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2007年09月24日

バイオグラフィー「ベット・ミドラー」

ヒストリーチャンネルジャパンHP[こちら]

 ハワイでの地味な芸能界入りから、ショービジネスでトップに上りつめたベット・ミドラー。 30年以上も表に出ることのなかった初期のテレビ出演のものをはじめとして、貴重な秘蔵映像の数々をお届けする。仕事第一主義と天性の才能により、辛い下積み時代を乗り切った彼女は、アカデミー主演女優賞ノミネート女優(「ローズ」で)、エミー賞受賞女優、ナイトクラブでのライブの女王、ヒット・ソング歌手など、様々な肩書きで呼ばれてきた。

アメリカ直送「バイオグラフィー」
 スカパー!370chヒストリーチャンネルでシリーズで放送されている「バイオフラフィー」シリーズをご存知でしょうか。その名のとおり各界の有名人のバイオグラフィーを本人を含めた関係者の証言や貴重な映像などとともに紹介する、アメリカの本家History Channelで制作されている番組。
 実はこのシリーズ、ヒストリーチャンネルを契約後もしばらくノーチェックでしたが、先月、ジーン・シモンズを紹介したエピソードをたまたま見たら、内容の凄さに驚いて、今月は期待してチェックしていたのです。ちなみに、ジーン・シモンズのエピソードでは、それまで想像することもなかった普通の家庭人としての彼の姿が描かれていて、特に奥様が素敵で、シェールからプレゼントされた写真立ての中身を家族の写真に変えて(最初は当然シェールとジーン・シモンズの2ショットが入ってたそうです???[???i?????????j)トイレに飾っているとう話をけらけら笑いながら紹介しするなど魅力的な女性でした。
今月は伝説の女性シンガー特集
 今月は映画「エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜」の日本公開にあわせて「伝説の女性シンガー特集」としてエディット・ピアフ、ライザ・ミネリ、セリーヌ・ディオンなどとともにラインナップされたのがベット・ミドラー。内容的にはローズマリー・クルーニーソングブック[こちら]が発売された後のツアーまでで番組が終わっているのと、現在は鬼籍の人となった方々が登場するので、2003-4年ごろに制作されたものではないかと思われます。
Bette: An Intimate Biography of Bette Midler

 ベット本人はもちろん、ご主人、アトランティックレコードの創始者アーメット・アーティガン、伝説的プロデューサーアリフ・マーディン、それにベットのキャリアを語る上でなくてはならないバリー・マニロウはもちろん、意外なつながりなトニー・バジルなど、続々とインタビューに答えて稀代のエンターテイナー、ベット・ミドラーを語り、一方でニューヨークのコンチネンタルバスハウスでのパフォーマンスに始まって、レコードデビュー前のカーネギーホールでのコンサート、スターになってからのおなじみ車椅子にのった人魚のパフォーマンス、911直後の伝説のパフォーマンス、そして女優として出演した映画やテレビのシーンなど貴重な映像満載というわくわくが止まらない期待通りの内容で、前後編に分けられた2時間があっという間に感じてしまいました。
 再放送も予定されていますので、これはもう1度見てしまうかもしれません。

番組を見て分かった彼女を過小評価していた理由…
 ベット・ミドラーって来日しないこともあり、日本で過小評価されているアメリカ人すが、私自身も彼女のことを過小評価していました。それにはいろいろ理由があって、ダイアナ・ロスやドナ・サマーといった琥珀色のシンガーから洋楽に入ったので最近になるまで広くも深くも彼女の音楽に触れる機会が訪れなかったことと、バーブラ・ストライサンドを先に好きになってしまったことで、どうもバーブラのスケールダウンバージョンみたいな間違った捉え方でベット・ミドラーを理解していたことが影響したようです。
 そして今回、この番組を見て、私が洋楽を聞き出した1983年から85年ごろはベット・ミドラーがスランプの時期だったということ。ですから、そのときの評論家やマスコミの彼女への評価が刷り込まれてしまって、三つ子の魂百までではないですが、私が洋楽に出会う以前のデビューから映画「ローズ」まで歌手としてそして女優として大成功を収める素晴らしいサクセスストーリーや、スランプ後の華麗なカムバックをなどを知った後ですら、なかなか最初に彼女に持ってしまったネガティブなイメージをぬぐえてなかったんだなと番組を見て気づかされました。

意外なルーツ
 私が知ったかぶりしながらまったくベット・ミドラーについて分かっていなかったんだなと思い知らされたのは彼女のルーツ。番組冒頭で、ベットがジューイッシュだと紹介されたのですが、なるほど「言われてみると、そうだよね」と納得するのですが、バーブラ・ストライサンドのように強烈に自分のルーツを押し出して活動している人ではないので意識したことはありませんでした。
 ハワイで生まれ育った彼女は学校ではまわりは現地のハワイ系の子供や中国や日本などアジア系の子供、そしていわゆる白人の子供に囲まれて、ジューイッシュは少なく、常に奇異の目で見られて時には孤立していたそうです。また彼女がハワイからハリウッドを目指さず、まずニューヨークへ向かったというのもジューイッシュだと知れば納得できること。
 そして、ニューヨークという街が彼女をすんなりと受け入れてくれたことに特別な感情を抱き、それ以後、ニューヨークを拠点とするのも納得です。最初に得た大きな仕事がブロードウェイの「屋根の上のバイオリン弾き」であったことなど、彼ジューイッシュであることがキャリアに与えた影響は決して少なくなかったんだなと「納得」ばかりで申し訳ありませんがなるほどなるほどと頷きながらテレビを見ておりました。

私と「バスハウス・ベティ」との出会い
 初めてニューヨークへ行ったとき、ちょうどベット・ミドラーの全米ツアーがニューヨークへ来る直前だったのかはじまったばかりだった時だったんですよ。ベット・ミドラーはツアーの中でもニューヨークは特別に1週間とかのロングランの興行を行ったりするので、私が滞在している間、エンタテイメント系のフリーペーパーから一般紙にいたるまで見開きページやバックカバーなど目立つ場所にベット・ミドラーのコンサートの宣伝だったり、特集記事だったりが大きく掲載されて、また、カフェや飲める場所、クラブにいたるまで、行く場所行く場所に彼女のポスターやちらしが貼られたていて、ニューヨークの人たちにとって、ベット・ミドラーがどんなに特別な存在で愛されているのかを実感しました。
 それから半年ぐらいかな?女性ボーカリストを紹介するHPをはじめてから、その時の印象が残っていてたので宣伝のポスターやちらしになっていたのと同じデザインのカバージャケットをした「Bathhouse Betty」という彼女のアルバムを手にしました。以前にも彼女のCDは買っていましたが、それはベット・ミドラーのアルバムが聞きたいから買っていたわけではなく「愛は翼にのって/WIND BENEATH MY WINGS」や「FROM A DISTANCE」といったヒット曲目当てで買っていただけでじっくり腰をすえて聞いた記憶はありませんでしが、この「Bathhouse Betty」の内容がが素晴らしくて、初めてベット・ミドラーってシンガーを魅力的だなと思いました(遅まきながらですが…)。

Divine Miss M時代
 「Bathhouse Betty」というタイトルのルーツである、ニューヨークの公衆浴場でパフォーマンスしていた時の話もちろんこの番組の中でしっかり紹介されてました。写真などでバリー・マニロウがピアノを弾き、彼女が歌う姿を見たことはありましたが、今回は映像で彼女がパフォーマンスし、後ろでバリー・マニロウがピアノを弾いているシーンまで見られることができ感動してしまいました。
バリー・マニロウ ベット・ミドラーは突然トーチソングを歌う歌手になろうと思い立って、初仕事ともいえる「屋根の上のバイオリン弾き」を降板し、クラブなどで歌いだすのですが、なかなか芽がでず、生活費を稼ぐために、当時、ゲイの方々の社交場(っていうと上品ですがいわゆる出会い系ですね)となっていた公衆浴場でパフォーマンスするようになります。歌の合間にきわどいジョークを言って観客の気を引き、歌でも評判を呼ぶようになっていくのですが、その時、バックでピアノを弾くようになるのがバリー・マニロウだというのだから、出会いってすごいですね。この当時の様子をベット・ミドラーやバリー・マニロウなど当事者の口から語られるインタビューも新鮮。ライナーノーツなどの文献で読んだとこはあっても、若いバリーがのりのりでピアノを弾いて入る様子を映像で見たり、当時を振り返ってバリーやベットから話が聞けるとこんなことをしてたんだと感動すら覚えました。
アーメット・アーティガン このショーが評判となり、最終的には大手アトランティック・レコードとの契約にこぎつけるベット・ミドラー。アトランティックの創始者で昨年末にお亡くなりになったアーメット・アーティガンのインタビューで当時の様子が語られました。最初のレコーディングはアルバム1枚分まるまるボツになった話は初めて知りましたし、その後、バリー・マニロウとベット・ミドラーがお金を出し合ってあのカーネギーホールでのコンサートを開催、このときのライブ録音を手にバリーがアーメット・アーティガンのもとを訪れて説得、バリー・マニロウのプロデュースでデビューアルバムがリリースされることが決まる…といった秘話をバリー・マニロウ本人が語るなど、贅沢な内容に感動を覚えました。バリーがプロデュースしたデビューアルバム「Divine Miss M」は大ヒットします。Divine Miss Mは公衆浴場でのショーで彼女が名乗っていた源氏名(???[???i?????????j)だったんだとか。

まだまだ続く
 ここまで書いてまだ番組全体のの1/4ぐらいの内容だと知っていただけたら、どれだけ濃い内容であったか分かってもらえるのではないでしょうか?映画「ローズ」での成功、そしてその後のスランプ。そこから再び女優として成功し、自らプロダクションを設立して映画製作に乗り出し、そのサントラから映画がヒットし歌手としてヒットチャートに復活するなど、リアルタイムで知っていたはずなのにその功績が理解できていなかった、彼女のキャリアの流れが紹介されて、さらにベット・ミドラーへの興味を深めました。
トニー・バジル ところで、最初に紹介したトニー・バジルさん。彼女は「ミッキー」のヒットで知られる80年代の歌手、一発屋というイメージがありましたが、振付師として着実にキャリアを築かれていて、長らくベット・ミドラーのショーで振り付け/演出を担当し、ベットとは親友なんだそうです。ベット・ミドラーに旦那様を紹介したのもトニーだというから驚かされました。この番組を見る前はベット・ミドラーが結婚しているかどうかにすら興味がなかった私が必死に語るのもおかしな話ですが。
アリフ・マーディン また、バリー・マニロウとともにベット・ミドラーの音楽活動を語る上で欠かせない、プロデューサーのアリフ・マーディンもインタビューに答えて、大ヒット曲「愛は翼にのって」のレコーディングでの秘話を明かしています。アリフ・マーディンも昨年にお亡くなりになっていますので、これも今となっては貴重な映像となりました。
 その他にも「殺したい女/Ruthless People」で共演したダニー・デビートや「ステップフォード・ワイフ」で共演したグレン・クローズなどが続々とインタビューに答えて、歌手、女優、妻、母、映画プロデューサーとたくさんの顔を持つ彼女の「バイオグラフィー」を紹介する内容の濃い番組でした。
 ベット・ミドラーは来年、ラスベガスで大きなショーをスタートさせますし、華やかな活躍がまだまだ続きそうですね。

 再放送、ますます楽しみになってまいりました???[???i?????????j

再放送予定
ヒストリーチャンネル (スカパー! 370Ch)
前編 9/24 (月) 20:00〜21:00
後編 9/24 (月) 21:00〜21:54
前編 9/25 (火) 9:00〜10:00
後編 9/25 (火) 10:00〜11:00
前編 9/25 (火) 15:00〜16:00
後編 9/25 (火) 16:00〜17:00

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ベット・ミドラーおすすめCD
Experience The Divine - Greatest Hits
Experience The Divine - Greatest Hits
911の際にアメリカ国民を最も慰めた曲といわれる「愛は翼にのって/WIND BENEATH MY WINGS」日本ではCMソングとしても知られる映画主題歌「Rose」などベット・ミドラーの代表曲を収録したベスト盤。
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Bathhouse Betty
Bathhouse Betty
長年所属していたアトランティックからワーナーブラザースへ移籍しての第1弾アルバム。大ヒットにこそいたらなかったもの、彼女の生き様が反映された粒ぞろいな曲が多く、まさに、彼女の「芸」の集大成。オープニングの3曲「Song of Bernadette 」「I'm Beautiful」「Lullaby in Blue」が特にお奨め。
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The Divine Miss M
The Divine Miss M
盟友バリー・マニロウプロデュースにより制作されたデビュー作にしてベット・ミドラーの魅力がすべて詰め込まれた作品。オールディーズのカバーですが、すべてベットとバリーのオリジナルの解釈で仕上げられていて勢いを感じさせる楽しいアルバム。
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posted by Alex at 06:27| 大阪 ????| Comment(2) | TrackBack(0) | evergreen (女性ボーカル) | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちはです。

有料系のチャンネルはやっぱりそそられる番組多いですね。

ベットはやっぱり良い意味での敷居の低さというか、近所のがんばってるおばちゃんを応援したくなるような親しみやすさが魅力ですよね。「フォー・ザ・ボーイズ」とかもいいですけど、「殺したい女」のほうが個人的には好きですし…。
そういえば「ペギー・リー・ソングブック」、まだ聞いてないんですよねぇ。中古でも全く見かけませんし、やはり回収騒動があったので出回りが少ないのかな。
Posted by Suzu at 2007年09月24日 09:36
Suzuさん
こんにちは!
「殺したい女」、日本では大きく取り上げられなかったり、サントラが期待の割りに大きなヒットにならなかったり…といった個人的な記憶しか残っていませんでしたが、この映画がベットにとっては復活のきっかけになったとこの番組では取り上げられていました。最初、この企画はマドンナの主演でスタートしていたなんてびっくりするような秘話を映画監督とプロデューサーがコメントしていて、なるほどそういう時期だし、少し設定を変えればマドンナ主演ってのもありだったなと思いました。
「ペギー・リー・ソングブック」、私はCCCD版なんですけど、PCに吸い上げられないので、内容はいいのにいちいちCD出すのが面倒でだんだん聞かなくなってしまいました。昔はそれが当たり前だったのに人間ってずぼらになりますね。
Posted by Alex at 2007年09月24日 19:18
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