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GPS序盤はまだまだ調整中といったスケーターも見受けられましたが、やはりシーズンが進み、新しいプログラムの滑り込みも積んできちますので、いい演技が多く楽しい女子シングルショートプログラムでした。終わってみれば1位のカロリーナ・コストナー選手、2位の安藤美姫選手、3位のサラ・マイヤー選手、4位のアリッサ・シズニー選手までが僅差で並び、明日のフリー次第で表彰台とメダルの色が決まるというおもしろい展開となりました。武田奈也選手も素晴らしい滑りで、明日のフリーも目が離せません。地上波放送を生中継にしたNHKの英断に感謝です。
女子シングル SP結果
1 Carolina KOSTNER ITA 61.24 TES32.84 PCS28.40
2 Miki ANDO JPN 60.52 TES30.84 PCS29.68
3 Sarah MEIER SUI 59.16 TES31.40 PCS27.76
4 Alissa CZISNY USA 58.24 TES32.80 PCS25.44
5 Nana TAKEDA JPN 55.06 TES31.70 PCS23.36
6 Laura LEPISTO FIN 54.48 TES31.00 PCS23.48
11 Mai ASADA JPN 35.98 TES15.90 PCS20.08
浅田舞選手
練習場所のアメリカからの帰国が直前となってしまい、ここ数日は熱があるという情報が先に紹介されたので心配しましたが、やはり顔色が冴えず、演技全体からも覇気が感じられない残念な内容。SPでは必須の2つのトリプルジャンプも、最初からダブルに決めていたような跳び方ですし、この状態で棄権をしなかったことが不思議。日本の開催でファンも日本人選手の活躍を期待して会場へ足を運ぶことに対して、責任みたいなものを感じたのかもしれません。明日は少しでも体調が回復して、荒川さんがコメントされたように「NHK杯に出場してよかった」と思えるような演技ができることを祈っています。
ラウラ・ラピスト選手
スケートカナダでは初GP大会でいきなりSPで首位に立ったレピスト選手。今回は最初の大技、3回転3回転を3回転2回転に難度を落としましたが、ジャンプをすべてクリーンに決めて、彼女の伸びやかなスケーティングを生かした清涼感溢れる演技でまとめました。肢体に恵まれていますし、姿勢も綺麗ですから、今後ジャンプのレベルが上がってくれば、十分世界のTOP10以内で戦えるスケーターになるのではないでしょうか。フィンランドの女子シングルの層はアメリカ、日本に続くものになりつつあります。
武田奈也選手
浅田真央選手出場で注目されたスケートカナダでこの「タンゲェーラ」を使ったSPを素晴らしい内容で滑りましたので、日本のお茶の間ではすっかりおなじみの選手&演技となったのではないでしょうか。スケートカナダに続いてNHK杯でもトリプルトウループ、トリプルループ・ダブルトウループのコンビネーション、ダブルアクセルとすべてのジャンプを彼女のベストの質で成功させ、最初は武田選手らしい大きな笑顔で演技を終了しました。振り付けも技と技とのつなぎの部分でさらに流れが良くなって音楽と一体となって滑っているのがとても良かったと思います。スピンも最初のスピンがスケートカナダではレベル2の判定だったのですが、デスドロップ(難しい入り)、チェンジエッジ、難しいポジション2つでレベル4を取れる構成になっていて今回はすべての要素しっかり入ったのではないでしょうか?コンビネーションスピンはレベル4、最後のレイバックスピンがレベル3としっかりレベルを取れていると思われます。さらに武田選手はステップでもレベル4を狙っているとい紹介されていましたので、全日本へ向けてさらに磨かれていくのではないでしょうか。
上位の選手に比べてもう少し点数が出てもと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、やはり、トリプルルッツやトリプルフリップといった難しいジャンプが入らない演技では、得点はこれが限界なのかもしれません。ニフティの記事[こちら]に岡島コーチのインタビューが掲載されていますが、ジャンプの構成については、今シーズンではこれでいくという迷いの無さが、SPでの安定感を生んでいますので、今はこれで良いのかなと思いました。彼女のホームリンクである神宮はスケートブームなどもあって過密気味、週末はコーチのもとを離れてひとりで、ナショナルトレーニング施設に指定されている中京大学のリンクまで遠征して練習しているということを多いというのを聞くと、よくがんばっているなと感心します。明日のフリーでは、やはり上位の中ではジャンプの構成でどうしても見劣りしたものになるとは思いますが、できるジャンプをしっかり決めて、最後は今日のような笑顔で終わることを期待しています。
エレーネ・ゲデヴァニシビリ選手
スケートアメリカではジャンプの失敗もありましたが、滑りが重く、スケートをするのが嫌になったのではと心配するような演技で心配しましたが、体型的にはまだベストな状態とはいかないものの、彼女らしいパワフルな滑りや歯切れの良い動きが徐々に戻りつつあるのが分かって安心しました。最初のトリプルルッツの高さや切れ味は素晴らしかったです。次の転倒したトリプルフリップは回転が大きく足りていなかったように見えましたが、そこでがっかりすることなく、最後まで笑顔で元気よく滑ってくれました。もともと定評のある柔軟性を生かした要素以外にも、ふわっと空中に浮かび上がるようなデスドロップスピンは女子スケーターには出せない質の良さを持っています。
これは、ユーロ、世界選手権とさらに調子を上げてくることが期待できますが、まだジャンプの種類によって安定感にばらつきがあるようですので、長丁場となる明日のフリーはどこまで復調を示せるのか…少し心配も残りました。
アリッサ・シズニー選手
毎回、「ジャンプさえ決まれば…」とご紹介し続けているシズニー選手。今夜は、彼女なりにジャンプをまとめた会心の笑みのこぼれる素晴らしい演技となりました。最初のトリプルルッツダブルトウループのコンビネーションジャンプウォームアップでも成功させているのがテレビに映っていましたので、調子が良さそうだなと思っていましたが、うまくダウングレードにとられない範囲の回転で収めたのではないでしょうか。トリプルフリップもこれはダウングレードかな?と思える怪しい回転でしたが片足でしっかりポーズを作りましたので、演技の流れを壊すことなく、後半に見せる素晴らしい柔軟性や手足の長さを生かしたスパイラルやスピンで観客を魅了、サン=サーンスのおなじみの「白鳥」を滑りきりました。瀕死の白鳥の情感みたいなものはもっとあってもいいかなと思いますが、美しいスピンはそれを補って余りあるものがありました。
毎シーズン、素敵なプログラムを用意してくるシズニー選手ですが、なかなかジャンプが揃わず、これぞ保存版という録画を残すことができないのですが、まずはSPは保存版決定。明日のフリーも昨シーズンの全米選手権のような保存版クラスでお願いしたいです。
カロリーナ・コストナー選手
中国杯ではSPで1位になりながらフリーで大失敗してしまい3位に終わってしまったコストナー選手。地元イタリア開催のグランプリファイナル出場へ向けてこの大会ではぜひ優勝したいところ。滑り出した瞬間からコストナー選手らしい素晴らしいスピーで、3回転3回転に挑戦。2つ目の3回転のランディングでややバランスを崩しましたが、彼女はこうして必ずやってくるというのが個性ですね。トリプルルッツ、ダブルアクセルもバランスを崩しながら片足で持ちこたえました。腰痛に悩まされて長期に試合に出場していなかった時期もありましたが、そんな時期にしっかりステップの質などを上げてきたことで、音楽、振り付けを含めたパッケージとしての完成度が先シーズンからぐぐっと高くなってきました。今日も小洒落た振り付けが随所に施されてジャッジ受けしそうです。振り付けはローリー・ニコルとなっていますが、ニコルはこういったロック系ナンバーのクラシックアレンジというのも作品ラインとして確立していますね(村主選手の「Paint It Black」やゲーブル選手の「Queenメドレー」など)。
サラ・マイヤー選手
フランス大会では今シーズンからのルール運用変更の罠に落ちてしまい、点数が伸びなかったマイヤー選手ですが、そこで腐ることも無く、ジャンプをしっかり決めて、彼女独特なさわやかな不思議路線の振り付けで観客を魅了しました。それにしてもこの大会、スタイルが良くて美人の選手が揃いましたね。フィギュアスケート大会らしい華やかなテレビ放送となりました。
得点もパーソナルベスト近くまで伸ばしてきましたので、彼女自身もほぼ満足できる内容だったのではないでしょうか?
安藤美姫選手
グランプリシリーズ初戦のスケートアメリカ以来となった安藤選手。ニュースなどで公式練習での好調ぶりは伝わっていましたが、練習と本番とでは差があることは本人もそして観客席やテレビの前のファンもみんな痛いほど分かっていますので、彼女が氷上に登場すると雰囲気ががらりと変わりました。インタビューで最初から3−2に決めていたというルッツジャンプとループのコンビネーションは素晴らしい質でしたが、次のトリプルフリップのランディングがやや危なく見えました。今シーズンから踏み切りエッジを厳しく判定することになったので、フリップの修正を取り組んだらルッツが崩れてきてしまったと安藤選手がインタビューで語っていましたが、やはりその辺りは選手でないとわからない苦労がいっぱいあるんだなと、外野から「修正すればいい!」なんて簡単に言ったりしているのが申し訳なくなってしまいます。荒川さんもその点での安藤選手の努力を賞賛していました(修正しない選手の考え方も紹介して、なかなか突っ込んだ解説でしたね)。
観客のみなさんもなんとか応援したいということでものすごい手拍子となりましたが、体育館みたいな場所だとなかなか揃いませんし、反響などもあって音楽と合わないので、選手にとってはむしろ音楽のテンポがつかみづらくなってしまうと思います。最初から動きが硬かったこともあって、最後まで演技の流れを作ることができませんでしたが、それでもひとつひとつ、はやる心を抑えるように要素をこなしていく安藤選手の姿をはらはらしながら見守っていました。ビールマンを入れていないレイバックスピンと、途中でバランスを崩したレイバックでは当初計画どおりのレベルが取れなかったのと、全体的な滑りが悪かったところで点数が伸び悩んだのでしょう、コストナー選手に届かず、2位でスタートとなりました。
それでも5種類のトリプルジャンプの安定感ではこの大会参加選手の中で安藤選手がずば抜けていますのでフリーで十分逆転できると思います。スケートアメリカは惜しいところで優勝を逃していますので安藤陣営としてはここで優勝がぜひとも欲しいところでしょうが、明日は、後半のアップテンポのところで、今日以上のカオス状態になる手拍子が予想されますので、あまりキリキリと優勝にこだわるのではなく、むしろ、地元開催の雰囲気を楽しむようなゆとりを持って臨んだほうがいいのかな?なんてまたもや外野席では無責任なことを思ってしまうのですが。本人はそんなわけにはいかないのでしょうね。フリーの「カルメン」、私はスケートアメリカで見てこれは素晴らしいプログラムになりそうだと予感しましたので、どこまで仕上げてきているのか楽しみです。
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手拍子のこと、世界選の時ほどではありませんが、テレビで見るとやはり気になりました。
じゃあ、自分が実際に会場にいて何もせず見ていられるか?といわれると弱いんですけれど(苦笑)。
明日の高橋君の演技、(もちろん本人はちゃんとカウントしていると思いますが)
SPのサーキュラー・ステップの音の細かいところや前ノリから後ノリに変わるところなど、一度音から外れたらどんどんずれて崩れていきそうで不安です。
出来ることなら自粛して下さると嬉しいんですが、応援が観戦の楽しみでもありますし・・・難しいですね。
地上波の女子SP生放送は、上記のメンバーが放送され、後半組の6分間練習も流れたということでしょうか?会場で見ている身にとっては好演技続出でただひたすら楽しく充実していた女子SPでしたが、テレビの前で見ていた方のほうが緊張したかもしれませんね。
昨日の6分間練習でもっとも光っていたのが武田さんで、シズニーにも「ひさびさにジャンプの調子がよさそう」と感じていたらそのとおりの結果でした。
レピストは、スケートカナダの一回だけではなく、ほんとうにいいスケーターだと実感。ゲデバニシビリが、コンビネーションジャンプを失敗してもあれだけ点が取れるはつらつ感を取り戻してきたのも収穫。
コストナーは練習では3回転がほとんど決まらず、安藤さんは成功したり失敗もあったり、という6分間練習での様子でした。実際の競技での様子は、それぞれご覧になったとおりです。
コストナーがどれだけ本気でGPファイナルに行きたいと思うかできょうの結果が変わってくるでしょうね。
安藤さんがSP終了後、会見で以下のようなことを話しています。よく自分のことをわかっているし、しっかりした考え方をしていると再認識します。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/other/headlines/skate/20071130-00000028-spnavi-spo.html
会場の手拍子は高橋君に対してのほうがさらに大きくなりそう。でもそのことは織り込み済みだろうし、出るべき結果につなげられると思います。
舞さんの様子を見て、体の具合が悪いうえにコーチも同行せず、さぞ心細いだろうにと切なかったです。
昨日はお気に入りの奈也さんの会心の笑顔が見れしかったです。レピストさんも気になる選手なんですよねぇ。ゲテヴァニシヴィリ選手を見てるとグロリア・エステファンを思い出しません?元気いっぱいのすべりがいいですよね。コストナーさんは前回のこともあるので、ぜひフリーではベストの演技が出来るといいなと思います。
安藤選手、どうしても期待が大きいからか大技をみたくなっちゃうんですよね。だからショートはこじんまり(手堅く)まとめた印象を持ってしまいました。結果的にフリーが最終滑走にならなくてよかったなと思いますので、今日の演技を楽しみにしたいです。
こんにちは!
ここ数年、日本選手の活躍が目立っていますから、彼らの活躍によってフィギュアスケートがテレビで取り上げられたりする機械が多くなったのはうれしいかぎりです。
noriさん
こんにちは!
手拍子はやってるほうは悪気は無いですし、選手に応援したいという気持ちは十分伝わっていると思いますが、音楽とテンポまで完全に合わせなければならないアイスダンスほどではないにしろ、音楽の雰囲気が壊れたり、またリズムがわからなくなるようなのは選手にとって滑りづらくないのかな?と気になります。
高橋選手もそういったことを想定した上で練習していると思いますが「白鳥の湖」ほんとうに盛り上げるための拍手にはレベル4の技術がいることを…そこまで観客に求めるのは無理かな。
noelさん
こんにちは!
エントリー表見てるだけでは気づかなかったのですが、あれだけ美しい選手が次々でてくるとさすがに鈍感な私も「これは!」って気づきますね。それにしてもヨーロッパで売り出し中の選手がこんなに揃うなんて。これで今回残念ながら欠場となったポイキヨ選手が揃っているとプチヨーロッパ選手権ですよね!!
安藤選手、練習を見る限り体調そのものはスケートアメリカより良いようですし、NHK杯を乗り切って、思い出の地トリノでのファイナルへ進出して欲しいですね。今の彼女の出発点トリノへ戻れば、彼女の闘争本能もよみがえって、全日本、世界選手権へとモチベーションが高まっていくのではないかとひそかに期待しております。
長野のK嬢さん
こんばんは!
地元開催ですし、手拍子は高橋選手の場合は折込済みでしょうね。曲も「盛り上がってください!」と言わんばかりですし、むしろ彼の場合は無いほうが不安になるかな?
地上波では上記のスケーターと6分間練習を放送してくれました。6分間練習は安藤選手中心でしたので他の選手の調子までわからず、シズニー選手がコンビネーションを綺麗に決めていて「お!これは」と思ったぐらいだったのですが、コストナー選手はジャンプに苦労していたんですね。
浅田選手、コーチも来日してなかったんですね。急とはいえあまりにも準備不足ですね。国内で練習している別の選手のエントリーなどは考えなかったのでしょうか?浅田選手はすでにファイナル進出は絶望的だったので、他の選手にチャンスを与えるというやり方もあったと思います。
Suzuさん
こんにちは!
武田選手がシニアのグランプリ大会でここまで活躍するとは…失礼なことに想像しておりませんでした。ゲテヴァニシヴィリ選手も元気が戻ってきてうれしいですね。確かにグロリア・エステファンのようなパワーありますね。
安藤選手は緊張していたんでしょうね、全体的に動きもこじんまりしていて彼女らしい伸びやかさみたいなものが賭けていたと思います。記者会見などでも自覚があるようですので、フリーはリラックスして地元の大声援を楽しむぐらいで臨んで欲しいです。
もし本当に棄権なら早く体を治して、全日本では元気な姿を見せてほしいですね。
舞さんの体調や靴の事は、本当に気の毒でした。普段は、お姫様のようにおっとりとして、たおやかな印象がありましたが、彼女にしては珍しく感情を表に出したコメントを聞いて、気の毒でかわいそうナ…。真央ちゃんが泣いていた時と同じくらい心配になりました。穏やかな微笑みの印象が強い舞ちゃんですが、体調が優れない中での出場の決断をしたことや試合後のコメントを見聞きするにつけ、芯の強さを秘めているんだなぁって思いました。明日は良くなるといいですね。
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こんばんは!
浅田選手、結局棄権してしまいました。せっかく、いろいろなことを乗り越えて仙台までたどり着いたのに、棄権して一番残念に思っているのは本人でしょうね。ショックが尾を引かなければなと心配です。全日本までの間にまたアメリカへ帰るのか日本で療養するのかは不明ですが、真央選手のグランプリファイナルがあったりして、舞選手の周りの人たちも慌しいでしょうし、ゆっくり…というわけにはいかないのかな?またリンクの上で元気な姿を見せてくれる日を待ちたいと思います。