非公式にお祝いするために、「さだまさしトリビュート」となる全曲さだまさしさんのナンバーのカバーで「Dear Friends Y」を制作中。先日、歌入れが終了したことが宏美さんのHPにてご報告されていました[YouTube]。
 宏美さんがDear Friendsシリーズの中で歌ってこられた「夢」「秋桜」「人生の贈り物」「虹」はステージなどで歌い重ねてきて宏美さんの歌も変化してきているということで、ボーカルを録音しなおしたそうですし、ライブハウスツアーで歌われた「Birthday」「案山子」もほぼ収録されるのではないかと思います。そし宏美さんのHPで「道化師のソネット」をレコーディングしたことをお話しされています。ほかにどんな曲が収録されるのか楽しみですね。新しいツアーが始まる5月には発売予定です。
 そしてファンミでは秋には宏美さんとまさしさんから素敵な贈り物がありそうなお話をちらっとされていましたので、それも楽しみに待ちたいです。

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2012年03月14日

岩崎宏美 3月10日 八王子オリンパスホール公演

新曲「いのちの理由」
 11月26日野木町文化会館以来となった岩崎宏美さんのホールツアー「Dear Friends Special with Strings 虹〜I'm A Singer」に八王子まで行って参りました。来週の関西2公演が予定があって行けないこともありこのツアーを見られるのもあと少しと思うとさびしくなりますね。
 次のコンサートの構想も気になるところですが、2月のビルボードライブ大阪で初披露された新曲「いのちの理由」、ピアノトリオとストリングスの編成のアレンジで初めて聞くことができました。さだまさしさんの曲で、すでにコロッケがカバーしていますが、宏美さんの歌声でもぜひこの曲が広く親しまれるようになることを期待しています。会場では新曲の予約販売も行われてディレクターの湯田さん自身が大きな声でセールスされていたのが印象に残りました。セットリストは前回までとほぼ同じで「手紙」が「いのちの理由」に入れ替えられてカットとなりました。私は新曲をよこすかで買う予定です。
 ただ心配なのはファンミーティングやライブハウスではニューアルバムを次のツアーの初日に合わせてリリースしたいとはりきって報告されていたのが今回は触れられなかったので、少しスケジュールがずれてきているのかな?と思いました。
 宏美さんの歌声はライブハウスツアーに続いて好調で、MCではやはり梅田芸術劇場でコンサートをご覧になられた八神純子さんのお話をされれていました。「始まりの詩...あなたへ」、NHK歌謡コンサートでも披露されたばかりでしたが、いつもよりも低音が効いた迫力ある歌声だなと思っていたら途中から宏美さんにこみ上げてくるものがあったのか声を震わせて泣くのをこらえながらの歌になり、思わずもらい泣きしてしまいました。最後の繰り返しで上杉さんがコーラスで入ってましたがこれってツアー前半でもありました?宏美さんがいつもと違う歌だったので初めて気づいたのかな?あそこのコーラスは大好きなのでもっとバランス的に大きくしても良いと思います。今回は宏美さんの歌を支える雰囲気が特別に出ていてよかったです。

ラベル:岩崎宏美
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2012年02月28日

岩崎宏美 STBライブ 2月26日

おのぼりさん気分満喫 STBライブ遠征
 去年、初めて岩崎宏美さんのアコースティックセットによるステージをビルボードライブ大阪で体験して、すっかりはまってしまい、今年はついに東京遠征を決意。同行していただけるかたも無事に得て日曜日に行って参りました。前日夜に個人的なアクシデントがあってひとりならキャンセルしていたかもしれませんが、同行していただける方のチケットもお預かりしていたので、心に鞭打って朝の伊丹空港から羽田へ。ツイッターで浜松町から六本木まで歩けますよ!のアドバイスにGoogleマップを見ると本当に歩けそうな感じでしたのでモノレール到着後は東京タワーと六本木ヒルズを目印に歩くことに。途中、当日開催されていた東京マラソンのコースを横断するなど、なかなかできない経験もできたり、東京タワーの真下を歩くときにはびっくりするぐらい写真を撮ってしまったりと、すっかりおのぼりさん気分を満喫。麻布の高台あたりからは独特の六本木の佇まいにアウェー感を感じつつ、実は以前にFOXの試写室に来たり、友達が近くの泉ビルに勤務していたりして周辺を歩いたことはあったので、迷うことなくSTBライブ前に到着。待合がなかったので開場までは外にいましたが雨なら困るとこでしたね。14時開場15時開演では食事するという雰囲気にもならず、周りから聞こえてくる会話を聞いていると前日も来ていた方や、この後のセカンドステージもご覧になる宏美さんの熱心なファンの方々が多く、宏美さんファンの中では若輩者としましては宏美さんの話をするのがはばかられる感じで遠慮してしまった。ビルボードライブより席が密接していたり、二人だと横並びはだめと言われたり、人気公演で満席に近かったから仕方がないのかもしれないけど、ゆったりくつろぎながら音楽を楽しむという意味ではビルボードライブ大阪や東京のほうに軍配があがるでしょうか?その分、どの席からでもステージが近いという面は良いのかもしれないけど。自分は身体が大きいので(すいません)、手洗いに立つにも周りの方にすいませんとひとこと断りながら恐縮してしまいました。そうこうしているうちに会場が暗くなりステージがスタート。

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2012年02月21日

岩崎宏美 ビルボードライブ大阪 2月17-18日

この時期だけの贅沢なライブハウスツアー
 岩崎宏美さんのライブハウスツアー、初日のファーストステージと2日目のファーストステージへ行って参りました。ここ数年、ベリンダ・カーライルやシーナ・イーストンなどなどいろいろなアーティストのライブで通っているビルボードライブ大阪は雰囲気も大好きなので楽しみにしておりました。昨年初めて宏美さんのアコースティックライブを見たのもこのビルボード大阪でした[昨年の感想はこちら]が、観に行く決心が遅れて整理番号が遅くあまりいい席でなかったことの反省から今年はより早い整理番号を確保でき2日とも最前列というわけではありませんがライブハウスの醍醐味である手を伸ばせば宏美さんに届くような場所で宏美さんの歌を堪能することができました。
 ギターの古川昌義さん、ピアノの青柳誠さんは日本屈指の人気プレイヤーで多忙なためスケジュールを押さえるのが大変で、宏美さんがこの時期だけはお二人にあけておいておいてほしいとお願いして年に一度実現する贅沢なアコースティックライブツアー。大阪では4ステージあったわけですが、ライブハウスツアーはすべて違うセットリストでするということはファンの間では知られていても、昨年のファンクラブの会報で自分が観なかったステージでホールコンサートでは聞けないようなレアなナンバーがあったの知り後で悔しい思いをしたので、今年は大阪で2ステージ、東京を1ステージ、奮発してみました。MCではなかなかこの3人でのレパートリーが増えないのが悩みだとおっしゃっていましたが、そんなことありませんよね?今回は新曲の披露がありましたし、ハプニングもいろいろあったので華やかでにぎやかなステージになったように思います。この先はどんな曲を歌ったかなどネタバレ的な情報が含まれていますので、これから名古屋、東京のステージをご覧になる方はご注意ください。

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2012年02月07日

ティナ・ターナー 70歳のプラウド・メアリー

アメリカ人の魂に点火する歴史的ナンバー
 今夜、JSPORTSで放送されたフィギュアスケート全米選手権エキシビションを駆け足気味に追っかけ再生してたら、ジュニアのアイスダンスカップルがアイク&ティナ・ターナーの「プラウド・メアリー」All the Best - The Hits - ティナ・ターナーを使って演技を始めたのでそこはゆっくり見てしまいました。イントロが流れるだけで観客がわーっと盛り上がる、そんな曲なんですね「Proud Mary」って。オリジナルはCCRが1969年にヒットさせますが、アメリカ人の心に火をつけるのはなんといってもアイク&ティナ・ターナーの炎のパフォーマンスが強烈に印象的に残っているからなんでしょうね。ティナのモノローグとスローなティナの爆発的なボーカルとアイケッツと呼ばれるバックダンサーを従えた川を泳ぐことをイメージしたダンスはエド・サリバンショーなどで全米に放映され人々を熱狂させました[YouTube]。ちょうど洋楽を聴き始めた1984年に「愛の魔力/What's Love Got To Do With It」でティナ・ターナーが復活して彼女のアルバムをカセットテープで買って繰り返し聞いたものですが当時はYouTubeももちろんなく、「"プラウド・メアリー"のティナ・ターナーが復活」と言われてもその「プラウド・メアリー」を知るすべがなかったわけですが、今はYouTubeで見られるからいいですね。今のように光や映像による演出なしに、歌とサウンドとダンスだけでここまでのスペクタクルを見せるなんて素晴らしい。ティナ・ターナーとアイケッツのパフォーマンスはアメリカの歴史のひとつとして教科書に載っててもおかしくないです。最近では「glee」の中でメンバーのパフォーマンスがありましたしProud Mary (Glee Cast Version) - Single - Glee Cast[YouTube]、懐かしいところでは日本でも人気となった海外ドラマ、アーリー・マイ・LOVEでも主人公のアリーがアイケッツのメンバーになるのが夢だったというエピソードがあってティナ・ターナーのバックダンサーとして踊ったエピソードがありましたが、未だにアメリカ人に心に火をつけるナンバーなんだなと今日のエキシビションの放送を見ながら思いました。肝心の演技のほうはまだジュニアのダンサーということもあってか消化不良でしたでしょうか。やはりこの曲にはこの振付というお約束があるわけですからそれを取り入れてないとお客さんも不満なんじゃないですか?良い例えかどうかわかりませんが日本でいえばピンクレディーの「UFO」みたいなものでしょうか。

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2012年02月06日

今日のSuper Bowl ハーフタイムショーはマドンナ

第46回スーパーボウル
 今年の「ニューヨーク・ジャイアンツ 対 ニューイングランド・ペイトリオッツ」なんてことには興味が無くて、試合開始前の国歌は誰が歌うの?とか、ハーフタイムショーは誰?とかってことがメインの興味になってしまいますが、今年のハーフタイムショーのメインアクトはマドンナ。全米で中継するNBCのコマーシャルも気合は気合十分[YouTube]。もちろんマドンナ自身も来月ニューアルバムがリリースされるということでそのプロモーションのために気合の入ったステージになりそう。新曲「Give Me All Your Luvin'」[YouTube]で共演してるニッキー・ミナージュもステージに上がるほか、あのシルク・ド・ソレイユも演出に加わって大がかりなものになりそうです。iTunesではこれに合わせるかのように今日まで特別価格でマドンナのニューアルバム「MDNA」の先行予約を受け付けてますGive Me All Your Luvin' (feat. Nicki Minaj & M.I.A.) - Single - Madonna。先行予約すると最新シングル「Give Me All Your Luvin'」がすぐにダウンロードできるほか、Pre-order Onlyのボーナストラックがおまけでついてくるようです。商売上手ですね。
 日本ではNHK BS1で朝8時から生中継されます。

(あっ、それで新曲はチアガールがテーマなのか、やっとのこと理解した。遅い?)



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2012年01月21日

Deniece vs. Sheena

「My Cherie」覚えていますか?
 シーナ・イーストンのライブの興奮が醒めやらぬ中、シーナのゴージャスな旧譜の数々を毎日聞く日々が続いております。個人的にライブのあとよく聞いているのはジェイ・グレイドンとグレッグ・マティソンの手によるアルバム「秘密/Best Kept Secret」。当時はやりのTOTO/エアプレイ系のキャッチーな音作りが日本でも受けました。CMソングになったアップテンポの「Telefone」[YouTube]、フォスターのキーボードタッチが堪能できる「All Most Over You」[YouTube]、ペイジスの二人のコーラスが秀逸な「Don't Leave Me This Way」[YouTube](ディスコクラシックとは同名異曲ですがそちらもシーナがカバーしているからややこしい)などはなぜAORファンに再評価されないのか不思議なほど高いクオリティ。ジーン・ピットニーやダスティ・スプリングスフィールドの名唱で知られる「Just One Smile」[YouTube]でのシーナの熱いボーカルは彼女の全部のレコーディングの中でNo.1だと私は信じております。
 さて、1980年のデビューからヒット街道を突っ走ってきたシーナの最後のメジャーリリースのアルバム「My Cherie」を覚えている方はいらっしゃいますでしょうか?シーナがプロモーションで来日して「笑っていいとも」なんかに出演した記憶もあるのですが、残念ながらこのアルバムはヒットにつながらず、以後、ヒットシーンから遠ざかってしまうことになるわけですが、このアルバムも決して悪くない。収録曲を振り返ってみるとナーラダ・マイケル・ウォルデンのプロダクションの「’Till Death Do Us Part」は当時注目されていた女流ソングライター、アントニーナ・アルマトの手によるどこかマライア・キャリー風。テイラー・デインの制作チームによる「Flower In The Rain」もきらきら輝くナンバー。デビュー当時のプロデューサーであるクリストファー・ニールとのコンビを復活させた「All I Ask Of You」(「オペラ座の怪人」とは同名異曲)と「Next To You」は久々にイギリスに里帰りしてのレコーディングで軽やかなポップチューン、当時すでにスーパープロデューサーだったデヴィッド・フォスターにおそらく大金を積んで制作された「You've Learned Live Without You」はダイアン・ウォーレンの書き下ろしと言う念の入れようです。もう1曲のフォスタープロダクションのチューンがカバーになったのは製作費の都合かな。でもその「Crazy Love」の情熱的なシーナのボーカルもなかなか。バリー・マニロウも取り上げた可憐に咲くミニバラのような「Please Don't Be Scared」のスタンダード的アレンジも忘れ難い。さらに日本国内盤には日本のテレビ番組用に製作された上田知華との共作曲「愛はミラクル/The Miracle Of Love」も収録されているというバラエティーに富んだ構成。アルバムの肌触りはEMIアメリカの消滅で日本でのリリースのみとなってしまう憂き目に合うもファンの間で人気が高く、私もシーナ・イーストンのアルバムとしては一番好きな1987年の「No Sound But a Heart」に近いものがあり、リリース当時はよく聞いたものです。でも売れなかった。振り返ってみると、この辺りから自分の好みとビルボードチャートとの乖離を意識するようになり再発盤の世界へ逃げ込むようになっていったような気がします。

先行シングル「My Cherie」に?の嵐
 内容の充実ぶりに反してアルバムがこけた最大の要因は先行シングル「My Cherie」[YouTube]がマーケットからリアクションを得られなかったこと。個人的にもアルバムの中で唯一とらえどころがなく中途半端なダンスチューンが先行シングルになったのか納得がいきませんでした。新しく台頭してきたセリーヌ・ディオンやマライア・キャリーがアルバムから大きなバラードを堂々とカットして大ヒットを手にしていた時代ですから、シーナにもバラードで勝負して欲しかったですね。残念ながらシーナにはバラードでのビッグヒットが映画がらみの「For Your Eyes Only」のみでレコード会社的には信頼できず、ダンスチャートならある程度宣伝費でリアクションを買える部分も期待しての先行シングルというのは理解できなくもないところですyが…同様にアメリカのチャートで低迷していたダイアナ・ロスも日本やイギリスでバラードのビッグヒットを飛ばしながらアメリカでは何故か弱気にダンスナンバーから切ってはこけ切ってはこけしていたこともあって歯がゆさ倍増でございました。中古CD屋さんでは不本意ながら100円ワゴンセールに出されていたりするほど比較的入手しやすいですので一度お手に取っていただけましたら幸いです。

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2012年01月18日

シーナ・イーストン ビルボードライブ東京&大阪

シーナ・イーストン / Sheena Easton(Vocals)
フィリップ・イングラム / Phillip Ingram(Background Vocals)
ダン・エリス / Dan Ellis(Keyboards)
ロバート・ストーン / Robert Stone(Saxophone/Flute)
デイヴ・ハート / Dave Hart(Guitar)
アール・キャンベル / Earl Campbell(Drums)

シーナ・イーストン、なんちゃって追っかけ記?
 もう1年半前になるのかな?シーナ・イーストンのライブを初めてビルボードライブ大阪で観たのは。病気もして震災もあったのでずいぶん昔のように感じますが、またシーナが来ると言うので、ビルボードライブ大阪を予約していたらひょんなことから東京の招待券もいただけることになったので急遽東京行きを手配してなんちゃって追っかけ状態にいろいろハプニングがあって楽しい珍道中となりました。

東京 14日セカンドステージ -風邪風邪風邪風邪-
 実は幕の内が明けたころから風邪で鼻水と咳がとんでもないことになり、3連休は完全に寝込んでいたので、東京までのこのこ出て行ってまたぶり返したりしないかとひやひやしながらも、14日土曜日に機上の人となり出立。ホテルにチェックインしてからも熱っぽかったのでお友達に会って新年のご挨拶もしたかったのですが、キャンセルして一度仮眠をとって、体力を回復させてから張り切ってビルボードライブ東京があるTOKYOミッドタウンへ。東京ってあっちこっちに再開発地区があってわけわかんないですね。セカンドステージの集合時間より早めにと地下鉄に乗ったものの駅に着いてミッドタウンに入ってから迷い込む始末。案内嬢を捕まえて「ビルボードライブ東京はどちら?」と聞いてやっと到着。待ち合わせ場所が地下街の吹きさらしというビルボード大阪とは違い、ちゃんと待合室まである素敵な玄関前で招待券を下さる方とも無事出会え風邪のうっとうしさも吹っ飛んですっかり気持ちはライブへ高鳴ります。その方は前日もいらっしゃっていたので前日の情報を仕入れると前回の来日とはセットリストが変わっていてプリンスメドレーなどは無かったのだとか。これは新しいショーが見られるのかな?とますます期待に胸が膨らみました。
 会場に入ると「綺麗」。スカパー!の生中継で知っていたつもりでしたが、ステージの後ろがガラス張りになっていて、六本木一丁目の泉ガーデンタワーになるのかな?夜空にそびえる摩天楼が見えてロケーションは最高。チケットいただいた方とは整理番号が離れていたので座席ではおひとり様でしたが、ステージかぶりつき周辺はシーナの長年のファンと思われるおひとり様男性の姿も目立ち、特に孤独感を覚えることもなくノンアルコールビールにサンドウィッチをつまみながら開演を待ちました…ステージ後ろの大きな窓にカーテンがかかるといよいよスタート。1曲目はモータウンクラシックの「How Sweet It Is」…と思ったらあれ?シーナの声がガサガサ、1曲目が終わると「ごめんなさい、昨日からひどい風邪をひいてしまって、普段はもっとうまく歌えるのだけど」と謝罪の言葉が「ベストはつくすから許してね」と。あらーシーナもお風邪だったんです。

温かい観客に見守られて東京の千穐楽は終了
 自分はシーナのファンであるので、風邪なのに頑張ってステージに立ってくれてありがとう!って感激だったわけですが、厳しいステージではありました。ところどころせき込むし、途中で歌うのをバックコーラスやサックスソロに任せたりするところも多く、最後の「モダン・ガール」などはほとんど観客とサックスのロブが歌っていたかな(苦笑)。それでもバラードでは一生懸命喉にひっかかる音を回避しながら丁寧に歌っていたのですっかり堪能。セットリストも前日よりかなり入れ替えたみたいでプリンスメドレーが復活。プリンスメドレーはバックコーラスのフリップ・イングラム(元スイッチ)の力を借りられるからシーナの喉への負担を楽にする意図があったのかも。終演後、先ほどの方とお話ししてみると前日歌った曲はかなりすっとばしたとのことでした。それでも大阪公演の感想で書きますがあの曲とあの曲があったので私は大感激でした!観客ののりもよく、プリンスメドレーや「モーニング・トレイン」では1階はみなスタンディング、お約束の「テレフォン」の大合唱も楽しかったです。温かい観客の拍手に「同情するなら金をくれ!」とはもちろん言わずに「私を気の毒に思ってくださって拍手を下さっているのは分かっています。感謝しています。」と繰り返しお礼を言いながらシーナはステージを降りて行きました。無事、2日間の東京公演は千穐楽を迎えました。

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2011年08月19日

originals Masashi Sada Songbook

さだまさし提供楽曲等を集めたコンピレーション
 2005年にリリースされていたコンピレーションアルバムをご紹介。さだまさしが他アーティストに提供した楽曲、またはカヴァーされた楽曲のみで構成されたコンピレーションで「オリジナルズ さだまさし ソングブック」と題されたもの。実は昨年、岩崎宏美の「Dear Friends V」で雪村いづみさんの「虹 〜Singer」をカバーされてから、雪村いづみさんのバージョンをずっと聞きたいと思っていましたが、収録された芸能生活40周年のアルバムはすでに廃盤で、プレミアもついた入手困難盤ということで、残念に思っていたら、先日、Amazonのページをいろいろ見ているうちに見つけたのが、その雪村いづみさんバージョンを収録したこのコンピレーションアルバム。

収録曲
1. 秋桜(山口百恵)
2. 僕にまかせてください(クラフト)
3. 縁切寺(バンバン)
4. セロ弾きのゴーシュ(森山良子)
5. 童話作家(由紀さおり)
6. しあわせについて(彩風)
7. 道化師のソネット(チキンガーリックステーキ)
8. 心にスニーカーをはいて(白鳥座)
9. 不良少女白書(榊原まさとし)
10. 本当は泣きたいのに(森川由加里)
11. 夢(岩崎宏美)
12. 掌(高橋真梨子)
13. 虹〜Singer(雪村いづみ)
(なぜかAmazonの表記と実物の曲順が違っていたので実物の曲順で)


 収録曲をご覧になっていただけるとわかりますが、「秋桜」のようにアーティストをイメージされてさだまさしが書き下ろされたものと、純粋なカバーナンバーとが混在している構成。高田みづえの「カーテンコール」や高倉健と裕木奈江のデュエット(中島みゆきと共作)とかまだまだ提供楽曲があるので、せっかくならそちらだけで1枚、カバーだけで1枚できたのではないかと思うのですが、権利関係がクリアになりやすいものを集めたといったところでしょうか。なんとなくさださんの事務所で面倒を見ているチキンガーリックステーキの知名度を上げるために組んだコンピなんじゃないかな?なんてうがった見方もしてしまいますが、雪村いづみさんの「虹〜Singer」をありがたくも聞くことができたので感謝感謝でございます。

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2011年07月30日

ドナ・サマー with デヴィッド・フォスター 「Last Dance」

残念ながら来日告知は無しだけど
 デヴィッド・フォスターがゆかりのアーティストとともにスペシャルショーを展開する「デヴィッド・フォスター&フレンズ」。この秋にはその第2弾が日本にも上陸、東京フォーラムAで10月19日と20日の2日間、公演が行われます。フォスターと共演するゲストはフィリップ・ベイリー、マイケル・ボルトン、ラッセル・ワトソン、そして日本でも人気のシャリースと豪華メンバーではありますが、アメリカ版の第2弾のメンバーはフィリップ・ベイリー単独でなくアースウィンド&ファイアーとしてだったり、ボルトンとともにシールが出演して二人が共演してたり、ナタリー・コールも日本版は日本では出演者の告知には無く、さらにトリを飾ったのがドナ・サマーだと知ってしまうと、少々、残念かな。しかし、日本がこんな時期ですし、来てくれる方々に感謝するべきなのかもしれません。もし、ドナ・サマーが来日してくれたなら絶対東京まで行きますけど、今のところ来日アナウンスは無し。オフィシャルページ[こちら]の「andmore/近日発表」に期待をかけてチケット買うにはリスク高過ぎだな。

「Last Dance」
 ドナ・サマーとフォスターの接点ってそんなに思い浮かばないんですけど、映画の主題歌でブルース・ロバーツとデュエットした「Whenever There Is Love」がフォスターがらみでしたっけ?その曲もアメリカ版では歌われてないようです。ショーのラストを飾るのがラストソングの定番「Last Dance」[YouTube]。ドナ様、御年62歳ですよ。全盛期の突き抜けるような高音こそないものの、伸びのある中低音のパワフルなこと。健在ぶりに涙がでてきてしまいました。豪華バンドを従えるフォスターのバンマスぶりもさすがの貫録ですし、観客の熱狂っぷりもいいですね。早速、DVD付のスペシャルCD予約してしまいました。もしドナ・サマー来なかったら、日本ではシャリースがその便利屋ぶりを発揮して「Last Dance」歌うのかな?


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2011年07月28日

岩崎宏美 7月17日 NHK大阪ホール公演

Dear Friends Special with Strings 「虹 〜 Singer」
 岩崎宏美さんの2011/2012ツアー、松戸、昭島に続く3か所目となった大阪公演へ行ってまいりました。前日の昭島は残念ながら行くことができませんでしたが、松戸に続いて最新ツアー公演は2度目、素晴らしかったです。
 前回ブログで書いた感想はどこか奥歯に何か挟まったような文章になってしまったと個人的に反省していたのですが、大阪公演は松戸公演と同じセットリスト/パッケージーのショーでありながら1ヶ月の間にさらに練り上げられ、かなりビルドアップされた印象を持ちました。終演後、また宏美さんのすごいショーを観てしまったなと幸せで胸がいっぱいになりすぎて、その場を去るのが名残惜しくなってしまうほどでした。
 今年は「レ・ミゼラブル」で声を酷使されていたので、「歌声」は大丈夫かな?という不安はすでに松戸で「完璧じゃない?」というぐらい元気な歌声を聞かせていただいて払拭されていましたが、大阪では「岩崎宏美はまだまだこんなすごい引き出しを持っているのか」と畏怖すら感じました。その日その日にしか味わえない岩崎宏美の魅力を見逃したくないと、ライブ通いがやめられなくなるわけですね。毎回毎回の公演をライブアルバムでリリースして欲しいと願ったこともありますが、近年のコンサートからベストテイクを集めたと思われる「ライブベスト」の今秋発売決定に興奮しております。
 今回のステージで、歌詞が飛んだところも、とちるとか忘れたとかいうレベルではなくて、あまりにも歌の世界に入り込みすぎて、その時歌っている言葉に集中するあまり、先の言葉を思い返すのを忘れてしまったご様子にうかがえて、歌詞がなかったとしても十分に気持ちは伝わってきたと思えるほどの心のこもった熱唱でございました(この辺りはファンの欲目かもしれませんが)。
 ツアー初日の独特のムードとか、メンバーのみなさんの気合の入った演奏が聴けたり、熱心なファンの方でも「セットリストはどうなるのだろう?」みたいなわくわく感が開演前の観客席に漂っていたり、松戸公演は松戸公演であの日あの時にしか味わえなかった醍醐味がありましたが、あれから1ヶ月も経っていないのにこんなにステージの完成度って高くなるのだなと感心するところがいっぱいあって、最後の握手会で宏美さんに「松戸の100万倍良かったです!」って言いそうになりました。言ってしまうと「松戸だめだったの?」ってことになるからちゃんと心の中に収めましたが。
 宏美さんもステージ上でお礼をおっしゃっていましたが、大阪公演のチケットは一般発売日に即日完売。ですから観客席を埋めたのはファンクラブで買ったり、情報を積極的に仕入れて先行で申し込んだり、発売初日に一生懸命、なかなかつながらない電話やネットと格闘してチケットを手に入れられた、熱心な観客の方々ばかりというのも、座席に座っていてさえ周囲からひしひしと伝わってきたのですから、あのNHK大阪ホール独特の観客席からすっぽり包み込まれるようなステージに立つと、そんな観客みんなの気持ちが良いバイブとなって宏美さんやメンバーの皆さんにも伝わったのではないかと思います。何より宏美さんのオフィシャルサイトにあるライブレポートでの「いいコンサートだったなぁ〜」というご自身の言葉にこの夜のコンサートのすべてが語られているように思えてなりません。

ぜひ足をお運びください!
 今年は「レ・ミゼラブル」への出演がありましたので、夏休みに入る前のツアー前半は残すところ7月30日土曜日のみかぼみらい館(群馬県藤岡市)のみとなってしまいました。残念ながら私は行くことができませんが、お近くのみなさまぜひ足をお運びくださいませ。
 そして昨年同様夏休みの後、宝くじコンサート、日本フィルハーモニー交響楽団との共演のステージを挟んで、9月3日のグリーンホール相模大野公演からツアー後半戦がスタートします。昨年は秋から一部セットリストの入れ替えがあり、ショーがスケールアップしましたので、前半戦をすでにご覧になった方もぜひもう一度、足をお運びください。9月22日には私の自宅からバイクで10分という摂津市民文化ホールでの公演も予定されていて楽しみです。岩崎宏美さんのツアースケジュールは公式HP[こちら]でご確認いただけます。


(この先はセットリストや演出など公演内容に触れます、これから今回のツアーのご覧になる方でネタバレは避けたい方はご注意ください。また、個人的な感想の羅列による暑苦しい文章になりますので苦手な方もご注意ください。)

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ラベル:岩崎宏美
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2011年06月28日

アニタ・ポインター「愛は素顔で」

アニタ・ポインター唯一のソロアルバム
 ポインターシスターズでは個性的な長女と自由奔放な末娘に挟まれてしっかり者のまとめ役に見えるアニタ・ポインターの唯一のソロアルバムですが、このアルバムも当時聞かなかったシリーズになりますね。手にしたのもリリースされた1987年どころか2000年前後に中古屋で出会ってだったと記憶しております。そして手にした時も結局あまり聞く機会に恵まれなかったような。ポインターシスターズのPlanet/RCA時代のアルバムが次々と再発売される中、いよいよ来月は「Hot Together」の再発売、そして8月は本丸の「Break Out」は2枚組のデラックスバージョンでリリースされるというニュースが飛び込んできましたので、その前祝として、CD棚から出してきてじっくり聞いてみましたので、ご紹介します。
 さて、いろいろひも解いてみますと、当時カントリー界で大ヒットを連発してたアール・トーマス・コンリーがRCA移籍してきた際、第一弾アルバムの話題作りとして同レコード会社のスターグループ、ポインターシスターズのアニタに白羽の矢が立ち、デュエットで「Too Many Times」[YouTube]を制作、これがカントリーチャートで2位となる大ヒットを1987年に記録しています。どうやらこれがきっかけとなって、翌1987年にアニタのソロアルバムが制作されたようです。ポインター姉妹の毎度おなじみのスペシャルサンクス欄にはアールの名前やカントリー部門のRCAナッシュヴィルの名前が記されています。しかし、カントリー好きでポインターシスターズとしてカントリー部門でグラミーを獲得したことがあるとは言っても、もちろんアニタのソロアルバムは当時のポインターシスターズの路線であったポップなR&Bナンバー中心の作品に仕上がっています。
 プロデュースはナラダ・マイケル・ウォルデンと組んだステイシー・ラティソウの作品で頭角を現し、ホイットニー・ヒューストンのデビューやアレサ・フランクリンの復活劇にも貢献したプレストン・グラス。彼が得意とする華やかなポップファンクを軸にメロウ系もあり、こうしてじっくり聴いてみると、アニタの確かな歌唱力もあいまって楽しめました。プレストン・グラスがほぼ一人でバックトラックを完成させている80年代独特の打ち込みサウンドが、どうしても一聴すると安っぽく聞こえてしまうので、そこを乗り越えられなかったのが、個人的にあまり聞かなかった理由があるのかなと思います。

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posted by Alex at 12:29| 大阪 ☀| Comment(3) | TrackBack(0) | evergreen (女性ボーカル) | 更新情報をチェックする

2011年06月27日

岩崎宏美コンサート 6月25日松戸・森のホール21

Dear Friends Special with Strings 「虹 〜 Singer」
 岩崎宏美さんの新しいツアー初日。追っかけは去年の35周年ツアーだけ!と、心に決めていて、数週間前まで行くつもりもなかったのですが「レ・ミゼラブル」に何回か通っているうちに、やはり宏美さんのコンサートの初日見ておきたいなと思いまして、松戸(けっこう遠かった!)まで行ってまいりました。
 地震以降のハードスケジュールに大切な家族愛犬ベリーの永逝、そして体力的にも精神的にも厳しい「レ・ミゼラブル」の涙を浮かべた千穐楽からわずか2週間での新ツアー初日と、宏美さんは大丈夫なのかな?元気なのかな?とそれを確認したい気持ちが一番でしたが、当日、公演前に最終リハーサルが行われたとは思えないほど、宏美さんの声は素晴らしく、前回のツアー終盤より、むしろ調子は良さそうでほっと胸を撫で下ろしました。また素敵な歌をコンサートで聞けることができてうれしいです。
 前回までが35周年のアニバーサリーツアーということで、練りに練られた構成/演出でセットや衣装にもお金がかかってたのが伝わってきましたし、なによりセットリストが岩崎宏美さんから長年応援し続けたファンへの感謝の気持ちがいっぱいつまったものでしたから、少し遅れて80年代からファンになった私もそのおすそ分けをいただいて存分に楽しませていただきました。今回からは通常バージョンのコンサートになるのかな?と思っていたら早々と「Dear Friends Special with Strings」ということが前回のツアーが終わる前から公式ホームページなどに告知されていて、また違った意味で企画色の強いものになるのかなと、期待に胸を膨らませて、武蔵野線新八柱駅に降り立ちました。森のホールまでは徒歩で15分ほど。開演1時間以上前だというのに、節電のために空調が切られたロビーにすでに人が(爆汗)。当日券を買い求める列などもあり、急に新しいツアーが始まる緊張感に襲われました(観るだけなのに、ファンとはそういうものなのです)。
 「Dear Friends」とは岩崎宏美さんが現在のカバーブームに先駆けて2003年からリリースしているカバーアルバムシリーズのタイトル。ご存じのように昨年末にはこのシーリーズ5枚をBOXにまとめたものがレコード大賞の企画賞を受賞してツアーのタイトルにもなっている「虹 〜 Singer」をテレビの生放送でフルコーラスを熱唱したのは記憶に新しいところ。オリジナルヒット曲をたくさんうたった去年のツアーとは趣が変わりカバー曲中心のセットリストとなりました。また「with Strings」ということで、昨年の東京国際フォーラムのように生のストリングスが今年はツアー全公演に帯同することになるようです。
 宏美さんの歌うシルエットがデザインのTシャツなど刷新されたグッズやCDの会場販売も好調だったようで特典の握手会も長蛇の列。テイチクの宏美さん担当ディレクターさんもお見かけしましたし、宏美さんと握手しながら横に立つマネージャーさんの疲労困憊ぶりを見て、タイトなスケジュールの中で新しいツアーをキックオフさせるご苦労を感じました。ツアー初日を観たの初めてでした、こんな雰囲気なんですね。
 今年もツアーがどんな風に熟成されていくのかを見守りつつ、去年ほどでないにしても、観に行くことになりそう、次は来月にNHK大阪ホールへ参ります。チケット一般発売直後に完売となった大阪のファンは熱いですよ!

(この先は、これからコンサート行かれる方にはネタバレとなる内容も含まれますのでご注意下さい。)


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posted by Alex at 21:49| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | evergreen (女性ボーカル) | 更新情報をチェックする

2011年06月09日

Vanessa Williams ビルボードLive大阪

ヴァネッサ・ウィリアムス ビルボードライブ大阪
 久々の更新は昨夜観てきましたヴァネッサ・ウィリアムスのライブの感想。
 2月に岩崎宏美のアコースティックライブを観て以来のビルボードライブ大阪、6月8日第2部に足を運びました。ひとりで行くのはさびしいので若い子を飯おごるからと無理やり誘っての参戦。整理番号は50番でしたが、人気公演ということで、テーブル席も相席前提で埋めていってくれていたので、ほぼセンターの前から2つ目のブロックのテーブルというナイスな位置を確保。連れはヴァネッサ・ウィリアムスをまったく知らなかったので(そんな時代なんですよ)、いろいろ紹介しながら「アグリー・ベティの...」のところで唯一リアクションをいただきました。食事が終わったナイスタイミングでライトが暗くなりいよいよショーがスタート。
 
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posted by Alex at 20:43| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | evergreen (女性ボーカル) | 更新情報をチェックする

2011年03月22日

Hatful of Stars

シンディ・ローパー
 あの日、日本に到着したシンディ。日本ツアーをそのまま敢行し、積極的に募金活動をしていることはみなさまもご存じのことでしょう。たった今も大阪公演の模様を生放送でストリーミング放送中とか。残念ながら見られる環境にないので、頭の中でシンディの歌を思い出したりしております。
 シンディのメジャーデビュー作「NYダンステリア/She's So Unusual」は洋楽を聞き出したころに日本でも大ヒットしたアルバムで、当時はカセットテープで購入して何回も繰り返し聞いたものです。その後、CDというメディアが登場した際には真っ先にCDに買い換えたアルバムのひとつ。「Time After Time」や「True Colors」は改めて取り上げるもなくスタンダードとして歌い継がれる名曲として広く知られていますが、それ以外にも素敵なナンバーをいっぱい残してくれていますね。
 ヒットナンバー以外で私が好きなのはサードアルバムに収録された「Unconditional Love」。アンコンディショナルな愛、無条件の愛なんて当時は想像もできませんでしたが、この年まで生きてみると、なんとなくそういう愛の存在がわかってきたような。たとえば家族が家族を思う気持ち、親が子供を思う気持ちは、本当に無条件の愛なんだなとか。自分は子供はいないわけですが、一緒に暮らしている猫たちに対する気持ちは本当に無条件の愛だなとか...。
 もう1曲、確か4枚目のアルバムになると思うのですがアルバム「Hat Full Of Stars」のタイトルソング。シンディとニッキー・ホーランドの共作なんですが、厳かに星空を眺めるような...ファーストアルバムに収録された「All Through The Night」の大人バージョンかな?この曲がさらに好きになったのは佐藤有香さんがプロになってからこの曲で滑ったんですよ。シンディの歌声ではないのでニッキー・ホーランドのバージョンになるのかな?スケートって滑ってこそだなってことがしみじみ伝わってくる素敵なプログラムなので、未見の方がいらっしゃったらぜひYouTubeにあるうちにご覧ください[こちら]。ひととき目の前の現実を忘れて音楽とスケートの幻想へと引き込んでくれます。

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2011年03月11日

ダイアナ・ロス登場!

オプラにダイアナ出演
 [こちらのブログ]で知ったのですが、全米で最も影響力のある女性と言われることもあるオプラ・ウィンフリーのショーにダイアナ・ロスが2月に出演していたんですね。久しぶりに、ダイアナがダイアナらしい元気な姿を見ることができて安心しました。YouTubeのリンクも貼ってくださっていますが[Part1/Part2/Part3/Part4/Part5/Part6/I'm Coming Out]、オプラは今や業界内で数少なくなってしまったダイアナ贔屓の一人とあってダイアナも終始ご機嫌、リラックスした雰囲気で、日ごろは触れない「グラミー賞を受賞してないこと」や2度目の結婚のことなどについて語っています。そして岩崎宏美さんと同じこと言ってますね、「声が出なくなる前に歌をやめる」と。まだまだ先であることを祈りましょう。誰です?もう全盛期の声はないなんて言ってるの!罰が当たりますよ。オプラはトークショーのプロだけあってダイアナを乗せるのがうまい、涙まで拭ってみせたりして(それだけダイアナのことが好きなのかもしれませんが)。それにしても、ダイアナのステージはゴージャスにつきます。
 ステージで歌った「I'm Coming Out」と「Ain't No Mountain High Enough」はダイアナ・ロスを代表するヒットナンバーですのでベスト盤などには必ず収録さていますが、ソファーでオプラために歌ったのは「It's Hard for Me to Say」という珍しいナンバー。RCA時代の「Red Hot Rhythm & Blues」というアルバムに収録され、今は亡きルーサー・ヴァンドロスにプレゼントされた曲ですね(ルーサーはセルフカバーもしています)。現在、比較的入手しやすいCDでは「Greatest Hits: Rca Years」に収録されています。ダイアナの生歌でこの曲を聴くのははじめてかも。家族紹介のビデオのBGMは「Love Is All That Matters」というマイナーな曲のさらにダンスバージョン。え?ダンスバージョンあったの?ほしいと思いました。
 最後は家族勢揃いでお孫さんは初披露かな?ダイアナがグランドマザーなんてねぇ。とっても幸せそうです。サプライズゲストにはビリー・ディー・ウィリアムズが登場。日本ではスターウォーズでおなじみの色男もすっかりおじいさん。映画で共演した際のキスシーンで、ベリー・ゴディーJr.が嫉妬した話とか、テレビさらっとできる年齢になってるんですねみんな。最後はほのぼのとさせられて終わりました。
 そして、やっぱりマイケルのことについては今回も何も語らずだったのかな?


posted by Alex at 01:53| 大阪 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | evergreen (女性ボーカル) | 更新情報をチェックする

2011年03月09日

薬師丸ひろ子 SONGS

いい年の取り方ですね
 薬師丸ひろ子さん、46歳ですか。かわいい年の取り方ですね。中学の時の担任の先生が同じようにかわいい年の取り方をされた小柄な先生だったことを思い出しました。熱狂的なファンというわけでもありませんでしたが、ファーストアルバムは予約して買いましたよ。透明のレコードだったことを覚えています。レコード会社を移籍したので「セーラー服と機関銃」が別バージョンの新録音だったとかそんなことを覚えていますね。あのアルバムに収録された「元気を出して」は今や日本のスタンダードとして提供された竹内まりやさんをはじめ多くの方が歌っていらっしゃいます。もちろん岩崎宏美さんも。
 今夜のSONGSでは、大瀧詠一さん提供の「探偵物語」、南佳孝さんの「メインテーマー」、松任谷由美さんの「Woman」などなど懐かしい歌も聞けて満足満足、ほかにも宇崎阿木夫妻の「紳士同盟」というチャーミングなナンバーもあるんですけどね。
 「Woman」を歌った時の衣装が、岩崎宏美さんがコンサートやテレビ出演の時に来ていた衣装に似ているなとツイートしたら、同じFOXEYのものだとツイッターで教えていただきました。なるほど。薬師丸さんはオーディションの時に岩崎宏美さんの「思秋期」を歌われたのですが、難曲を選ぶあたり、歌には自信があったんでしょうね。合唱部でしたっけ?今夜も丁寧な歌いっぷりが健在で、歌手の人たちのように喉を酷使することもしてきてないのでしょうか、少し声が低くなったかなとは思いますが、往年の響きのようなものはそのままで、素敵でした。





ラベル:80s 薬師丸ひろ子
posted by Alex at 23:54| 大阪 ☀| Comment(2) | TrackBack(1) | evergreen (女性ボーカル) | 更新情報をチェックする