2011年06月27日

岩崎宏美コンサート 6月25日松戸・森のホール21

Dear Friends Special with Strings 「虹 〜 Singer」
 岩崎宏美さんの新しいツアー初日。追っかけは去年の35周年ツアーだけ!と、心に決めていて、数週間前まで行くつもりもなかったのですが「レ・ミゼラブル」に何回か通っているうちに、やはり宏美さんのコンサートの初日見ておきたいなと思いまして、松戸(けっこう遠かった!)まで行ってまいりました。
 地震以降のハードスケジュールに大切な家族愛犬ベリーの永逝、そして体力的にも精神的にも厳しい「レ・ミゼラブル」の涙を浮かべた千穐楽からわずか2週間での新ツアー初日と、宏美さんは大丈夫なのかな?元気なのかな?とそれを確認したい気持ちが一番でしたが、当日、公演前に最終リハーサルが行われたとは思えないほど、宏美さんの声は素晴らしく、前回のツアー終盤より、むしろ調子は良さそうでほっと胸を撫で下ろしました。また素敵な歌をコンサートで聞けることができてうれしいです。
 前回までが35周年のアニバーサリーツアーということで、練りに練られた構成/演出でセットや衣装にもお金がかかってたのが伝わってきましたし、なによりセットリストが岩崎宏美さんから長年応援し続けたファンへの感謝の気持ちがいっぱいつまったものでしたから、少し遅れて80年代からファンになった私もそのおすそ分けをいただいて存分に楽しませていただきました。今回からは通常バージョンのコンサートになるのかな?と思っていたら早々と「Dear Friends Special with Strings」ということが前回のツアーが終わる前から公式ホームページなどに告知されていて、また違った意味で企画色の強いものになるのかなと、期待に胸を膨らませて、武蔵野線新八柱駅に降り立ちました。森のホールまでは徒歩で15分ほど。開演1時間以上前だというのに、節電のために空調が切られたロビーにすでに人が(爆汗)。当日券を買い求める列などもあり、急に新しいツアーが始まる緊張感に襲われました(観るだけなのに、ファンとはそういうものなのです)。
 「Dear Friends」とは岩崎宏美さんが現在のカバーブームに先駆けて2003年からリリースしているカバーアルバムシリーズのタイトル。ご存じのように昨年末にはこのシーリーズ5枚をBOXにまとめたものがレコード大賞の企画賞を受賞してツアーのタイトルにもなっている「虹 〜 Singer」をテレビの生放送でフルコーラスを熱唱したのは記憶に新しいところ。オリジナルヒット曲をたくさんうたった去年のツアーとは趣が変わりカバー曲中心のセットリストとなりました。また「with Strings」ということで、昨年の東京国際フォーラムのように生のストリングスが今年はツアー全公演に帯同することになるようです。
 宏美さんの歌うシルエットがデザインのTシャツなど刷新されたグッズやCDの会場販売も好調だったようで特典の握手会も長蛇の列。テイチクの宏美さん担当ディレクターさんもお見かけしましたし、宏美さんと握手しながら横に立つマネージャーさんの疲労困憊ぶりを見て、タイトなスケジュールの中で新しいツアーをキックオフさせるご苦労を感じました。ツアー初日を観たの初めてでした、こんな雰囲気なんですね。
 今年もツアーがどんな風に熟成されていくのかを見守りつつ、去年ほどでないにしても、観に行くことになりそう、次は来月にNHK大阪ホールへ参ります。チケット一般発売直後に完売となった大阪のファンは熱いですよ!

(この先は、これからコンサート行かれる方にはネタバレとなる内容も含まれますのでご注意下さい。)


お洒落して出かけたくなるような大人のショー
 幕が開くと同時に「思秋期」のイントロが流れてきたのには驚かされました。「思秋期」はいつもコンサートのハイライトとして大事な場面で歌われてきたので、つかみとしてはもったいないような気もしましたし、昨年がうまくプラハ録音の聖母たちのララバイのオーケストラ演奏を使い、映像も加わった重厚なオープニングとは違っていて、少し肩透かしをくらってしまいました。
 演奏はピアノ、ベース、ドラムにストリングス(バイオリン、バイオリン、ビオラ、あと大きいの)とアンプラクトコンサートができるような編成。バンマス/アレンジは昨年と同じピアノの上杉洋史さん、ベースの渡辺さん、ドラムの石川さんは去年のツアーメンバー。このトリオのジャッジーな演奏による「黄昏のビギン」「駅」は大人のムードで第一部の見せ場だったのではないでしょうか。
 個人的な第一部ハイライト中島みゆきさんの「糸」、関西では某大手企業のイメージCMに使われていたのでNHK大阪ホールではすごくアピールできそう。詩も素敵だし、宏美さんのキラ星のごとくあるオリジナルナンバーを封印してでもあえてコンサートで聞きたいという数少ないカバーナンバーですね。
 それぞれの曲への思い入れや、レコーディングした時の思い出話などMCを交え「Dear Friends」シリーズからの選曲が続いいた第一部最後は「始まりの詩、あなたへ」でした。去年のコンサートのオープニングだったこの曲。やはり馬場さんのギターやコーラスがないのが淋しかった。第一部は上杉さんのマイクも切られてたのかな?最後の最後のサビの繰り返しのところもコーラスなくて宏美さんの声のみでした。オープニングで宏美さんが緊張されている中で聞く「始まりの詩」と違って聞く側もリラックスして聞けました。東京フォーラムで座席でがちがちになりながら聞いた思い出が懐かしい。
 第二部は「ロマンス」。宝くじコンサートやオーケストラの共演などではオープニングにうたわれることが多いですが、今回はスローではじまりスローで終わるアレンジ。第一部がスローなナンバーが多かったせいか、お客様もここぞと盛り上がろうと手拍子される方が多かったですね(コアなファンの方ではなくて普通に会場全体から)。でも手拍子とりずらいアレンジでばらばらな感じ。自分はあえて手拍子もしませんでした。コンサートツアーでフルバージョンは3年前に枚方公演で聞いて以来?あの時とはまた違うアレンジでした。今年は大人路線ですよ!ってダメ押し的な演出になってました。
 続いて「万華鏡」、この曲は盛り上がるところの後半のコーラスが...上杉さんと茂さんの声はレンジも雰囲気も似てるので、高い声が欲しい。「生音感」がこの編成の売りであっても、宏美さんの声で録音したものでもかぶせてもよいかなと。それこそMCで話題になったコーラスが「お化けの声」っぽいってのはちょっと。昨年、山川恵津子さんがお休みの時には女性コーラスの石塚さんが加わって補強されてたりしたので、「始まりの詩」同様、何か欲しいですね。去年のツアーではこの曲で馬場さんのコーラスが入ってくるところ、ぞくぞくしましたもん。贅沢な要望でしょうか?MCで初めて知ったのですが、オリジナル録音版のコーラスは黒人男性なんですって。迫力ありますもんね。
 「夢」「秋桜」と続くところではさだまさし教の宏美さんのMCがさく裂、宏美さん自身のライブレポートを読むと、前日に同会場でコンサートを行っていたさだまさしさんから差し入れまでいただいていたとなれば当然でしょうか。いつかさださんから書き下しナンバーをもらう!と意気込んでいらっしゃいました。「秋桜」では、宏美さんならではの高い音の聞かせ方に背筋がぞくぞくしてしまいました。
 後半はほぼ前回とほぼ同じ流れ、宏美さんのライブではなくてはならないナンバーとなった「手紙」「シアワセノカケラ」と続きます。大好きな「シアワセノカケラ」でサビのところでバイオリンがすごくフィーチャーされて宏美さんの歌にかぶさってくるのが悲しかった。元気じゃないときなどは、そこの部分の宏美さんの歌声を聴くためだけに身体に鞭打ってコンサートに足を運ぶときもあるので、間奏と同じようなボリュームで第一バイオリンが鳴りっぱなしなのはちょっと...ゼリーヌ・ディオンと葉加瀬太郎じゃないんだからと心の中で毒づく元気が今回はありましたが(爆汗)、元気なかったらシートに沈んでしまって立ち上がれなくなってたかもです。それと、最初のほうで歌詞躓いたら歌いなおしたほうが...。困ったちゃんファンがまたまた贅沢言ってごめんなさい。「シアワセノカケラ」は言葉のひとつひとつに思い入れがあるので、演奏者も歌詞を全部理解した上で演奏して欲しいな。
 宏美さんの慈愛が溢れ出す「聖母たちのララバイ」の後、アンコールで「虹 〜 Singer」。
 無事宏美さんの新しいツアー初日は幕を下ろしました!
 新しいツアーは曲の構成やバンドの編成&アレンジもライブハウスツアーのゴージャスな拡大版のような良いムードのある大人のショーになっていました。休日の午後、ご夫婦や恋人同士でおいしいご飯を食べた後に見に行くような雰囲気で、私のように遠くから汗だくになって遠征して、観客席で前のめりになりながら聞くのは場違いだったかな?と思いつつも、コンサートを観終わった後、同じく宏美さんファンの方と食事しながらコンサートの感想をネタにあれやこれやと居酒屋で話しながら楽しく夜は更けていきました。
 宏美さんバンドの皆様、スタッフの皆様、お疲れ様でした。ありがとう。

セットリスト
思秋期
(MC)
早春の港
会いたい
青春の影
(MC)
五番街のマリー
黄昏のビギン

(MC)
明日

(MC)
はじまりの詩、あなたへ

(休憩)

ロマンス
万華鏡
(MC)

秋桜
愛燦燦
(MC)
月見草
(MC)
手紙
シアワセノカケラ
(MC)
聖母たちのララバイ

(アンコール)
虹 〜 Singer

posted by Alex at 21:49| 大阪 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | evergreen (女性ボーカル) | 更新情報をチェックする
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