2006年09月16日

荒川静香さんが2005年夏に聞いていた「Dreamland」-「Tira mi su」の感想-

荒川静香エッセイ「Tira mi su―だから私はがんばれる! 」を読んで
 出版物ですので内容の引用などを多くはできませんが、「Tira mi su―だから私はがんばれる! 」の出版から2週間が経とうとしてますので感想などを少し。
 意外に大きな書店にしか並ばなかったのが拍子抜けでした、話題性もあるのでいろいろなお店に並ぶのかなと期待していましたが、近所の小さな書店…書店といっても雑誌や漫画中心になってしまってる感は否めませんが、そういう書店は仕入れなかったようです。大きな書店では平積みされていましたので、ある程度は売れているのだとは思いますが…今回のCOIの会場などでも販売されているのかな。オリンピックから半年あったとはいえ、荒川さん自身が多忙とあっては、充分な時間だったとは言えませんが、それでもこのタイミングで出版したのは、自らの凱旋公演となるチャンピオンズオンアイス(COI)に間に合わせたかったのかなと思いました。
良かった点/残念な点
 本を読んでよかった点は、当初はHPで公開されているメッセージがほとんどかなと思っていたのですが、あらたに書き下ろしされている部分が思った以上にあり、そのおかげで新しく知ったことも多く、また報道などを通して知っていたことでも、荒川さん自身の言葉で語られていると、興味深く、感慨深く読むことができました。
 残念だった点は、書き加えられた部分が予想外に多かったといっても、小一時間で一気に読めてしまって、ボリュームの部分でもう少しあったらなという感じはしました。出版準備期間との兼ね合いもあったと思いますが、エッセイの基点が公式ホームページの立ち上げになっていることもあってモスクワでの2005年の世界選手権以降の物語になっていますが、ファンとしては長野オリンピックまでとは欲張りませんが、ドルトムントで世界チャンピオンになった前後の心境や練習内容、特にこの時期もコーチを短期間で変えたりしていましたので、そのあたりのことを知りたかったです。特にマイア・ウソワコーチやエフゲニー・プラトフコーチのことなども触れて欲しかったなと…欲を言えばきりがないのですが。
 それとこれは荒川さん自身が書いてる部分ではないので出版社の編集方針で気になる点がありまして、荒川さんのエッセイをつなぐ部分で競技の経過や試合結果などを編集のほうで狂言回し的に書き加えているのですが、そこの部分がすべて「報道より」ってことになっているんですね。報道といっても、マスコミ各社いろいろありますし、同じことを伝えるにしてもそれぞれ視点や論調は微妙に変っていたと思うんですね。書いてある内容でも、人によって受け取り方はいろいろあるとは思いますが、個人的にはあれ?ちょっと事実と違うんじゃないかなってのもあったりして、それを「報道より」で書かれてしまうと、この部分の文責は誰にあるんだろうって疑問に思ってしまいました。中途半端なことをせずにたとえば新聞各社が共通で掲載する「通信社」の記事に統一するとか、使いたい部分があるなら具体的にいつの○○新聞の記事よりといった正確な引用にしたほうがあいまいでなくてよかったんじゃないかなと思いました。今の荒川さんの状況であれば新聞社や通信社も協力は惜しまないでしょう。もしくは、ライターか記者の方が責任を持って新たに書くというのもひとつの方法ではなかったでしょうか。
 全体としては荒川さんがオリンピックで応援してもらったファンにお礼の気持ちを伝えたいという部分はしっかり伝わっていたし、オリンピックで荒川さんのファンになったという方にもモスクワの世界選手権からどうやってオリンピックの金メダルに至ったかという経過が時系列的に分かるつくりは良かったです。

(この先ややネタバレ)

シムズベリーで聞いていたBennie Kの「Dreamland」
 いろいろあった新情報の中で私がへーと一番思ったのが、2005年夏にシムズベリーで部屋を借りて練習してたときに毎日荒川さんが聞いてたという曲。ファンの方の間では知られてたのかもしれませんが私ははじめて知ったのでなるほどなーと思いました。Bennie Kの「Dreamland」なんですが、この曲はコカコーラのCMソングとして頻繁にテレビから流れていたので、聞けばなるほどこの曲かと誰もが知っている曲です。テレビなどで報道される荒川さんは、ずいぶんと分別の分かった落ち着いた大人の女性として紹介されることが多いので、いまどきの20代の女性らしい音楽を聴いてるんだと知ると、妙に安心したりして。荒川さんのメッセージに頻繁に出てくる絵文字とシンクロしたりして読みながらそこは顔がにやけましたね。荒川さんがどういうときにどんなことを考えて聞いていたかは本を読んでみてくださいね。
 (正直、書店でさっと立ち読みで目を通せちゃうぐらいのボリュームなので、わざわざ買ってまでと思う方も、書店に並んでいるうちに手にとってみてはいかがでしょうか?)今シーズン、競技に足を運ばれる方はフィギュアスケート特有の待ち時間、ザンボ二ータイム(製氷時間)で時間をもてあましたときなどに読むには最適かも、競技会に出版物の販売出店がでたときには必ず並んでいるのではないでしょうか。

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この記事へのコメント
こんにちはっ!

DotaのブログへのTB&コメント そして、リンクありがとうございます!o(^^)o

これだけ簡潔にまとめるんんであれば、もう少し写真などが多くても良かったようにも思いましたね・・・
あと、確かに「報道より」は気になりましたね(^^;;
結局最後まで出典が書かれていませんし・・・(^^;;

とはいえ、こういったエッセイは最近の日本スケート界では珍しいので、大歓迎ですね(^^)
Posted by Dota at 2006年09月17日 12:02
Dotaさん
こんばんは
コメントありがとうございます。
まわりで取材してた人が書くのではなく、本人が自分の言葉で書いたということでは大変貴重な本になったと思います。オリンピックを目指して今練習してるジュニアやノービスの選手達がきっと読みながら夢を膨らませてるのかなと・・・。
Posted by Alex at 2006年09月18日 18:32
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