聞いていると穏やかになれる1曲を2000年にHPに書いた曲紹介を引用して紹介させてください。敬虔なクリスチャンらしいドナのダンスディーバとは違った一面を垣間見ることができる1曲です。
ラッキーなことにYouTubeにもありましたし[こちら]、今見るには悲しい絵がついていますがロシアのサイトにもあります[こちら]のですぐに聞いていただけるのではないかと思います。
BREATH OF HEAVEN/Donna Summer
song:Amy Grant, Chris Eaton
produced by Michael Omartian
orchestra arranged by Ronn Huff
名盤として以前にも紹介したドナ・サマーの1994年のクリスマスアルバム「Christmas Sprit」からもう1曲「BREATH OF HEAVEN」をご紹介させていただきます。この曲はもともとクリス・イートンが書いた曲を気に入ってエイミー・グラントが彼女の1992年の「Home For Christmas」に収録する為歌詞を一部つけたして完成させた曲だそうです。クリス・イートンはイギリス出身でイギリスの大御所クリフ・リチャードに才能を認められてデビューしたCCM(コンテンポラリークリスチャンミュージック)系の人気シンガーソングライターで、シンガーとしてマイペースで作品を発表する傍ら、同じCCM系のマイケル・W・スミス、ポイント・オブ・ブレイク、マイケル・イングリッシュ、トゥイラ・パリスなどのアルバムにサウンドクリエーターとして参加しており、ジャネット・ジャクソンやエイミー・グラント、シーナ・イーストンなど人気女性シンガー達にも曲を提供しています。特にソングライターとしての人気はますます高まっていて、日本でも最近になって中田利樹氏主宰のCOOL SOUND社から2枚のアルバムがリリースされました。この曲は彼自身が自分の手で作ったとは思えないと語るほど、俗世とは切り離されたような美しさと荘厳さを持つ曲で聞いていると癒され心が洗われていくのが実感できる曲です。ドナのバージョンはプロデューサーでもあるマイケル・オマーティアンのピアノとオーケストラによる壮大なサウンドとドナのスケールの大きなボーカルが、素晴らしい曲にさらに力強い生命力を与えて、よりスピリチュアルな光を放っているように感じられます。ドナの語りかけから、スペイシフィックなエンディングまで6分を超える演奏時間があるのですが、歌の世界に引き込まれてしまうのであっという間ですし、まだまだ聞きつづけていたいと思わずにはいられないほどです。ぜひエイミー・グラントバージョンも聞きたいと思うほどこの曲に惚れこんでしまいました。(2000年12月)
収録アルバム「Christmas Sprit」(☆)
この「BREATH OF HEAVEN」はドナ・サマー、エイミー・グラント以外にもボニー・ジェイムス、メリサ・マンチェスター、ヴィンス・ギル、グローバー・ワシントンJr.などが取上げて新しいクリスマススタンダードになろうとしています。
『Live & More』でリスペクトしていた岩崎宏美さんも、悲しんでいるでしょうね。
R.I.P.
こんばんは。
突然のことで驚きました。
そしてまだ癌が恐ろしい病だということを思い知らされました。
ドナなら最善の治療を受けられたはずなのに、それでも命を落すものなんですね。