そもそもダイアナ・ロスを好きになったきっかけは岩崎宏美でした。彼女はライブでダイアナの曲を歌っているだけでなく、好きな歌手の最初にダイアナの名前を若い頃はずっと挙げていました。はじめてみたダイアナ・ロスのコンサートでは腰が抜けて立てなくなったほどダイアナのパフォーマンスに圧倒されたそうです。あの小さな体(といってもヒロリンよりは背が高いですよね)どこからあんなパワーがでてくるんだろうとおっしゃっていました。
大手芸能事務所を独立して、レコード会社と今後の方針を打ち合わせしたときにも(かなりきつい内容だったと彼女のラジオ番組で告白していましたが)、「あなたは越路吹雪になりたいんですか?ダイアナ・ロスになりたいんですか?」と聞かれて「ダイアナ・ロス」と答えたそうです。レコード会社の人からは「じゃあ、白いドレスはやめてください」(これがきつかったらしい、彼女は当時白のドレスでバラードを歌う歌手というイメージでしたから)と言われたそうです。それからもうすでに20年経って、ダイアナ・ロスというよりしっかり岩崎宏美の道を歩いてきた彼女ですが、今でもダイアナ・ロスの歌を聞いたりすることはあるのでしょうか?私は岩崎さんの布教活動によりすっかりダイアナ信者になってこちらももう20年以上が経ちます。
今回、偶然にも立て続けにダイアナ・ロスの「I Love You」と岩崎宏美の「Dear FriendsV」とがリリースされ、毎日、入れ替えたりミックスしたりしながら繰り返し聞いております(このあたりがPCで音楽聞くようになって便利になったところですね)。また、上記のような理由で越路吹雪の代表的なナンバー「愛の賛歌」が「Dear FriendsV」に収録されたことに感慨と因縁を感じました。
そして、聞いているうちに、この2枚に共通点がいくつかあることに気がつきました。イチファンの思い込み的なお話ですが、まじめなレビューを書く前にご紹介しておきたいと思います。
カバーアルバム
これは気づくとか以前の問題かもしれませんが両者ともカバーアルバムなんですよ
岩崎宏美の「Dear FriendsV」のほうは正直なところいろいろな曲を詰め込みすぎて、最終的な曲順に苦労したのではないでしょうか。リクエストで1位になった「つばさ」、英語でのカバーとなった「In My Life」、「愛の賛歌」と他のラインナップに比べて癖のある曲がこれだけ収録されている上にさらにバリー・マニロウとのスペシャルなデュエットまで収録できることになって、うれしい悲鳴を上げたことは間違いないでしょう。バリーとのデュエットが1曲目にくるという苦肉の策からもそれがわかります。
対してダイアナ・ロスのほうはもっとバラエティーに富んだ構成でありながら、通して聞いてもサウンドに大きなブレがなく、週末の朝のFM放送を聞いてるようなさわやかな心地よさで全体が統一されていて違和感がありません。ブライアン・メイが参加してのクィーンの「Crazy Little Thing Called Love」のようなとがった曲ですらスムーズな流れの中で聞くことができるというのはすごいことではないでしょうか?
声で無理をしない
これはファンとしては寂しいことでもあるんですが、やはり両者とも年齢による声の衰えは隠しきれず、全体的にキーは従来より低めで歌っています。
岩崎宏美の「Dear FriendsV」はリリース前に、先月、ライブで見た京フィルとの共演で「卒業写真」「言葉にできない」、そしてNHKで放送された広島交響楽団との「つばさ」を聞いていましたが、予想以上にキーで勝負してなかったことに気づいていました。喉を痛めて以降、彼女のトレードマークであった伸びやかな高音で歌う部分を、ファルセットで対応することがしばしばあったので、私は今回の方針には大賛成。誰もが綺麗な声だと認めるスィートスポットのレンジは狭くなっても、いま出せる一番いい声の部分をここだというところに焦点を合わせてキーを決めて、無理なく優しく歌ういまの歌い方は彼女の年齢にもあって落ち着いて聞くことができました。声で勝負できない分、表現が工夫され繊細で細やかになって、聞きながらライブのようなどきどき感を味わえるというのは以前にはなかった魅力だと思います。
ダイアナ・ロスのほうは最初アルバム「I Love You」を聞いたときはがっくりきてしまいました。永遠だと思っていた彼女の蜂蜜ボイスも、やはり年齢がくると衰えは隠せないのだなと…、これまでも徐々にではありますが、若いときの元気いっぱいという歌い方ではなくなってきてはいましたが、今回は新作レコーディングが7年ぶりということになってしまったので、聞く側のこのブランクは長かった。でもそれは本当に最初だけ、聞けばきくほど随所にダイアナ・ロスならではの甘くて優しくて人間らしいボーカルを発見することができて、最初にダイアナの声と掛け合わせると特別な化学反応を起こす60年代の曲のカバーが好きになって、そして、通して数回聞くうちにすっかりこのアルバムの虜になってしまいました。
ダイアナ・ロス、岩崎宏美、両方ともコアなファンには充分に楽しめるアルバムですが、一般的な音楽ファンにアピールできるかどうかは、このキーを下げたことが吉と出るかどうか、受け入れてもらえるかどうかも大きなファクターになりそうです。
本田美奈子さん
これはかなりこじつけですが、「Dera FriendsV」には本田美奈子さんの「つばさ」が収録されています。そして、ダイアナ・ロスのアルバムには前述のように本田美奈子さんと親交のあったブライアン・メイが参加しています。彼のギターソロを聞きながら、本田美奈子さんのことを思い出してこの共通点に気づきました。
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ところで、ダイアナさんのアルバムに美奈子さん本人は登場してないですよね、とつっこんでみたりして(笑)。
でも、美奈子さんも尾崎豊の「I LOVE YOU」をカバーしているので、QUEEN以外でもやっぱりつながりがあるか。
ヒロリン、かなり意識してキーを替えたレコーディングをしてその中から選んだんでしょうか?(今年の冬のコメントに書いていますね)。
帰宅後に修正&レスさせていただきます。
間違い指摘してくださってありがとうございます。
こんな日に限ってパソコンがない場所にいるという不自由がありまして、修正するのに時間かかってしまいました。
>>ヒロリン、かなり意識してキーを替えたレコーディングをしてその中から選んだんでしょうか?
かなり押さえたキーだと思われませんでした?「つばさ」「卒業写真」などは特に感じました、少し前ならがんばっちゃうところをキーでは挑まない代わりに表現で挑んでるような、そんな気がしました。「今年の冬」のコメントを読むと、最初から方針があったのではなくてこのアルバムを作りながら試行錯誤してここに落ち着いたのかなと思ったり。私は「卒業写真」「雪の華」「つばさ」が好きでよく繰り返しきくかな。微妙にギムリンさんの好みと違うところがおもしろいですね。音楽って。
やはり、記事にされていました♪
私は今回のアルバムでは「雪の華」が一番好きです。
TBさせて戴きます!
全体にキーを低めに設定したことで思いがけず随所で豊かで厚みのある低音を聴くことができますね。宏美さんというとやはり伸びやかな高音のイメージが強かったので意外な発見でした。
ダイアナ・ロスというと私は「If we hold on together」くらいしか知らないのですがこの人もいろいろと浮き沈みがあったようですね。でも声に衰えが生じてもなお新たな表現に意欲的に取り組んでいるというのは立派なことですよね。
ブライアン・メイを経由して強引にこじつけてまで美奈子さんの名前を出して下さってうれしいです。録音がいつなのか知らないのですが彼のギターの音色がいつもより哀愁を帯びていたとしたら、それは美奈子さんを喪った悲しみのトーンなのかも知れませんね。
「Dear Friends V」聞かれたんですね。
本当にバラエティーに富んでいて、コンサートのレパートリーを増やすという意味では今後が楽しみであります。
ブライアン・メイのオフィシャルで読んだのですが、同じ頃にクリフ・リチャードとも仕事していて、大御所ふたりと仕事できたのがすごく光栄だみたいなことを書いていました。すごく楽しそうな演奏で、ブライアン・メイは女性ボーカリストと仕事するのが好きなんじゃないかなって…ふと本田さんとどんなふんに仕事したのかななんて思い出しながら聞きました。
こんばんは!
コメントありがとうございます。
「雪の華」いいですねー。
季節的にもちょうどいまからってのもとても聞いててしっくりきます。
岩崎宏美、ビクター時代のオリジナル・アルバム22枚が紙ジャケ復刻!
http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=14202
初CD化音源もずいぶん多いみたいです。
岩崎宏美、ビクター時代のオリジナル・アルバム22枚が紙ジャケ復刻!
http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=14202
初CD化音源もずいぶん多いみたいです。
ありがとうございます。
それがここ最近の悩みの種でして、それを全部買っちゃうと、ほかのCD買ったりはしばらくできなくなってしまう(爆)。
Nobworldさんのところで、『恋人たち』のレビューがUPされています。
次に、ファンタジーの購入を検討されているようですので、
何かアドバイスかトラバをされてはいかがでしょう。
P.S. 『私・的・空・間』のレビューの際は、「その1,2,3、まとめ」、程度の複数に分割して
UPしていただければ、コメントしやすくなるかと思います。(ご参考までに)
ギムリンさん。
Nobworldさんのところはいつも大勢の方が出入りされているので、なかなかコメントするのは、シャイで引っ込み思案な私には厳しいです(爆)。「恋人たち」すらまだ自分が買えてませんし(涙)。
ご参考までにですが…夕暮れからひとりも分割して書いています…後編は数日中にって分割に見えないところが怖いですね。