2012年02月21日

岩崎宏美 ビルボードライブ大阪 2月17-18日

この時期だけの贅沢なライブハウスツアー
 岩崎宏美さんのライブハウスツアー、初日のファーストステージと2日目のファーストステージへ行って参りました。ここ数年、ベリンダ・カーライルやシーナ・イーストンなどなどいろいろなアーティストのライブで通っているビルボードライブ大阪は雰囲気も大好きなので楽しみにしておりました。昨年初めて宏美さんのアコースティックライブを見たのもこのビルボード大阪でした[昨年の感想はこちら]が、観に行く決心が遅れて整理番号が遅くあまりいい席でなかったことの反省から今年はより早い整理番号を確保でき2日とも最前列というわけではありませんがライブハウスの醍醐味である手を伸ばせば宏美さんに届くような場所で宏美さんの歌を堪能することができました。
 ギターの古川昌義さん、ピアノの青柳誠さんは日本屈指の人気プレイヤーで多忙なためスケジュールを押さえるのが大変で、宏美さんがこの時期だけはお二人にあけておいておいてほしいとお願いして年に一度実現する贅沢なアコースティックライブツアー。大阪では4ステージあったわけですが、ライブハウスツアーはすべて違うセットリストでするということはファンの間では知られていても、昨年のファンクラブの会報で自分が観なかったステージでホールコンサートでは聞けないようなレアなナンバーがあったの知り後で悔しい思いをしたので、今年は大阪で2ステージ、東京を1ステージ、奮発してみました。MCではなかなかこの3人でのレパートリーが増えないのが悩みだとおっしゃっていましたが、そんなことありませんよね?今回は新曲の披露がありましたし、ハプニングもいろいろあったので華やかでにぎやかなステージになったように思います。この先はどんな曲を歌ったかなどネタバレ的な情報が含まれていますので、これから名古屋、東京のステージをご覧になる方はご注意ください。

2月17日金曜日ファーストステージ
 この3人で大阪・名古屋・東京と回るツアーの初日ということで、ハプニングなどもあってやや落ち着かないゲネプロを見せてもらっているような貴重な体験も味わえるステージでした。
 まずは「ファンタジー」から。ホールツアーではなかなかフルコーラス聞く機会に恵まれないのでじっくり聴けるチャンスは貴重。古川さんのギターがかっこよく、宏美さんもいつもより大人っぽい解釈でこの曲を歌っていたように聞こえました。
 「万華鏡」に続いて3曲目の「愛燦燦」を歌うと後ろに陣取っていたおじさんおばさんの団体さん(と言っても70に近い方々じゃなかったのかな?)が喜ばれていたのが印象的でした。最初に35周年ツアーの宇都宮で聞いた頃には慎重にこわごわ歌ってらしたこの曲も、すっかり宏美さん自身のレパートリーとして定着して安定感があってさらに言葉がダイレクトに頭に入ってくるような仕上がりになっており心の中で自分のいろいろな思いが駆け巡って世界が広がりながら染みる、そんな時間が流れました。
 歌い終わると余韻をかき消すように宏美さんいきなり「業務連絡です、お水下さい」とおっしゃったのには参りましたが(笑)。なかなかお水がこないので少し不機嫌そうなそぶりをみせつつ、古川さんのギターで「止まった時計」。この曲がシングルでリリースされた当時は少し宏美さんから離れてて。というのもテイチクへ移籍したことすら知らなくて十分な告知や宣伝もされてなかったんじゃないかな?あまり馴染みがなかったのですが、昨年発売されたLIVE BESTで聞いていて魅力的だなと気づかされたところでしたのでタイムリーに聞けて良かった。
 古川さんとの「止まった時計」の次は青柳さんとの「案山子」。さだまさしさんのお馴染みのナンバーですが、宏美さんがファンの前で披露するのは初めてだったのでは?はっきりとおっしゃりませんでしたが、今年5月ごろにリリース予定の「Dear Friends Y さだまさしトリビュート」に収録されるのではないでしょうか?さださんならではの情報量の多い歌詞を一気にメロディーに載せる難曲に2番でつまづいてしまい、最初から歌いなおすことに。パズルのように組み合わさった曲なので少しでも狂うと歌いきれないとおっしゃっていました。ピアノの演奏もかなり複雑なアレンジがされてて青柳さんも短いリハーサル時間で仕上げてくるのは大変だったんではないでしょうか?宏美さんだけでなく青柳さんもかなり真剣な表情に見受けられました。歌いなおすときには譜面台をステージのど真ん中に立てて「ちゃんと見て歌います」と愛嬌たっぷりに断言されてから再挑戦。もしアルバムに収録されるなら期待が膨らむ素敵なナンバーでした。
 ここで青柳さんと古川さんの近況などが紹介され、青柳さんは松下奈緒さんのアルバムのサウンドプロデュースをされたということで、近々リリース予定。宏美さん曰く「お綺麗でピアノも上手なんて、どちらかにしてほしいですね」と観客の笑いを誘いました。古川さんはリードアルバムのレコーディングが終了して宏美さんと同じ5月ごろリリース予定という告知がありました。
 お馴染みの一五一会を持ってのパフォーマンスでは「『まだやるんですか?』とよく言われますがやるんです!」と力強く啖呵を切りながら「Imagine」の最初のジャラーンは押さえる場所が一列づれてたらしく突拍子もない音が。場内大爆笑でした。宏美さんの歌では初披露となる「Birthday」も一五一会で披露するというチャレンジャーな宏美さん。ちょっと危なかったところもありましたが、こちらはなんとか切り抜けて終わった後に宏美さん満面の笑みでした。NHK「鶴瓶の家族に乾杯」主題歌のカバーになりますが、こちらもおそらく次のアルバムに収録されるのでしょう。
 ここで宏美さんから大阪へは一日早く入り、前日に八神純子さんのコンサートへ行かれたとの報告がありました。「日本への復帰ステージを見守りたかった」と宏美さんがおっしゃると「ありがとう!」と客席からよく通る元気のよい声が。「八神純子、来てくれてます」と宏美さんから紹介がありました。ここで宏美さんのいろいろな気持ちを吐露するようなMCがあって、「梅田芸術劇場の天井から降り注ぐ八神純子の声に癒されたから、今日はこうしてステージに立てます」「八神純子に拍手!」ってことでお客さんみんなで八神純子さんをたたえる拍手。「腹筋背筋を鍛えて元気でいたいですね」「ひとごとじゃありませんよみなさん」「ファン層が下の年代に広がらないのでみなさんが元気でいてくれないと困るんですから」と宏美節がさく裂、客席が大いに沸きました。
 「思秋期」、そしてこれを聞かなきゃ宏美さんのライブじゃない「シアワセノカケラ」。さらに「聖母たちのララバイ」では空間を完全に支配する歌唱力とカリスマ性はさすが。大きな拍手に包まれて一旦ステージを降りましたがアンコールに促されて再び登場、新曲の「いのちの理由」をこちらも初披露となりました。歌う前のMCでどうやらさだまさしさんに書き下ろしナンバーを書いてもらっているようなお話があり、先日のファンミーティングでの話と総合すると、秋ごろに出るシングルになるのではないかと思いましたがどうでしょうか?
 そのファンミーティングで去年はレミゼラブルのお稽古で声をつぶしてしまったとおっしゃってましたが、そこから徐々に時間が経つにしたがって宏美さんの透明感のある声が戻ってきて、一段と艶々な豊かな歌声に酔いしれた時間でした。ただ歌いなおした曲があっただけでなく、宏美さんが進行表や歌詞、一五一会の譜面などをまとめられたと思われるクリアファイルをばたばためくってるシーンが何度もあって、ステージ進行に落ち着きが無かったのが、ファンはそういうステージも見られてうれしかったですが、パッケージとしてはあまり良いショーとは言えなかったかな?と心配になりました。しかし、一杯飲みながらリラックスした観客のみなさんはハプニングも楽しみつつ、それに大阪のお客さんですからね、宏美さんを見守っているような暖かな空気に満たされて満足そうでした。ベースになる歌が素晴らしいからですね。

2月18日土曜日ファーストステージ
 前日セカンドステージに行かれたファンの方にいろいろと教えてもらいながら開演を待ちました。土曜日のファーストステージは「ロマンス」から。金曜日の若々しく髪をひとつに束ねられたヘアースタイルと違い、後ろに束ねた髪と横から前に回した巻き毛とにわけられた池田理代子の漫画にでてくるようなさらにゴージャスな雰囲気。古川さんと青柳さんのコーラスもかわいらしかったです。
 前日とはうってかわって落ち着いた流れのステージ、宏美さんの表情もより輝いていて、声はさらに豊かに思えました。宏美さん、ホールツアーでもそうですが、歌の調子がいいとMCが減る傾向があります。35周年ツアーでも一番歌の調子が良かった大阪NHKホールでは曲紹介のコメント以外、アドリブ的なMCは一切はぶいて一気にアンコール前まで歌い切ったのが印象的でしたが、このステージもテンポよく次の曲次の曲と歌が始まっていきました。
 唯一つまずいたのは昨日と同じ「Imagine」の一五一会の最初のじゃらーん。古川さんのアドバイスですぐに正しい位置が確認できて、今日は自分の失敗に微笑みを浮かべる余裕もあり最初のフレーズを歌ったところでは笑い声も入れての「Imagine」これがよかった。すぐに立ち直ってぐいぐいと観客を歌で引き込んで、終わった時には最初の失敗を観客は忘れていたんじゃないかな?一五一会もう1曲は「上を向いて歩こう」。得意の口笛も交えながらなのもいいですね。宝くじコンサートでも聞けましたが、そのパートは口笛でなく共演の宗次郎さんのオカリナだったように記憶してます。
 3月6日にBSプレミアでドヴォルザークホールでコンサートをした時のドキュメンタリーが再放送されるという告知や、4月に岸和田でコンサートがあるという告知がありましたが、「岸和田」の地名から朝の連続ドラマ「カーネーション」の話となり「糸子が好きで好きで」と宏美さん、多い日はBSや再放送を合わせて4回見ていらっしゃるそうです。
 「シアワセノカケラ」「聖母たちのララバイ」アンコールの「いのちの理由」へと続くシークエンスは今年のライブハウスツアーの鉄板。「シアワセノカケラ」では泣いてる方もいらっしゃいましたね。実は前日のセカンドステージでも「案山子」でアクシデントがあったようで、このステージでは新しい曲を「いのちの理由」だけに絞ったのがプレッシャーがかからずに宏美さんがのびのびと歌えた好結果に結び付いたのかな?とも思いました。
 二日間通じて感じたのは照明やPA関連がビルボード大阪側への委託じゃないですか、だから会場の特性をよく理解したミキサーの方が音を調整されているので宏美さんの声が一段と美しく響いていたと思います。ホールツアーだと行く先々の会場の大きさや音の響き方も変わる中、ツアーで使ってる持ち込みのPAのセットがうまくフィットする会場とそうでないところがあったりと毎回毎回セッティングを調整するのにご苦労が多いと思うのですが、ビルボード大阪に関してはそういったことで左右されないのがメリットかなと思いました。

大阪4公演のセットリスト[こちら](18日のセカンドステージ追加しました)
17日18日の2ndステージ分のセットリストはファンの方の教えていただきました。感謝です。
(これからの公演を楽しみにしている方の目に付く場所への転載はご遠慮ください)

本日2/21までのブルーノート名古屋[HP]、2/25-26のSTB139(東京)[HP]各公演、若干数お席があるようです。ぜひお問い合わせの上足をお運びください。

posted by Alex at 12:05| 大阪 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | evergreen (女性ボーカル) | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
手が届きそうな席で宏美さんの歌を聴いちゃうなんて贅沢は、そうそうしてはいけない気がします(smile)。
そういえば、ライブベストまだ買ってませんでした。さださん仕様のYも、どんな選曲で出来上がるのか、本当に楽しみですね。
Posted by Suzu at 2012年02月21日 16:20
Suzuさん
こんばんは!
ビルボードライブ東京も素敵な雰囲気のライブハウスでしたので、誰か素敵なアーティストのショーがあるときにご一緒したいですね。早い整理番号さえ手に入れられれば本当に手が届く場所で聞けますからそれはそれは夢のようなひとときがすごせますよ。
さだまさしトリビュートの選曲、気になります。あまりさだまさしさんの曲を知らないので自分的にはほかのカバーアルバムと違って「新曲」として楽しめそうですけどね。
Posted by Alex at 2012年02月21日 18:18
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