2006年11月11日

中国杯 女子フリー  (地上波放送を見て)

女子シングルフリー
1. ユリア・セベスチェン選手 ハンガリー 100.98(TES48.90 PCS52.08)
2. 中野ゆかり選手 日本 96.37(TES45.49 PCS50.88)
3. エミリー・ヒューズ選手 アメリカ 94.38(TES40.30 PCS54.08)

4. 浅田舞 日本 87.01(TES41.85 PCS46.16)
9. 澤田亜紀選手 日本 83.35(TES39.63 PCS44.72)

女子シングル 総合結果
1. ユリア・セベスチェン選手 ハンガリー 153.80
2. 中野ゆかり選手 日本 151.27
3. エミリー・ヒューズ選手 アメリカ 151.12

6. 浅田舞 日本 134.27
8. 澤田亜紀選手 日本 133.33

地上波放送を見て
 実際の試合時間から少しだけ遅れての地上波放送だったので、結果を見るのを我慢して、久々にネタばれせずにテレビの地上波放送を楽しむことに。
 予想外の男子SPの放送はうれしかったのですが、女子SPの放送は澤田選手が見られたので良かったのですが…報道ステーションで見ていたのでちょっと早く結果が知りたい!と思ってあやうく結果を見てしまいそうになりました(よくよく考えればどっちみち放送時間の最後でしか結果がわからない構成にしてきて当然ですよね)。
 そして、エミリー・ヒューズ選手が勝つのか、中野ゆかり選手が勝つのか、それとも予想外の選手が素晴らしい演技を見せて勝つのか、はらはらしながら見守りました。



エレナ・ソコロワ選手 ロシア
 昨シーズン同様にパンツスタイルで滑りましたが、プログラムは新しく作り直したものでした。ひとこと…元気がなかったです。

浅田舞選手 日本
 前半の難しいジャンプをクリーンに決めて、スケートアメリカより滑りもよく調子が良く見えましたが、後半でミスが続いてしまいました。それでもやはりSPよりフリーのほうが彼女にあっていますね。最後までのびのびと滑れたのが良かったのか、点数は思った以上にでて、フリーでは4位と追い上げました。これを自信にして全日本選手権でがんばってほしいです。

ビンシュー・キョウ選手 中国
 ここ数シーズン、スカパー!では毎年放送されている選手ですが、体つきがまったく変わらず、小さいままですね。18歳には見えません。ジュニアか下手するとノービスの選手が滑っているように見えてしまいます。相変わらずの切れのいいジャンプと柔軟性を生かしたスピンで技術点は稼げそうですが、体つきと同じで音楽の表現などは幼く見えてしまい、これでは点数が伸びないですね。やはり小柄の選手はコマ数の多い歯切れのいい動きで勝負していかなければ、スタイルの良い選手に勝つのは難しいなと思いました。

中野ゆかり選手 日本
 初披露となるシンデレラの演技。伊藤みどりさんが一度アマチュア復帰したときに滑っていた曲ですね。滑り出しから丁寧に滑ろうとしていたのが伝わりましたがスピードがなかったですね。ビンシュー選手と同様、中野選手も小柄ですから、実況アナウンサーが佐藤コーチの言葉で「小柄なのだからスピードを出せ」というのは中野選手にとってやはり一番大事なことだと思います。綺麗綺麗したプログラムを滑るというのはスピードあってこそ、次の課題だと個人的には思いました。ジャンプのミスは仕方ないとしてもプログラムの流れなどはまだまだ本人も改善点があると気づいているようでしたね。
 SPの感想でスパイラルの構成を変更したほうがと書きましたが、フリーではそのときにアイデアとして書いた構成でした(バックインがビールマンでなくキャッチフットでしたが)。インタビューではこれでレベル4取れているとのことなので、こちらのほうが断然良いですね。時間的に一番長い最初にS字を書くチェンジエッジではしっかりストレッチしたシンプルなスパイラルを見せて、中野選手にとってはウィークポイントとも言えるバックインスパイラルをキャッチフットにして、悪い言葉でいえばうまくごまかして、すっきり美しく見せることに成功していると思います。

ベアトリス・リャン選手 アメリカ
 「ビートリサ」って誰?って一瞬思ってしまいました。クワン選手を育て上げたフランク・キャロルコーチ(ラファエルじゃないよわーい(嬉しい顔))が、現在女子選手では一番力を入れている選手ですが、1-2シーズン前にくらべてすこーーーーしですがふっくらしてきて動きの切れがなくなっているのが心配です。ジャンプで次々とミスしてしまいました。
 アメリカの選手って本当に難しいですね。小さな頃は天才少女としてすごく期待されても体が大きくなってくると…というパターンをここ数シーズンでもたくさん見てきました。モク選手、アンパト選手、ペアで復帰しましたがナオミ・ナリナム選手…しかも全員東洋系なのですよね。マクドナルド恐るべし?ケンタッキー恐るべし?ってかんじなのでしょうか。
 今、話題のキャロライン・ザン選手に対してどうしても醒めた目でしか見られないのはこれが理由です。

澤田亜紀選手 日本
 最初のトリプルフリップのコンビネーションが素晴らしかったのでこれは乗っていけるかなと思いましたが、彼女にとっては課題のルッツでダブル、ループもダブル、そして終盤のトウループで転倒と、西日本選手権のフリーでミスの多かったのを再現してしまいました。しかし、シニアの国際大会デビュー、よくがんばったれました。本人はインタビューで落ち込んでいるように見えましたが、まだまだこれから、グランプリシリーズに出る機会はたくさんありますし、関西大学入学で最高の練習環境が今後4年間約束されているわけですから、がんばってほしいですね。

ユリア・セベスチェン選手 ハンガリー
 髪型はいつもどおりなのですが…ハイライトをいれてずいぶんとおもしろいかんじですね。曲はロシアのブチルスカヤ選手ですっかりおなじみ、そしてジョニー・ウィアー選手も使った曲ですね。確かロシア映画の曲ではなかったでしょうか?
 先シーズンは調子を崩していましたが、出だしのサルコウそしてルッツと彼女の高さのあるジャンプが戻ってきていてこれは思いましたが、うーん続きませんでした。途中のフリップとトウループのコンビネーションかシークエンスにしたかったところ、佐野さんの解説の通りあれでは認められず別々のジャンプに認定されるのではないでしょうか。そうすると全体のジャンプの場所の数が決まっているので最後のジャンプがノーカウントになる可能性がある上、最後がフリーで必須のアクセル系のジャンプだったのでこれがノーカウントになると、その前のダブルトウループもアクセルにしなければならなかったということでノーカウントになるのでは…と見ながら思いました。しかし2回目のルッツも本当綺麗にきまって、セベスチャン選手、復活してきているのだなとうれしくなりました。(点数のでかたを見るとちゃんとシークエンスに数えられたのでしょうか?)
 中野選手のほうが上ではないかと思っていましたが、点数が思った以上に伸びて、中野選手を超えてこの時点で1位となりました。キス&クライにいつものコーチが座ってないのがさびしかったですが、コーチを変更したのかな?

エミリー・ヒューズ選手 アメリカ
 今シーズン、まだまだ調子があがらずにキャンベル、スケートアメリカと2回滑ったフリーではミスが多かったですが、今日のフリーは中盤で崩れたものの後半で持ち直してなんとか表彰台には立つことができました。優勝はできませんでしたが、彼女にとってはこれがGPSで初表彰台、大きなステップになったのではないでしょうか。アメリカの選手にとってはあくまでも全米選手権が本番。まずは、シズニー選手などとの争いとなる世界選手権代表入りが次の目標ですね。

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この記事へのコメント
私もいつもならISUのサイトで結果を確認し、
Alexさんのブログを見てから観戦するのですが、
今日は夜までパソコンを見れる状況にならなくて、
実はぶっつけ本番で観戦した一人です。
ゆかりちゃんは3アクセルを2回転にしてきましたが、
真央ちゃんなどと比べてもまだ3回転は心配なので、
この方が安心して見れますね。
途中のジャンプの失敗が残念。
全体的にも元気がなかったように見えましたね。初戦のプレッシャーもあるのでしょうか。
でもプログラムも音楽も、すごく彼女にあってる気がします。
完璧な滑りではないけど、もっと見たいと
思わせるフリーでした。
NHK杯では今日とは比べ物にならない
レベルと、プレッシャーとの戦いになりますが、
頑張ってほしいですね。
Posted by ゆかこ at 2006年11月11日 22:01
こんばんは。意外な結果になりましたね。
私もセベスチェン選手のあのジャンプシークェンス、もし別々のジャンプと認定された場合かなりショッキングな低い点数が出るのではないかと思って見ていました。中野さんを越えた点が出た時はびっくりしました。どうしてあんなに高い点が出たのか、プロトコルが発表されてからで構いませんのでAlexさんの詳しい解説をお聞きしたいです。
Posted by sergei at 2006年11月11日 22:36
ゆかこさん
おはようございます!
昨夜何度か繰り返し見ましたが、やはりいつものスピードがかけていたような感じがします。衣装などは彼女のスタイルをカバーして素敵でしたね…白い氷の上ではちょっと色が薄いかなと思いましたが、スカートの丈とかはすごく上品で良かったです。
NHK杯、全日本とこんなどころじゃないプレッシャーがかかる大会が続きますから、大変でしょうね。

sergeiさん
おはようございます。
プロトコル見るとセベスチェン選手のシークエンスはシークエンス扱いでしたね。ちょっとこれは甘かったかなと思いましたが、中野選手をみるとフリップが回転不足に取られていたりとこちらは厳しくて、やはり新採点、いろいろなところで差が出るなと思いました。そんなにふたりのできに差があると思っていなかったので、まさか技術点でこれほど差がつくとは思っていませんでした。PCSに関しては中野選手の滑りが悪かったので仕方ないかなとは思いましたが…厳しかった。
Posted by Alex at 2006年11月12日 08:36
おはようございます!(^o^)丿
ゆかりん2位、ちょっと残念でしたね。やっぱり優勝を意識して堅くなったのでしょうか。私はユリアよりゆかりんの方が良かったと思ったのですが、やはりあのシークエンス認定+ルッツ加点が効きましたね。ゆかりんは取りこぼした分を、次回はぜひともしっかり修正して取り組んでもらいたいです。
舞ちゃんはFS4位は立派です。これをいい経験にして、さらなる飛躍を願います。亜紀ちゃんは、もっとスピード感のあるノリのいい曲のほうが亜紀ちゃんには向いているように思います。あの曲はすぐりんのイメージが強すぎますし……。でもまずは次の試合、今回のリベンジを果たしてほしいですね。

ところでまたまた朗報です。来週のエリック杯、関西でも男女フリーの放映があります!(^o^)丿
http://tv.yahoo.co.jp/vhf/hyougo/2006111924.html?c=0&g=
女子は美姫ちゃんとユナ・キム、キミーちゃんにジョアニーちゃんの戦い。男子は小塚くん南里くんにジュベール、プロベール、クリムキン。もう目が離せない試合になりそうで、とっても楽しみです!o(^-^)o
Posted by 美輪@brownycat at 2006年11月12日 09:41
おはようございます!観戦&レビューお疲れ様でした。
昨日の深夜のニュース内で流れた映像で、おそらく演技前だと思うのですが、
観客席から中野さんの耳をかすめて大きなぬいぐるみ?が投げ込まれました。
中野さんは観客席に背を向けていたので、驚いた様子で耳を押さえながらスタンドを
見上げていました。スタッフの方も厳しい表情でしたが、もしも中野さんを直撃していたら…
昨年もそうでしたが、中国杯は拍手が少なくてちょっと選手が気の毒かなぁと思いますし、
一部のファンの方のマナーの悪さも気になります。
もしもあの映像が演技直前のものだとしたら、少なからず精神状態に影響があったかも
しれません。もっとも中野さんご本人はそんな言い訳はしないでしょうね。
自分の滑りにとても真剣で厳しい中野さんのコメントを聞いて、次の試合はもっと柔らかな
表情でシンデレラを演じる姿が見られるといいな〜と思いました。
Posted by kei at 2006年11月12日 09:59
こんばんは!
美輪さん
最新情報ありがといございます。
フランス大会も放送があるんですか!こうなったらロシア大会も見たいと欲がでますね。中野選手はある意味このできでこの順位はラッキーだったと思って(実際他の大会なら順位は下がってたわけですし)、まだまだついてるぐらいに思ってがんばってほしいですね。セベスチャン選手ができが悪かったのに順位が出た瞬間にすぐにハッピーな顔になったのに対して、中野選手は反省ばかり口から出て、日本人ってやっぱりまじめなんだなって思いました。

keiさん
こんばんは!
コメントありがとうございます。
うーんそんなトラブルがあったとは。日本の会場でもよく投げ物関係では事故が起きます。下の席にいる観客に当たったり、ジャッジを直撃したりってのはよく見ますが、さすがに選手がってのは見たことありませんね。ISUも経済発展が期待できる中国で競技を定着させたいという意気込みがあってのGPSの中国開催ですが、いきなりGPSにするのではなくて何度か中国カップというを開催して、一般の人へスケート競技というものが観戦マナーを含めて定着した上で、それからGPSに格上げしたほうがよかったかもしれませんね。中国にとってもいまのままの競技会を世界配信するのはイメージダウンですよね。
Posted by Alex at 2006年11月12日 19:47
私もやっと録画を流しながら見ました。
私は2位に終わった彼女に関しては、
トウアクセルが2度あったように思ってしまいましたが、
プロトコルを今見たらそこはOKだったのですね。
スピンスパイラルには加点が多かったのですが。
ユリア・Sに関してはパンクしたジャンプにあまりマイナス評価がなかったことと、
決まったジャンプに加点がついてそれで逃げ切ったようでした。
ヒューズ妹にはチート認定が多かったようですね。
Posted by 黒子 at 2006年11月12日 20:59
おはようございます。
折角、時差ないような大会でSPも生だったからとFPも結果を先には見ずにワクワクしながら楽しむつもりだったのですが・・地上波週末ゴールデンなのにと・・・正直各国選手派遣もっと考えて欲しいですよね。
アジアは欧米在住選手にとっては時差の問題で敬遠されているとは言え、ちょっとレベル差があり過ぎますよね。
嫌味じゃなくて、正直にセベスチェンはラッキーだと思います、前2大会では優勝どころか表彰台にも上れない得点だし内容ですから。
来週の結果次第ですが、キミーやユナが気の毒な気がします、でも去年の荒川さんはこの様な状態をいい方向にもっていった経由もありますから、考え方次第でしょうか。。

それにしても、佐野先生の解説は・・お話ぷりは元々のお人柄なのでしょうがないとは云え、実況の誤り?嘘?は訂正して頂きたいのと、現役コーチの信頼度を下げるような発言は生徒を不安にさせてはいないのでしょうか?去年のGPF以来危惧しております。

Posted by ぴんくぴっぐ at 2006年11月13日 10:23
こんにちは!

黒子さん
コメントありがとうございます。
ヒューズ選手は今回はグレードダウンもやむなしなジャンプが多かったですが、中野選手にここまで回転不足がでるとは…次に出場するNHK杯も毎年回転不足に厳しい大会なんですよね。2年前は優勝した荒川さんが、去年はキミー・マイズナー選手と安藤美姫選手がたしかジャンプでのグレードダウンがあって厳しいなと思った記憶があります。

ぴんくぴっぐさん
コメントありがとうございます。
コメントありがとうございます。
今回はエントリーの段階から参加選手、誰にもラッキーなことがありえる状況でしたね。エミリー・ヒューズ選手は1位ならファイナル進出もありえたんですが、そのチャンスを生かせたのはセベスチェン選手とそして中野選手もラッキーでしたね。ほかの大会なら当然彼女も表彰台が厳しい得点でした。それでも2位となってNHK杯で2位以上であればかなりファイナル濃厚というポジションにつけることができました。ただし、NHK杯は現在同ポイントの村主選手との直接対決でどちらか上のほうがファイナル進出なんですよね。厳しい。(って、NHKで浅田選手が優勝することをついつい前提にして書いてしまいます…反省)

Posted by Alex at 2006年11月14日 15:25
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