テレビを見ていて宏美さんの尋常でない緊張感が伝わってきて、テレビの前で歌を楽しむどころかはらはらしながら見守る保護者のような気持ち・・・まるでスケートの試合で応戦してる選手の演技を見ているときのような緊張と興奮がこみあげてくるような気持ちになりました。京都の公演では「オーケストラと共演してるときは、自分がオーケストラの人たちから試されてるような気持ちになって緊張する(でも今日は指揮者の井村氏と旧知なので楽しくできた)」と語っていた宏美さん。この発言は京都公演の数日前の収録となったこの番組での広島交響楽団との共演では緊張したということがあってのコメントだったんだなと、テレビをみながら思いました。
1曲目はすっかり彼女の名刺代わりとなっている「聖母たちのララバイ」。テレビサイズの1コーラスバージョンでしたが、オーケストラとの共演と言うことでテンポをぐっと落とした演奏なので、いつも以上に力の入った熱唱型の「マドララ」になったのではないでしょうか。一時期、喉の状態もあったのか心境の変化があったのか、もっとさらっと歌う「マドララ」の時期がありましたが、先日の京都といい、今回のテレビ放送といい、「多くの方(ファンだけでなく一般の観客/視聴者を含めて)が岩崎宏美の『聖母たちのララバイ』に持ってるイメージ」に応えるような、ある意味、サービス精神あふれる歌い方にまた戻しているのかなと…思いました。司会者の方が「25年」とおっしゃっていましたが、この曲を25年(正確には来年で25年)も歌ってきているわけですから、どんな歌い方をしようが、もしどこかで自分の意図してないようなほころびが歌の中ででてしまっても、もうこの歌は「岩崎宏美の歌」という自信にあふれた様子だと思っていましたが、歌い終わった後の、一仕事終えたあとの安堵感あふれる笑顔を見たときに…彼女のいつも以上の緊張感をかんじてしまい、ここからファンとしてはらはらどきどきする展開となってしまいました。
なにしろ、この後は大舞台では初披露となる歌、しかも自分のバンドではなくて、オーケストラとの共演、そして、会場も岩崎宏美のコンサートに来ているファンではなくて、NHKが公募した一般の聴衆…こんな厳しい条件もなかなかそろわないのではないでしょうか。そしてなにより曲が本田美奈子さんの「つばさ」。今週いよいよリリースされるカバーアルバム「Dear Friends V」の制作にあたり、ファンサイトでリクエストを募ったところ、本田美奈子さんのファンの方からの投票も含めて、圧倒的な1位となって岩崎宏美バージョンがレコーディングされることになったというナンバー。本田美奈子さんのファンのみなさんも、本田美奈子さんの意志を、そして大事な曲を誰かに受け継いで欲しいという気持ちを持ちながらも、一方で宏美さんがどのようにこの曲を解釈して表現するかにある意味厳しい目を向けているかもしれないという状況だと思うのです。「歌いたいんですね…一度ちょっと休んでたことがあったので余計に歌いたいんです」「彼女も私と同じで本当に歌いたかった人なので、彼女の歌を私が受け継いでというか、歌い継ぐことはできるので」そう司会者の方のインタビューに応えてから「つばさ」の演奏が始まりました。
最初の歌いだし、すごく大事に大事に言葉を慎重に音へのせてきたもので、大きく音をはずしたり途中で歌詞をとちっちゃったりするんじゃないかと思う気持ちが強くなってはらはらどきどき度が急激に上昇、歌を楽しむ余裕はありませんでした。しかしさすがプロ、何度もファルセットにいきそうなところもぐいっと引き戻して逃げずに正面からぶつかる歌で最後まで無事に歌い終えました。最後にオーケストラへ一礼して、指揮者の方と両手で握手するときには深々と頭を下げて、一仕事を終えたという安堵感、そして緊張感から開放された安心感が伝わってきました。歌に厳しい人なので楽屋に引き上げてから、反省されるようなこともあったかもしれませんが、この日の体調でできるすべてをぶつけるような歌唱で、またまた元気をもらいました。宏美さんが、これから歌い続けていくなかで、この歌の表現もどんどん変っていくことだと思いますが、この日の「つばさ」を私は忘れることはないでしょう。
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この番組の感想を書かれているブログ
Giorni Cantabili 岩崎宏美さんの「つばさ」 TV初披露
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宏美さんの歌も緊張を感じさせない、気持ちが声に乗った素晴らしいものでした。私はわからなかったのですが「聖母たちのララバイ」の方もテンポが遅めだったんですね。秋の日の夕方に贅沢な一時を過ごせました。
マドララはオーケストラをバックにして唄うと何時ものコンサートで聞くマドララとは物に感じますね。
「つばさ」は美奈子さんの跡を継ぐのではなく宏美さんの世界で歌っている感じがしてGoodでした。
この歌の聞かせどころの40秒の引き伸ばし(ごめんなさい、なんと表現したら良いのかわからないので)を無理せず10秒ぐらいに編曲してますよね、これにより岩崎宏美の世界で唄っているな〜、と感じましたね。
いよいよ
今週発売されるDFVが楽しみになってきました。
Alexさんの情熱コメント、心して読ませて頂きました!
やはり皆さん、緊張の「つばさ」だったんですね。私もかなり…
録画を見る度に、どんどん体に浸透する感じです。
また、いつもと違う雰囲気の「聖母たちのララバイ」は熱唱でしたね。
これもすごく◎です!!ただ、ワン・コーラスとちょっとだけ?って勿体ないです…
「Dear Friends V」発売を目前に、この秋…ヘビーローテーションになる事を確信しました♪
今も昨日の歌声が部屋中に響き渡っています
暴走気味のエントリーにコメントくださってありがとうございます。
sergeiさん
>>この時は世界のマエストロ、コバケンさんとの共演でしたからね。緊張するのも無理はないでしょう。
私はクラッシク詳しくないので恥ずかしながらコバケンさんに詳しくないのですが、演奏終了後の岩崎さんの経緯のあらわし方が尋常ではなかったので、偉い人なんだろーなぐらいにしか見ていませんでしたから、それはますます緊張したんだろうなと思いました。
「聖母たちのララバイ」はとくにテレビバージョンのときは時間の都合もあると思うのですがさらにテンポが上がることが多いのです。
新鮮太郎さん
>>私もなぜか緊張しながらテレビを見ていました。(でも録画なのにね)
私もなんて無駄な緊張してるんだろうと思うぐらいテレビの前で固唾を呑んで見守っておりました。最後の声を伸ばすところ(本田さんのファンの方はロングトーンとよく呼んでいます)も、若い頃の声に自信があったころは勝負した(へんな言い方ですね・・・)かもしれませんが、今の宏美さんにあった表現方法だったと思います。もしあそこで本田さんと同じような歌い方を期待した方がいらしゃったらがっかりされたかもしれませんが。
ミルミルさん
>>情熱コメント、心して読ませて頂きました!
大変お恥ずかしいです。でも緊張してみてたのが私だけでなくてなんだかほっとしました。
京都公演で聞いたときに卒業写真もすごくよかったので、これもDearFriendsでは良美さんとの姉妹デュエットを聞くのを楽しみにしています。
↑こちらに『Dear Friends III』の作品解説が出ているのですが、「例のロングトーンの部分がここではセミロングなので」とありますので広島での歌唱と同じような感じに歌っているのでしょうね。どちらが長いかストップウォッチで計りながら聴くのはあまりにも悲しいですから、宏美さんなりの表現で歌ってくれればいいと思います。
小林研一郎さんは世界で活躍する最高の日本人指揮者の一人といっていいと思います。音楽の普及活動への意欲からポップス歌手やアマチュア音楽家との共演にも積極的なのでしょう。今回の共演は宏美さんにとってまた新たな勲章であると同時に、コバケンさんにとっても忘れ難い思い出になったのではないでしょうか。「本田美奈子」の名が世界のマエストロの心にも深く刻み込まれたに違いないことを思うととてもうれしいです。その意味でも宏美さんに感謝しなくてはいけませんね。
こんにちは!
コメントありがとうございます。
今日あたり出荷のお知らせくるんじゃないかなとメールチェック何度もしてますが(爆)、今日はこないみたいですね。明日の発売日に発送のようです。
ロングトーンの部分はやはり本田美奈子さんのファンの方は一番気にしていらっしゃったんじゃないかな?と思ってましたが、岩崎さんの現在の喉の調子や、本田さんとは歌唱法もちがうので、同じことはできないだろうなと思っていましたので、そのあたり一番心配していました。またこれをきっかけに本田美奈子さんのファンが岩崎さんの歌を聞いてもらえたらなと思います。