2006年12月17日

5代目アメリカンアイドル テイラー・ヒックス デビューアルバム感想など

American Idol season5王者のデビューアルバム
 アメリカンアイドルシーズン5も再放送、実は本日(12月17日朝7時からと午後6時から)がファイナルの放送です。テイラーが優勝してからもう半年なんですね。そしてようやく、テイラー・ヒックスのデビューアルバム「テイラー・ヒックス」、アメリカでは先週リリースさていますので耳にした方も多いのではないでしょうか?日本盤もそろそろ店頭に並ぶはずですのでお店で試聴することも可能になるのではないかと思います。もちろん、公式HP(こちら)でもたっぷり聞くことができます。
 さて、感想ですが、彼の音楽的なルーツを紐解くようなマニアックなものになるのではないかなと予想していましたが、そこはアメリカンアイドル出身者ということで、まずは投票してくれたファンが聞きやすいライトテイストのR&Bとポップナンバーで構成されたアルバムになっていて、誰もが親しめるようなエンタテイメント作に仕上がっています…なんて書いてはみましたが、それは私が80年代にポール・ヤングやホール&オーツなど青い目の伝道者によってソウルの洗礼を受けた世代だから言えるのであって、今のTOP40系のラジオ局で流れる曲を聴いている若い人たちにとっては十分にソルルオタクっぽいコアなサウンドのナンバーが並んでるって思うのかもしれません?アメリカンアイドルという特殊なオーディション番組を通じて注目を集めたテイラーだからこそこの路線でデビューすることができたとも言え、個人的には今のヒップホップ中心のR&Bの流れを変えるようなインパクトを与えるセールスを期待してしております。

 1曲目「The Runaround」がリードシングルとしてラジオ局やダウンロードマーケットでプッシュされるようですが、ダイアナ・ロスがモータウンを離れてから歌っていたようなモータウン調のポップナンバー(一部の人にしかわからない説明ですね…苦笑)。よくマイケル・マクドナルドやジョー・コッカーの影響について語られるテイラーですが、これを聞くとフィル・コリンズも入ってるななんて思いました。お手軽に作られていそうで単調なリズムもドラムスの音が次々変化したり、ホーンズなども楽しくフィーチャーされていて意外に繰り返し聞いても飽きません凝ったサウンドになっています。アメリカンアイドルのクィーンがゲストの回(こちら)で「Crazy Little Thing Called Love」をテイラーが歌っていたじゃないですか、ダイアナ・ロスが最新アルバムでこの曲をカバーしたのは、もしかしたらテイラーが歌っているのを見たからじゃないかななんて妄想していたのですが、ダイアナがこれをうまくマーチングドラムをフィーチャーして料理して軽快に歌いご機嫌な仕上がりだったのですが、「The Runaround」はまさにそのテイストと同じで楽しめました。有名なロックフェラーセンターのクリスマスツリー点灯式でいち早く披露されたそうです。
 2曲目「Dream Myself Awake」3曲目「Heaven Knows」とジョー・コッカーを意識した、まさにブルーアイドソウルの王道といった曲が並んで、どちらも悪くないできでやっぱり聞いていて懐かしさにわくわくしてしまいます。4曲目「Gonna Move」はオリジナルは知らないのですが知る人ぞ知る曲をもってきましたといったカバーナンバーのようです。歌い方はロッド・スチュアート路線で、1曲1曲がどうしてもテイラー・ヒックスのオリジナリティーというより偉大な先輩達の影響を感じさせてしまいますが、若い人たちにとっては「初めて聞いたよこんなの!」なんて思ってもらえて、さらに、テイラーのルーツに興味を持ってもらえたりしたら素敵だなと思います。
 4曲目はこのアルバムで最初にお気に入りになった1曲「Wherever I Lay My Hat (That's My Home) 」。オリジナルはでましたモータウン、60年代のマービン・ゲイなんですが、テイラーが意識してるのはむしろ私達の世代には本当に懐かしい、83年にイギリスでナンバー1となったポール・ヤングのカバーバージョン(こちらで試聴できます)。久々に懐かしくなってポール・ヤングをひっぱりだして聞いてみたのですが、あの頃にはなんともなかったナンバーだったのに胸にしみてしみて涙がでてきてしまいました。「愛の放浪者(安らぎを求めて)」なんて洒落た邦題がついていたことなどすっかり忘れていましたが、昔の歌ってなんでこんなに歌詞がいいんでしょう?テイラーも若いながらも(でもオリジナルのマービンやカバーのポールが歌ったより年上なんですよね、自分の年齢を基準に考えてしまうから混乱してしまいます)いいムードがでてるのではないでしょうか。テイラーの歌もこのアルバムの中で一番力が入っているように思います。彼にも思い入れがあるんでしょうね。
 後半はテイラーの自作ナンバーを含めて前半と同じテイストのグルービーなソウルナンバーとキラーバラードで構成。9曲目「Places I've Been」はいかにもダイアン・ウォーレン作といった売れ筋のバラードですが、このあたりはテイラーが歌いたかったというよりも、エグゼクティブであるクライブ・デイビスの指令かなとも思いまました。ダイアン・ウォーレンのバラード聞くのも久々でしたし、テイラー自身がクリエイティブコントロールをだんだん掌握していくとこういったポップバラードは将来的に歌わないかもしれませんので、こういう曲がデビューアルバムにあってもいいかなと思いました。
 そしてラストが不思議なナンバー「The Right Place」。サウンドはごく普通のロッカバラードなんですが、作曲があのブライアン・アダムスと彼の初期の作曲のパートナー、ジム・ヴァランスなんです。なぜ不思議かというと、ブライアン・アダムス自身の名義のアルバムにこの曲が収録されていた形跡がない。しかも、ブライアン・アダムスとジム・バランスは80年代の終わりには袂を分けているので、新曲としてテイラーにふたりが書き下ろしたとは考えにくくて、この曲がどこからきたのかが不思議なんです。誰かがストックして隠してあったとっておきを持ってきてくれたのでしょうか。
 こうして聞き進めてみると、テイラー・ヒックスのデビューアルバムはアメリカンアイドルのメイン視聴者である10代のファンだけでなく、むしろ30代から40代、昔はポール・ヤングやホール&オーツを聞いていたんだけど、最近は音楽聞くことから遠ざかってしまってなんて方にお勧めしたい1枚になっています。ジョー・コッカー、マイケル・マクドナルド、ポール・キャラック、ボビー・コールドウェルなどが好きな人もぜひ一度、店頭で試聴機に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。
 噂になっていたマイケル・マクドナルド提供の新曲は収録されてないのが残念ではありますが…。

テイラー・ヒックス「Taylor Hicks」
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So-net blogNo_1968Taylor Hicks - テイラー・ヒックス _
Yahoo!ブログ - cappi musicのお薦め音楽&映画&本を紹介。
紫陽花日記 お待ちかね、Taylor Hicks!!
posted by Alex at 02:26| 大阪 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | アメリカン・アイドル | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
管理人さん、こんにちは。

そういえは、インロックの1月号に
テイラーのインタビューが掲載されて
いたのて、読んだのですが、12曲のうち、2曲は自分で作ったそうで。

ブライアンが作った曲は元々は
レイ チャールズのための曲で、
レイにあげる前に死んだのて、
未発表になっていたそうですが、
そんな話を読むと、聴いてみたく
なる1枚です、
Posted by netino at 2006年12月24日 11:47
こんにちは!
netinoさん
貴重な情報ありがとうございます。
レイ・チャールズのために書かれていた曲でしたか。なるほど、この曲がどこでキープされていたのか本当に謎だったので、解明できてうれしいです。インロック、まだ書店で残ってるか明日立ち読みに行きたいと思います。
とっても楽しい1枚ですのでぜひ聞いてみてくださいね。
Posted by Alex at 2006年12月24日 18:13
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