2010年05月31日

フィル・コリンズがモータウンカバーアルバム(無料ダウンロードあり)

モータウンフリークおじさんが9月にリリース
 80年代にモータウンナンバーの代名詞、ダイアナ・ロス&ザ・スプリームス(シュープリームス)「恋はあせらず/You Can't Hurry Love」をカバーしてソロキャリアをスタートさせたフィル・コリンズおじさんがあれから30年、モータウンナンバーのカバーアルバム「Going Back」をこの秋にリリースします。
 ジェネシスとしての活動も併行していたいたとはいえ、ソロのスタジオアルバムはこれでまだ8枚目というのは意外。「ブラザー・ベア」のサントラ盤をはさんではいますが、ソロアルバムは「Testify」以来、6年ぶりのリリースとなります。
 すでにwikiにはアルバムカバーと一緒に収録予定曲が紹介されていますがこれがなかなかおもしろい。モータウンナンバーに混じってダスティ・スプリングスフィールドのナンバーがあるところにイギリス人の彼女に対しての敬意というものも感じてぐっときますね

収録予定曲
1. Girl (Why You Wanna Make Me Blue)
2. Uptight (Everything's Alright)
3. Blame It on the Sun
4. Never Dreamed You'd Leave in Summer
5. (Love Is Like a) Heat Wave
6. In My Lonely Room
7. Jimmy Mack
8. Standing in the Shadows of Love
9. Something about You
10. Loving You Is Sweeter Than Ever
11. Papa Was a Rollin' Stone
12. Some of Your Loving
13. Talking about My Baby
14. Do I Love You?
15. Going to a Go-Go
16. Love Is Here and Now You're Gone
17. Take Me in Your Arms (Rock Me a Little While)
18. Goin' Back

続きを読む

2010年01月17日

ジョージ・マイケル/December Song

時期はずしちゃいましたが…
 タイトルが「December Song」ですから時期はずしちゃいましたね。昨年のクリスマスマーケットに投入されたジョージ・マイケルのクリスマスソング。ワム!時代の「ラスト・クリスマス」以来の!というのが宣伝文句だったようですが、とってもやさしい曲で、よく耳にするなとは思いつつも最初はジョージ・マイケルだって気づきませんでした。プロモーションビデオもCDのジャケットに登場するイラストをもとにしたアニメーションでこれがまた、あざといと言えばあざといんでしょうけどとっても心が癒される映像で思わず見入ってしました[こちら/YouTube]。イギリスでは高視聴率番組のX-Factor(サイモンはいよいよアメリカ版X-Factorのためにアメリカンアイドル降板が決定しましたね)にゲスト出演してパフォーマンスするなどプロモーションも行われ[こちら/YouTube]ましたが12月25日と26日にはオフィシャルサイトで無料で配布されるなど、商業的な色合いは抑えられたリリースだた模様です。聞いていて心がほっとする、優しくなる…とっておきのクリスマスソングとしても今年、来年、ずっと先も聞きたくなるような気がします。

続きを読む

2009年11月06日

ロビー・ウィリアムズ、新作でマイケル・ジャクソンに捧げるバラード

ヴィデオスターの悲劇
 ロビー・ウィリアムズの新作のタイトル「ヴィデオスターの悲劇/Reality Killed The Video Star」というタイトルに心を掴れた方はきっと私と同じ40代以上の音楽ファンの方でしょうね?新作をプロデュースしたトレバー・ホーンの代表作、実質彼のワンマンプロジェクトだったザ・バグルスの大ヒット曲「ラジオスターの悲劇/Video Killed The Radio Star」[タイトルは知らなくても誰もが聞いたことがある曲です/こちら]の引用になっていているタイトルだけで私なんかは買いだったりするわけですが。残念ながらタイトルはアルバム完成後に最後に変更になったために、収録曲に同名の曲はなく、もしかしてと期待させた「ラジオスターの悲劇/Video Killed The Radio Star」のカバーも収録されていません。しかし、先月、BBCでの放送向けにアルバムのプロモーションのために行ったライブでは「ラジオスターの悲劇/Video Killed The Radio Star」を歌って見せ、またバックにはトレバー・ホーン自身も参加していたこともあって大いに盛り上がりました[YouTube/こちら]。返す返すこの曲のカバーバージョンが収録されないのは残念ですが、トレバー・ホーンが手がけたアーティストはABC、ペット・ショップボーイズ、ティナ・ターナー…etc、と私の大好きなアーティストばかりですので、ロビー・ウィリアムズのアルバムのできも楽しみです。ほかにもYesの「ロンリー・ハート」やフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドなど80年代の洋楽に親しんだ音楽ファンには特別な存在のはず。

Robbie Williams「ヴィデオスターの悲劇/Reality Killed The Video Star」
国内盤(11月18日発売)
Amazonで予約 HMVで予約icon

続きを読む

2009年07月21日

マイケル・ジョンズ「Hold Back My Heart」を聞いて

ブルージーな響きが心地いい再デビューアルバム
 アメリカンアイドルS7では実力者として期待されながらTOP8と思わぬ下位で敗退してしまったマイケル・ジョンズ。今シーズン評判の悪かった新ルール、ジャッジズセーブもこのような悲劇を繰り返さないためにと引き合いに出されるほど視聴者にとっても制作サイドにとっても衝撃を残しました。そんなマイケル・ジョンズのニューアルバム「Heart Is Weak」がリリースされたのは先月。かつてはThe Risingというバンドを率いてあのマドンナが主宰していたマーヴェリックからアルバムをリリースしたという華やかな経歴の持ち主ですから、これが再デビューアルバムとなります。秋には国内盤がリリースされるとソニーのサイトで告知されていましたので、ボーナストラックなども期待して、それまで待つつもりですが、先月末にタワレコ詣でをしたときに現物を見てしまうと我慢できずにレジで「ピ!」しちゃいました。
 アメリカンアイドルでのマイケル・ジョンズはスポーツで鍛えられた体に甘いマスク、さらにメージャーデビューを経験した経歴と自身の実力への信頼から自信に溢れ、そして昼は近所の奥様憧れのテニスコーチ、夜はローカルサーキットで演奏するミュージシャンという顔を持つ男性なら誰もが憧れずにはいられないような生活から抜け出してきた、男の王道を歩くような存在でした。コンペでもロック志向ながらも骨太なアメリカンロックではなく、クィーンのナンバーを得意としてみたり、また同郷の英雄マイケル・ハッチェンスを髣髴させるような「華麗な」ステージングで観客を沸かせました。男としての嫉妬からかもしれませんが、今の音楽シーンへ再出航するにはこの路線ではセールスを稼げるマーケットはアメリカンアイドルで掴んだ固定ファン以外にないのではと心配したものです。
 それがデビューシングルは精細さを前面に出した「Heart On My Sleeve」できたので驚かされました。「自信満々に見える俺だけのこんなナイーブ面もあるんだよ」なんてアピールされちゃ、アメリカンアイドル放送期間中から応援してきたファンにはたまらないのではないでしょうか?私はそれでもまだまだ嫉妬は拭えず「どうせなら(作曲者である)ジェイムス・モリソンの歌で聞きたかった」なんて斜めな聞き方をしておりましたが、さらに畳み掛けるようにアルバムが「Hold Back My Heart」(本当の自分の気持ちは隠しているんだよ)で、「Heart On My Sleeve」をピアノの前で歌っている姿を可視化したようなジャケットカバーで戦略のうまさに関心させられて興味を持ちました。これでダイアン・ウォーレンの書き下ろしバラードが「Heart Is Weak」(ハートが弱点なんだ)とくるのですから、アルバムのコンセプトにストーリーがあって、マイケル・ジョンズをどう売り出していくのかきちっとした戦略があるのだと思えたからです。リードシングルこそピアノをメインに据えたポップな音作りですが、ほかのナンバーはバンドを固定して、予想以上に泥臭いブルージーで骨太なサウンドになっていて、それがどこか懐かしく心地よく響きいつのまにか音楽プレイヤーのプレイリストの上位に彼の曲が並ぶようになっていました。実はアメリカンアイドルではジャッジから「もっとブルージーな音でソウルフルな声を生かせ」といったアドバイスをよく受けていて、路線修正がうまくいかないうちに脱落してしまったわけですが、そういった番組中のアドバイスやデビューにあたって周囲の声をしっかり聞いて制作されたということなのではないでしょうか?
 ただし、今はマーケットが大変厳しい時期ですし、アメリカでの発売第1週の初動は9000コピーの売り上げと健闘はしたものの、同じイニシャルを持つ偉大なMJの死を前にニュースとしては完全に吹き飛ばされてしまい大きなインパクトを残すことができなかったように思います。今後は全米をまわるライブ活動など地道なプロモーションと、エリオット・ヤミンのように日本でのデビュー成功で話題作りをしていく方針だと思いますが、実力はありますし、音楽的方向性は個人的に好みですのでがんばってほしいですね。

Hold Back My HeartMichael Johns「Hold Back My Heart」
Amazon HMVicon Michael Johns


続きを読む

2009年06月25日

スカパー!MUSIC ON! TVにてエリオット・ヤミン来日公演をオンエア

ただいま来日中、エリオット・ヤミンがスカパー!に登場
MUSIC ON! TV オフィシャルサイト[こちら]
エリオット・ヤミン オフィシャルサイト[こちら]
 最新アルバム「FIGHT FOR LOVE」を引っさげて来日公演中のエリオット・ヤミン。火曜日にまさに公演中の大阪のビルボードライブのそばまででかけましたので、ライブを見たくて見たくてやきもきした気持ちになりましたが、ビルボードライブ東京での公演が来月7月25日にスカパー!MUSIC ON! TVにてオンエアされます。午後7時から7時半までの30分間という短いプログラムですが、行けなかったファンにとっては彼のライブの様子が少しでもわかる貴重なチャンスとなりそうです。「貴重なインタビュー映像」にも期待です。
 ご視聴放送につきましてはMUSIC ON! TVのサイト[こちら]にてご確認ください。選べる15でも視聴できるのでチャンネル変更して視聴する予定です。

よろしければ人気ブログ投票おねがいします(こちら)


2009年02月19日

エリオット・ヤミン 新曲「Fight For Love」

「Wait For You」に続く大ヒット間違いなし!?
 アメリカンアイドル卒業組の中で日本で一番成功したのはケリー・クラークソンでもキャリー・アンダーウッドでもドートリーでもなく、エリオット・ヤミンであることに異論はないと思います。大ヒットアルバム「Wait For You」に続くセカンドアルバム「Fight For Love」のリリースが3月5日を前に、タイトルナンバー「Fight For Love」の音源が一足先に公開になりました[こちらで試聴できます/重たくてよければこちらのオフィシャルでも]。
 聞かれてみていかがでしょうか?「Wait For You」をさらに甘くした癒し系のナンバーになっていますが、エリオットのキャラや歌声にあっているように思います。なにより、ファーストアルバムの成功で声に自信がみなぎっていて、パワーのようなものを感じました。アメリカの最近のチャートはまったく読めなくなってますが、日本ではまず間違いなくヒットするのではないでしょうか?エイベックスさんよろしく。



 続きを読む

2008年10月06日

ジェニファー・ハドソン デビューアルバムを聞いて/デラックス盤発売?

堂々の女王道を行くデビューアルバム
 発売日を過ぎても輸入盤を注文するか、国内盤の発売を待つか悩んでいましたが、タワーレコード店頭に並んでいるのを見て、がまんできずに買ってしまいました。ちなみにタワーレコードにあったのは「All Dressed In Love」も収録されたEuro盤で、ネット価格と同じ1660円でした[こちら/10月6日時点でセール価格続行中]。US盤を強気の価格で予約を募っていたAmazonもいざ発売日を過ぎるとタワレコを意識してか値下げしています[こちら]。輸入盤ブックレットは解説、日本語訳詞はもちろんですが英語詞もないパターンでそこにこだわりのある方は国内盤を待ったほうがいいです(前回のエントリー[こちら]に書いたかいがあったのでしょうか?国内盤の発売日が11月5日→10月29日と早まりました!)。
 さて、肝心の内容ですが、タワーレコード梅田店では試聴機には入れてくれてなかったため、若干不安を残しつつ、帰宅したわけですが、PCに吸い上げながらさらっと聞き流しただけでこれは大当たりと小躍り。それからはずっと、寝ているときもリピートモードで流れていますので、1日12時間ぐらい聞いていることになるかもしれません。大胆なことを言うと、長い間アナウンスされていながらなかなかリリース予定のめどが立っていないホイットニー・ヒューストンのニューアルバムが現時点でリリースされていたらこんな内容になっていたのではないか?と思わずにはいられないぐらい、小細工抜きに正々堂々女王様街道のど真ん中を行く作品。実際、アリスタレコード&クライブ・デイビスということになるともしかしたら、そのホイットニーのカムバックのためにとっておいた素材やプロダクションが流用されているかもと随所で感じずにはいられません。考えてみれば「Dreamgirls」もさかのぼればホイットニー・ヒューストンの主演でと話が持ち上がったこともありますし(もちろんその場合はエフィではなくてディーナでしょうが)、「And I Am Telling You I’m Not Going」はホイットニーのレパートリーでした。
 個人的には先行シングル「Spotlight」、「If This Isn't Love」、「We Gon' Fight」、「Invisible」がお気に入りで、ハイライトは「I'm His Only Woman」でのファンテイジアとのデュエットということになるでしょうか。正直、ダイアン・ウォーレンの「You Pulled Me Through」は悪くはないけれど、過去のダイアン・ウォーレンの作品群の中で跳びぬけていいというわけではなくアヴェレージなできで、期待した分…というのはありましたが、繰り返し聞くうちにスルメ的によくなるのかもしれません。いかにも今風のティンバな「Pocketbook」みたいな曲も器用に歌っているものの、ジェニファーはオールドスクールでこそ彼女の実力や個性を発揮できるタイプ。トラディショナルなゴスペルナンバー「Jesus Promised Me A Home Over There」での歌唱は圧巻です。10年以上に渡って隆盛を極めてきたHipHopも思いつく限りの順列組み合わせが一通り出し尽くされて行き詰まり感も出てきていますので、ジェニファーの出現によりオールドスクール復活もありなんじゃないですか?久々にメインストリームに歌える新人女性シンガーがでてきたなと、それだけでうれしくなってしまうデビューアルバムです。

Jennifer Hudsonアルバム「Jennifer Hudson」輸入盤/絶賛発売中
Amazon TowerRecord HMVicon

(HMVではなぜかユーロ盤にボーナストラック収録の表記が無いのが謎ですが)

アルバム「Jennifer Hudson」国内盤/10月29日発売予約受付中
Amazon TowerRecord HMVicon



続きを読む

2008年09月29日

21世紀のディオンヌ=バカラック? ジョヴァンカ=ベニー・シングス

ジョヴァンカ「On My Way」
 スカパー!VMCで9月、強力にプッシュされていたのがどこか懐かしいサウンドに小気味いいキュートなボーカルをのせたジョヴァンカ「On My Way」。心地よさに身を任せて漫然と聞いていたのでその「懐かしさ」を分析することはありませんでしたが、気になったのはジョヴァンカが持つ彼女の無国籍な雰囲気でした。アフロアメリカンではないし、かといってカリビアンとか第三国系でもない、「洗練」を感じさせました。
 先週、お彼岸にお墓参りへ行った帰り道、タワーレコードに彼女の特設コーナーができていてそれらの謎が一挙解決。アムステルダム発信でしかもジョヴァンカはファッションモデルもこなすと聞いて納得することしきり。
 さらにうれしかったのがタワレコスタッフの手書きで「影響を受けた偉大なディーバ」の宣伝文句がつけられてディオンヌのベスト盤も並べられていたこと。こういうプッシュのされ方には弱い!「On My Way」が収録された「Subway Silence」は家へ帰ってネットで「ぽち」ではなく、即店頭で「お買い上げ」させていただきました。

[YouTube]
JVC公式HP/全曲試聴あり[こちら]

続きを読む

2008年07月02日

ケリー・ローランド「Daylight」-最近流行の商法にまんまとひっかかりました-

この美人さんは誰?
 あるPV見てまずこの美人さんは誰?とまずそこに惹かれちゃったわけですが、「元デスチャ」の説明書きも必要なくなったケリー・ローランド、すっかり美人になっちゃって(昔からですけけど…って突っ込みはなしで)。ケリーの新曲「Daylight」だったわけですが、あれ?去年アルバムでたばかりなのにもう新曲っていうのは旧世代脳なんですよねもうやだ〜(悲しい顔)、最近流行の商法ですがアルバムの初動セールスがそこそこおさまってきたところでさらに売り上げを伸ばすために新曲やリミックスなどで再構成して「デラックスエディション」をリリースするパターンでございます。そして今回はその商法にまんまとひっかかてしまいました。海外ではそもそもプラスティックのCDでのプレス数は抑えて、追加トラックはiTunesなどダウンロードで販売するのが主流になってきているようですが、日本ではSONYが頑なにiTunesでの配信を拒んでいるので商売の整合性を複雑化させてるようにも思えます…その分、携帯の着うたや着ムービーなどで音楽楽しむ日本独自のマーケットが展開されているわけですか。

ボビー・ウーマックのカバー
 オリジナルを知らなかったのですが「Daylight」はカバーで、1967年のボビー・ウーマックのヒット曲。最近はネタ使いが多い中で「カバーバージョン」としっかり銘打っての制作にどこかで安心するあたりも旧世代脳のせいかな?トラヴィス・マッコイがゲストというのも、最新のサウンドばりばりなHIPHOPではなくて、どことなくゆるい、脱力系のオーガニックな響きのするサウンドにマッチして、懐かしい気持ちにさせられます。
Ms. Kelly「Ms. Kelly」Kelly Rowland
オリジナルバージョンとは「Daylight」を含む4曲の新曲と差し替え、2曲はミックス違いを収録したデラックスエディション。今月発売予定の国内盤はさらにリミックスバージョンも追加の予定[収録曲は最新情報をオフィシャルサイトでチェックしてください/こちら]
輸入盤 Amazon HMVicon
国内盤(7月23日発売) Amazon HMVicon
Kelly_Rowland_Daylight.jpg「Daylight」
ユーロ盤でシングルCDもリリースされています。
HMVicon


続きを読む

2008年06月19日

00sの「スリラー」になるか?Usher「Here I Stand」

今週のMUSIC FAIR 21(21日18:00-18:30に出演)[番組サイト]
「Love in This Club」
 先週あたりから少しずつ暖めていたエントリーでしたが、昨夜Suzuさんのブログ[こちら]で先を越されてしまって地団駄踏んでしまいました。今一番売れているアルバムですから、とっくのとうに多くの人が紹介しちゃっているわけですが…本当に今日か明日にでも書くつもりでキープしていたので、タッチの差になったのがくやしくてわーい(嬉しい顔)
 Usher(アッシャー)の最新アルバムを今年はじめにヒットした「Love in This Club」を切り口に書こうとするのが「大人の洋楽」流かな?いえ、単に世の中から1シーズンずつおくれて流行に乗っちゃっていることかもしれませんが。「Love in This Club」はUsherの最新アルバム「Here I Stand」から先行カットされたタイトルどおりのクラブチューン。小泉ジュニアの「ミーアキャット」じゃありませんが「失礼ながら」Usherなんて今さらこの年齢になってあらためて聞く音楽なんかじゃないと思っておりました。女性ボーカル物ならいろいろなアプローチで聞くチャンスもあったかもですが、男性のHIPHOPシンガー、しかも「音楽の内容よりいつ脱ぐかが彼のコンサートでのハイライト」なんて「お前いつから時間止まってるだ」ってつっこまれそうな大昔にどこかで読んだ評判をいまだに引きずっていたりするので、あんなに大ヒットした前作「Confessions」から次々とヒットしたシングルカットナンバーがラジオやテレビの音楽チャンネルから流れこようともUsherってだけでどうやら心の耳も心の目も閉じちゃっていたみたいです。
 それが初めて「Love in This Club」を聞いたときはこれがUsherだって気づかず、90代のヨーロッパのクラブシーンを髣髴させるどこか懐かしいシンセサウンドのバックトラックにのせて、自分の大好きなソウルミュージックがまだオールドスクールとは呼ばれずにきらきらと輝いていた時代かと思わせるような堂々とした歌い上げ系のメロディーライン、そしてそれに負けないぐらい歌がうまい、声がいい、「誰が歌っているのかわからないけどいいなー」となってしまったわけです。エンディングにかけてゲストによるラップがフィーチャーされているのがさすがに今のトラックではありますが、聞いているだけでゲップしてしまうほどのボリュームはなく腹八分程度でメタボが気になる大人でも大丈夫。PV[YouTube/オフィシャル]も当然のように良いできで、最後に「えー」と思わされるエンディングが用意されていて曲に耳だけで聞いていたのとは違った深みを与えています。
ヒア・アイ・スタンド「Here I Satnd」Usher
国内盤(ボーナストラック込み19曲収録でおすすめ)
Amazon HMVicon TowerRecord/試聴あり OnGen/ダウンロード アッシャー - Here I Stand
US盤(オリジナルの17曲収録 価格で選ぶならこちら)
Amazon/試聴あり

Love In This Club - Usher「Love In This Club」Usher
複数のリミックスを収録したシングルパッケージ
HMVicon OnGen/ダウンロード アッシャー - Love In This Club (feat. Young Jeezy) - EP



続きを読む

2008年06月13日

THE DEY「Give You the World」

THE DEY[オフィシャルサイト]
懐かしいあのディスコクラシックを大胆にネタ使
 ニューヨーク周辺のヒスパニックコミュニティから登場した男女3人組のHIP HOP系ユニットというと、私の世代ではリサリサ&ザ・カルトジャムを思い出したりするのですが、THE DEYという同じく女ひとり男ふたりのユニットの「Give You the World」をPVでよく目にするようになってきました。過去の名曲のネタ使いも最近は食傷気味でしたが、アース・ウィンド&ファイアーの「宇宙のファンタジー/FANTASY」をここまで大胆にネタ使いされてしまうと全面降伏。サンプリングでなくて女性のボーカルでしっかり歌い上げちゃうところが勝因でしょうか。実は黒い髪といいどこか日本人から見ると親しみを感じる紅一点のElan(Élan/文字化けしてるかもしれません)はブロードウェイに出演を果たしたこともある実力派。これから暑くなるにつれて日本のあちこちで聞く機会が多くなりそうな予感がします。
音楽配信のみのリリース
 アメリカでもいわゆるプラスティック製のCDがラジオ向けプロモーション盤以外ではリリースされずiTuneをはじめとしたダウンロード配信のみのリリース。今後、こういった形態がどんどん増えていくのでしょう。日本ではあまりダウンロード商売に積極的でないSONY系ということで、現在、着うたのみの配信。日本でも7月発売予定の3GiPhoneについて200ドルという戦略的な価格が発表されましたので、もし北米と同じ2万円前後でiPhoneが発売され日本でも爆発的に普及するとなると、現在、頑なにiTuneでの配信を拒んでいるSONY系のレコード会社も方針を変えなければいけなくなるのではないでしょうか?Gayoでも期間限定で無料配信中です。[YouTube/オフィシャル] [日本のHP/モバイル専用サイト] [Gyao]

Apple Store(Japan)


続きを読む

2008年06月11日

どこか懐かしい無国籍風ユーロビート「TOKYO」Danny

哀愁路線はまさに日本人好み
 最新洋楽のカテゴリーで紹介していいものなのかどうなのか悩みましたがYouTubeで見てツボにはまったので。
 日本人にとってはすでに郷愁の対象にさえなりそうなバブル時代のユーロビート調、しかも日本人の琴線に触れる哀愁路線。さらに歌詞で連呼される「TOKYO」。最初はてっきり日本発信の企画かと思ってしまいました。さらに「ヨドバシ」なんてネオンサインが光り、いまどきハリウッド映画にすらでてきそうもないステレオタイプの日本を描いた映像のPVにメイド・イン・ジャパンであることを確信。しかも、シンガーはイケメンかどうかすぐに判断するには微妙なライン(実は写真で見るとかなりの美形)ながらも確信を持ったナルシストぶり、私なんて新庄が偽名使って歌手デビューしたのかと誤解しそうになりましたよ。日本の女の子には確実にこんなタイプの男の子が好きな層が存在しますすしね。でもEU盤のほうが日本盤より先にリリースされてるってなぜなんだ!!
[YouTube/オフィシャル]



続きを読む

2008年06月06日

ジェイソンがやりたかった音楽ってこんな感じ?「I'm Yours」

アメリカンアイドルつながり…ジェイソンつながり…
 梅雨入りしてぐずぐずした天気が続きうっとおしい季節となりました。そんな時、テレビからジェイソン・ムラーズの「I'm Yours」の清涼感あふれるPV[YouTube/オフィシャル]が流れてきたりすると、南の島で過ごすバカンスを疑似体験して数分間ではありますが現実を忘れて心癒されてしまいます。
 もともとオーガニックなアーティストですが、レゲエのフレバーを上手に使った「I'm Yours」は南の島の海や川や滝のイメージがまさにぴったり。ジェイソンはジェイソンでもジェイソン・カストロがラストパフォーマンスでやったボブ・マーリーもこんなイメージでパフォーマンスしたかったのかな?って思ったりします。もちろんジェイソンには「○○」の真似をして欲しいってわけではないですが、デビューする時はこんな路線になるのかな?といろいろ妄想が広がります。
 そういえばジェイソン・ムラーズを意識するようになったのもアメリカンアイドルの番組を通じてでした。昨シーズン、クリス・リチャードソンが「Geek in the Pink」をコンペで歌って[こちら]、「今のアメリカの若い人たちってこういう音楽を聴くんだ」と興味を持ち、無料ということもあって、彼のポッドキャスト[Jason Mraz - Jason Mraz podcast channel - Jason Mraz podcast channel]をダウンロードしてよく聞いていたことを思い出します。

ウィ・シング。ウィ・ダンス。ウィ・スティール・シングス。「I'm Yours」Jason Mraz
[YouTube/オフィシャル] Amazon HMVicon Jason Mraz - I'm Yours - Single PVI'm Yours

ジェイソン・ムローズ[ワーナーミュージックジャパンサイト]
ジェイソン・ムローズ[Jason Mraz Official Site]

続きを読む

2008年06月05日

NE-YO「Closer」 ポップ回帰の道はまだまだ険し?

この夏、発売予定のサードアルバムから
 2007年に「So Sick」のビッグヒットで音楽シーンに新しい空気を吹き込んだNe-Yo。
 すぐに時の人となり、数多くの人気アーティストに曲を提供、リアーナの「Unfaithful」やビヨンセの「Irreplaceable」といった大ヒットが生まれます。なかなか全容が見えてこないホイットニー・ヒューストンの復帰作や、実現するかどうかあやしげなマイケル・ジャクソンの次回作にも曲を提供するという噂もありますが、まずはこの夏、NE-YO自身のサードアルバム「Year of the Gentleman」がリリースされます。
 先行シングルとしてすでに4月から「Closer」が音楽チャンネルやラジオでがんがんプッシュされていますのでお耳の早い方は「今さら…」と思われるかもしれませんが、Stargateのプロダクションによるこの新曲、完全にR&B色が排除されたポップナンバーに仕上げられていて驚かされます。ポップ回帰、80sサウンドのリバイバル/再評価などと言われているほど肌で感じることができなかいアメリカの音楽シーンですが、全盛期のマイケル・ジャクソンを髣髴させるPVも含めて、私の世代にはどこか懐かしい香りが漂いますし、若い人たちには新鮮な気持ちで楽しく聞いてもらえるのではと、久々に期待したくなる好トラックなんです。
 こういうのが大好物のイギリスではTOP10に入るヒットとなりましたが、一方でアメリカのチャートではもっとガツンとリアクションあると思っていたのに…ぼちぼちな感じ。2年前のジェシカ・シンプソン「A Public Affair」のとき、これがヒットしてくれるとアメリカのマーケットもPOP回帰への動きが本格化するのではと期待させながら、結局、アメリカでは無視された形になってショックを受けたことを思い出させます。
 Ne-Yoはまだまだ勢いもありますのでアルバムリリースまでにもう少しHIP HOPよりのシングルをカットしてくるのではと思いますが、「Closer」が大ヒットして欲しかったな。アルバム「Year of the Gentleman」はアメリカでは8月5日リリース予定ですが、日本盤が先行して7月30日発売、初回限定で1980円の特別価格で販売されます(通常価格は2200円の予定)。
クローサー「Closer」Ne-Yo
[YouTube/オフィシャル] Amazon HMV
icon 楽天ダウンロード Ne-Yo - Closer - Single - Closer

「イヤー・オブ・ザ・ジェントルマン(初回限定特別価格) 」Ne-Yo
「Closer」収録のニューアルバム、7月30日日本先行発売の予定。
Amazon HMVicon

A Public Affair「A Public Affair」Jessica Simpson
タイトルトラックはマドンナの「Holiday」を髣髴させつつ、ラストはダイアナ・ロス「Ain't No Mountain High Enough」のおいしいところを使って盛り上がる究極のポップトラック!
[YouTube] Amazon/試聴あり HMVicon


HMVジャパン


続きを読む

2008年05月09日

エリオット・ヤミン/Elliott Yamin デビューアルバム 日本盤リリース

[日本オフィシャルサイト]
American Idol season5の人気者、悲しみを乗り越えて日本デビュー
 FMや有線を中心に物量作戦によるプロモーションが仕掛けられ、4月にリリースされ日本でも耳にする機会が多くなったエリオット・ヤミン。2005年にアメリカでオンエアされ、史上最高の盛り上がりと謳われたアメリカンアイドルシーズン5の出場者で最終3位まで勝ち残ったエリオット。アメリカンアイドル系のプロダクション/レコード会社と契約を結ばず、インディーレーベルと契約。アルバムから先行シングル「Movin' On」の音源がネット配信になったのが昨年の3月、続いて4月にリリースしたデビューアルバムはインディーズとしては異例の大ヒットを記録しビルボードのアルバムチャートでも最高3位を記録。あれから1年、なんとあきらめていた日本国内盤が今月21日にリリースされます。アルバムジャケットも新装され、また事前に来日してテレビやラジオ向けのメッセージを収録するなど満を持しての日本でビュー。アメリカでラジオ向けに正式にシングルカットされ大ヒットしたシングル「Wait For You」は日本デビューが決まる前からリクエストが殺到し、有線では早くもリクエストチャートで1位になるなど日本でも大ブレイクの予感。
 アメリカンアイドル出演時には毎週観客席で応援していたエリオットの母クローディットは視聴者に愛される存在で、彼が地元に凱旋したときには二人でオープンカーにのってパレード、多くの地元ファンに出迎えられ感激の涙を流していたことが印象に残っていますが、残念ながら今年3月にお亡くなりになるという悲しい出来事がありました。悲しみを乗り越えて、現在エリオットはセカンドアルバムを制作中、今月末には再び来日し、ライブイベントを開催予定です。
エイベックスから
 アメリカではSONY系のディストリビューターのバックアップを受けましたが、日本ではエイベックスからリリースされます。ジャケットが新装されただけではなく、日本独自のボーナストラックが2曲も追加されるサービス振りで2000円とエイベックスが本気で売ろうとする姿勢が感じられます。今週のMTVジャパンのオンエアリストをチェックしてもヘビーローテーションでデビュー曲「Wait For You」が毎日オンエアされています。日本のレコード会社がプッシュしてくれないと音楽チャンネル系ではオンエアされなかったのでYouTubeで我慢してみていましたが、はじめてちょっとだけ大きな画面で突然エリオットが歌いだすのを見たときには興奮してしまいました。MTVに続いてVMCでのオンエアも徐々に拡大していく模様ですし、関東地区では地上波のテレビ出演もあるようです[詳細はこちら]。

WAIT FOR YOUデビューアルバム「Wait For You/Elliott Yamin」日本盤
[YouTube] Amazon HMVicon TowerRecord


Elliott Yaminデビューアルバム「Elliott Yamin」アメリカ盤
日本独自ボーナストラック以外を試聴できます。
Amazon/試聴 HMV/試聴icon TowerRecord


続きを読む

2008年04月09日

マイク・マイヤーズだとばっかり…マライアのPV

マライア・キャリー新曲「TOUCH MY BODY」の男の子
 一時の不調が嘘のようにリードシングル「TOUCH MY BODY」が通算18曲目のNo.1を獲得するなど絶好調のマライア・キャリー。今月発売のニューアルバム「E=MC2」も大ヒット確実と言われております。
 さて、先月から各メディアで大量オンエアされている「TOUCH MY BODY」のPV、秋葉系をイメージしたといわれるパソコン修理の青年がマライア宅を訪れるという奇抜なアイデアで話題になっていますが、ちゃんと見ていなかったこともあって、ずっとこの男の子、マイク・マイヤーズが演じていると思っておりました。さすがマライア、金かかってるなと感心していたわけですが、何度も繰り返し見ていると妙に若いし、それに10年前ならともかく今はすっかり貫禄ついたマイヤーズにしては華奢。誰かに聞くこともできず、こそこそっとグーグルで検索してみてもマイクのマの字もでてこないところに至って「別人かよ!」って気づいたしだい。キャラクターは完全にマイヤーズを意識した設定ですよね?彼も日本人を好んでパロディーに取り入れていますし。アルバム「E=MC2」初回デラックス版にはエンハンスト仕様でこのPVが収録される予定。[YouTube/オフィシャル]
 先ほどたまたまVMC見ていたら、マライアのMTVアンプラグドの時の映像が出てきました。この人もいろいろな人生を歩んできてあのころとはすっかりルックスも音楽の方向性も変わりました。別のアーティストにしか思えません。ちなみに「E=MC2」数式は有名なアインシュタインの相対性理論ですが、天下のジョルジオ・モロダー様の同タイトルのCDが我が家の棚で埃かぶっております。
E=MC²~ MIMI第2章 (デラックス・エディション)「E=MC2」マライア・キャリー
Amazon[Touch My Bodyのみ試聴あり]/初回仕様を確認 HMV TowerRecord


マライアの新作について書かれているブログ
エトセトラetc…my favorite music マライア18曲目のNo_1獲得![こちら]

続きを読む