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2008年03月20日

世界フィギュア 第2日目 女子シングル SP

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浅田選手、中野選手好スタート
 日本期待の女子シングルの競技がスタート、ショートプログラムが行われ、イタリアのカロリーナ・コストナー選手が1位、2位と3位に日本の浅田真央選手と中野友加里選手が続き好スタートを切りました。韓国のユナ・キム選手はステップからのトリプルルッツで転倒して4位。安藤美姫選手は8位とやや出遅れました。

女子シングル SP 結果
1. Carolina KOSTNER ITA 64.28 TES36.34 PCS27.94
2. Mao ASADA JPN 64.10 TES35.22 PCS28.88
3. Yukari NAKANO JPN 61.10 TES34.83 PCS26.67
4. Kiira KORPI FIN 60.58 TES34.22 6 PCS26.3
5. Yu-Na KIM KOR 59.85 TES32.71 PCS28.14 -1.00
6. Joannie ROCHETTE CAN 59.53 TES32.99 PCS26.54

8. Miki ANDO JPN 59.21 TES31.93 PCS27.28 #43

日本女子フィギュアスケート公認ブック2007-2008
氷上の花、フィギュアスケート。荒川静香のトリノ金メダル獲得、安藤美姫、浅田真央の2大スターの登場により、今や空前の人気。安藤、浅田選手を中心に、全強化選手のオンアイス、オフアイスを追う。07-08シーズンの新プログラム、新コスチューム情報、イタリア合宿などを、どこよりも早くお届けします。

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浅田真央選手、初優勝へ向けて好調なスタート
 コストナー選手に首位は譲ったものの点差はわずか0.18差、昨年の世界選手権はSPで首位と10点以上離された6位だったことを思えば、この1年浅田選手が世界チャンピオンのタイトルへ向けてがんばってきたことがまずは報われた演技となってほっと胸を撫で下ろしました。もちろん負けず嫌いの浅田選手のことですから本人はくやしいかと察しますが、そのくやしさは明日のフリーでぶつけて欲しいですね。
 コーチ不在で練習を開始したと報道された時に、このブログのエントリーやコメントで現在の新採点システムでは選手本人ができたと思っていてもジャンプの回転角度や、スピンの回転数、スパイラルのキープ時間などが不足して想定していた基礎点がもらえないことがあるので、客観的な判断をするコーチなしでのトレーニングは非常にリスキーだと話題にしましたが、コストナー選手と技術点で差がついてしまったのは、やはりスピン/ステップなどでレベルの取りこぼしがあったと予想されます。まだ採点詳細はでておりませんが、レイバックスピンが要求されるポジションでの回転数が不足してレベル2、スパイラルシークエンスがキープ時間不足でレベル1になってるのではないかなと気になりました。明日の朝のニュース等でその辺りの詳細が伝わってくると思いますし、ヨーロッパで夜が明ける明日の午後になればISUサイトのレヴューで確実に分かるはずです。3回転3回転のジャンプのダウングレードはなかったと思いますが、ルッツジャンプはやはり「e」判定となったのではないでしょうか。コストナー選手はトリプルルッツのランディングでステップアウトがありましたが、ステップアウトとロングエッジだと今シーズンの傾向ではむしろロングエッジのほうが減点が大きいので、クリーンに見えた浅田選手のほうが負けてしまうということは起こりえますし、コストナー選手はミスさえなければスピンやステップでの取りこぼしが少ないスケーターですので、技術点で浅田選手を上回ったのもいたしかたないでしょう。むしろPCSのほうでしっかり浅田選手が上回ってきているので、浅田選手の力さえ発揮できればフリーで十分逆転が可能です。
 コーチがいなかった悪影響だけ書くとバランスを欠きますのでさらに書き加えますが、コーチ不在であってもあえて日本でのトレーニングを選択し、自宅で家族のサポートを得ながら、生活を落ち着かせることによって、今大会へ向けてモチベーションを高め、落ち着いた気持ちで大会に臨むことができたことが、今シーズン前半戦で鬼門となっていたSPでほぼ持てる力を発揮することにつながったのなら、浅田選手の選択に間違いはなかったということではないでしょうか。
@niftySports@niftyフィギュアスケート特集女子シングル開幕直前 浅田真央はコーチ不在でどう戦うか?

堅実な演技で中野友加里選手が小メダル獲得
 SPについてはトリプルトリプルなどの大技は入れませんでしたが、ここまで積み上げてきたいつもどおりの演技をいつもどおり実施したことでSP3位という見事な結果を出した中野選手。ISUではSPとフリーそれぞれの上位3名にも最終結果とは別にメダル(俗にスモールメダルと呼ばれています)を与えて表彰していますが、今大会、まずは中野選手は小さなメダルを手にしました。そして、大きなメダル(といってもISU大会のメダルは一般的なスポーツ競技会のメダルと比べると小さいのですが…)も手にするチャンスがめぐってきた中野選手。新採点方式になったときに国際大会で一旦順位を大きく下げられてしまった中野選手が、その新採点を逆手にとってこの位置まで上がってきたという事実に、スケートファンとして大きな感動をいただきました。あとは中野選手自身へのご褒美としてぜひ、大きなメダルも手にして欲しいなと応援しています。

優勝争い、メダル争いは?
 浅田選手がGPFや四大陸と同じようなフリーをしたのなら、誰も勝つことはできませんので優勝の行方は浅田選手のできしだいと言うことになりそうです。SP1位のコストナー選手は散々言われていますが、SPでいいとフリーがという試合を今シーズンも繰り返してきていますし、コストナー選手にしてはまとめたというヨーロッパ選手権の演技が再現できたとしても浅田選手を上回るのは大変厳しいのでは?と予想しております。
 優勝候補の一角だったユナ・キム選手はやはり腰痛の影響からかジャンプで大きな転倒をしてしまいました。ジャンプ以外の部分でも、本来であればシーズン後半、滑り込めてきて良くなっているはずのプログラムも、前半戦と比べても見劣りしていてとくにステップシークエンスは他のトップ選手に比べて淡白な内容に見えたほどでした。演技時間が4分と長くなるフリーではさらに練習不足によるスタミナ不足などが心配されます。
 ディフェンディングチャンピオンの安藤美姫選手は、1週間前から調子を落としていたという3回転3回転を3回転2回転に変えて安全策でジャンプはしっかりまとめてきましたが、直前にSPの音楽を変えたとこが影響したのか、彼女らしい躍動感をやや欠き、また全日本同様にスピンで小さなミスがでてしまい、点数が伸び悩みました。しかし、全日本、四大陸とフリーは滑り込みも進んでどんどん良くなっていましたし、3位までは2点以内に僅差で選手がひしめいている状況、上位にはフリーに不安のあるスケーターが含まれていますので、全く悲観する必要はないと思います。安藤選手のカルメンをぜひ世界選手権で完結させてくれればと期待しております。


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この記事へのコメント
自分のところでも書きましたが、SPは予想通り多くの選手たちによる僅差の戦いになりました。日本女子表彰台独占の可能性もずいぶん高くなったような気がしています。

当方もJSPORTSに加入しましたので、フリー演技の生放送を見られるのがとても楽しみです。
Posted by 長野のK嬢 at 2008年03月20日 04:21
今回は、結構スピンやスパイラルなどで点差が出た感じですね。
中野選手はその辺りできっちり決めてきたのが良かったのかなと思います。
安藤選手は、3−3はなかったものの、切れ味のよいジャンプには見ほれてしまいました。私は、前の曲は、どうもBGMっぽく流れてしまうように感じてしまったので、この曲の方が好きです。カルメンは本当に素晴らしいプログラムなので、演じきれると良いですね。
大好きなカロ選手がうまくいって嬉しいです。すごく良い演技でしたね!3−3もスピンもステップがますます素晴らしくなったように思います!
足の長さを強調する衣装も良かったです。練習着みたいになりかねないデザインですが、彼女のスタイルの良さやさすがデザイナーさんの腕が光っている感じです。
曲の解釈では、サラマイヤー選手と並んで一位をあげたいです。

Posted by 雪 at 2008年03月20日 16:44
長野のK嬢さん
こんばんは!
驚くほどの僅差で、旧採点と違ってフリーでは順位点でなく点数で逆転できるので、最後のスケーターが滑りきるまでは順位がまったく読めない展開、JSPORTSで最後まではらはらしながら観戦しましょうね!

雪さん
こんばんは!
コストナー選手の衣装、素敵ですねー。鉛筆のように細かった女の子が、年々、年を重ねて素敵なレディーになっていく過程をスポーツを通じて見せてくれているので、親戚のお嬢さんを見ているような錯覚に陥ってしまいます。
安藤選手、曲を戻したのは私も正解だと思いますが、体調がベストコンディションではなかったのか元気がありませんでしたね。気になります。
Posted by Alex at 2008年03月20日 21:23
ヨナ選手の演技も今日もう一度じっくり見ました。3−3のジャンプは、フリーよりも綺麗で流れがあって良かったように思います。ルッツが残念でしたね。痛みがあったそうです。スピンやステップも、きっちり決めてきた今までと違い、気持ちの上で、失敗や不安を引きずってしまって、乗り切れない部分があったのかもしれませんね。
また、元気がなさそうに見えたのは、色を使わないリップメイクやくすんだ寒色系の衣装のせいもあるかもしれませんね。ヨナ選手は、どちらかと言えば、しっとりして、やや陰のある森のような雰囲気があるので、この衣装は、カラカラに明るいコミカルな曲なのに反し、寂しそうに見えてしまって、前の明るい水色の方がよかったんじゃないかなぁって思いました。一方、フリーのワインレッドの衣装はすごく似合っていて素敵でした。

滑りは、浅田選手、カロ選手と並んで、本当に素晴らしいですね。なめらかで、すーっと滑る、走っているんじゃなくて、スケートが本当に滑っている、という感じのスケートだと思います。ただ滑っている時もすごく流れがあるし、ジャンプの流れも本当に素晴らしいと思います。やっぱり一流選手だなぁって思って見ました。

今回の大会では、ヨナ選手と安藤選手が本調子でなかったのがやはりすごく残念でした。そして、大会前に足首の捻挫をしていた真央選手も、さらに凄い転び方をしてしまい、皆、満身創痍になってしまいましたね。本当にお疲れ様と言いたいです。皆、心も体も疲れていると思いますが、ゆっくり休めると良いですね。
Posted by 雪 at 2008年03月21日 13:09
雪さん
こんばんは!
お返事が遅くなっても酸いわけございません。
キム選手、故障がありましたが、滑りのスピード感はコストナー選手に次ぐものを感じました。転倒を恐れてスピードを落としたり彼女は全くしないんですね。特にスタートの3回転3回転の大きさ流れは女子の枠を超えていました。
表彰台の3人は基本の滑りがしっかりして、演技全体に流れがあるので、見ごたえがあったと思います。中野選手にもぜひ、この中に入ってくるようなスピード感がそなわってきてほしいなと期待しています。
Posted by Alex at 2008年03月26日 03:04
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