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2006年04月05日

カビリアの夜

イタリアの巨匠フェリーニの代表作
 前から見たかった映画「カビリアの夜」をエアチェック。早朝に放送された映画を今見終わりました。このトリノオリンピックでもイタリア開催ということでペアのペトロワ&ティフォノフがフェリーニの映画の音楽のセレクションで滑りましたが、私がフィギュアスケートで初めて「フェリーニ」の名前を聞いたのは1994年のウソワ&ズーリンがこの「カビリアの夜」の音楽で滑ったのが最初でした。いつも洒落た衣装で滑ってた彼らが地味でなんだか鎧のように重たそうな衣装を着ていたのが印象的でしたが、ヨーロッパ選手権で着ていたものが衣装コードにひっかかって急遽新しいものを用意しなければならなかったと後に聞きました。コミカルな表現を入れながらの滑りは彼らの新境地でしたが、前年の世界チャンピオンとして臨みながら、銀メダルに敗れてしまいました。ブライアン・オーサーなどは「彼らが勝つべきだった」と発言したのを読みましたが、このときはアマ復帰してきたトービル&ディーン、そして伸び盛りグリシューク&プラトフとの三つ巴の戦いで、課題が終るたびに順位が入れ替わる激しい戦いでした。アイスダンスで順位が途中で入れ替わるような激しい戦いがあったのは記憶の中ではこのリレハンメルと今回のトリノだけかな?奇しくも。そういえば今回、氷上でのにらみ合いですっかり有名になったイタリアのフーサルポリ&マルガリオもカップルもたしか長野だったかで「カビリアの夜」滑りましたが…とにかく「カビリアの夜」がどんな映画だったのかずっと気になっていて、今回ようやく見ることができました。
ジュリエッタ・マシーナ
 1957年に撮影された「カビリアの夜」。まだ第2次世界大戦のダメージがイタリアに残ってた頃ですね…カビリアとは主人公の名前ということも映画を見てはじめて知りました。彼女が通りで立ちんぼしながらローン返済してるという家は、日本にもあったバラック小屋に通じるものがあり、ローマ郊外の廃墟も戦争の爪あとをかんじさせました。そんな中でもカビリアは元気で明るくて楽天的。DVDのジャケットなんかよりキュートなカビリア、演じるジュリエッタ・マシーナはフェリーニの奥様なんだそうですが、このマシーナという女優さんの存在があって脚本が書かれ、作られたんだなという映画、日本の戦後に娯楽をもたらした美空ひばりに顔が似てるのはすごい偶然ですね。
日常に奇跡はなくあるのは絶望ばかり
 ネタバレすると申し訳ないんですが、ストーリーはもう少しでつかめそうな奇跡がするりと手から逃げていくときの絶望感の連続とそんなことじゃめげない楽天的なイタリア人気質。日本が舞台ならこんな風にはいかないでしょうね。後にアメリカ版が制作されてそれが「スウィート・チャリティー」と知り「へー」って思いました。最初、イタリア語でまくしたてるようにがなり続けるカビリアを見ながら、それこそ、マルガリオをにらみつけたフーサルポリのごとく「イタリア女ってかなんなー」ってぐらい暑苦しくかんじていましたが、エピソードが重なるにしたがって愛らしくなっていつしか感情移入してしまいました。とくにアヴェ・マリアに「今の生活から抜け出したい」と必死に願う姿は、自分に重なるものもあってみていて切なくなってしまいました。後半はだんだん最後の落ちが見えてきてしまってみてられなくなるかもしれませんが最後の最後のカビリアの表情を見届けるまではチャンネルはそのままで(ビデオなら早送りしないで!)。
今月スカパー!312chムービープラスで絶賛放送中
今後の放送日4月10,15,20,27,30日
恩田美栄選手の「道」
 実は恩田選手がフリーで今シーズンはじめに使っていた「道」もフェリーニ映画のサウンドトラック。同じくジュリエッタ・マシーナが同じように重要な役どころででているんだそうで…、未見ですが、ジュリエッタ・マシーナのキャラクターと恩田選手とはどこか重なるところ、小さいのにパワーにあふれるところ、があって、シュイナールコーチが恩田選手にこのテーマがあうと思ったのも納得できるかも。機会があればぜひ見たい映画です。
 ちなみにフェリーニ映画の音楽ってニノ・ロータが担当してるんですね。これもまったく知りませんでした、あの「ロミオとジュリエット」と「カビリアの夜」や「道」が同じ作曲者だったとは。不勉強でした。
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posted by Alex at 21:00| 大阪 雨| Comment(3) | TrackBack(2) | 映画 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そうですね、30年ほど前ですか、大学近くの日伊会館というところで「カビリアの夜 」を見ました。字幕がなく、ちょっとしたあらすじの書かれた紙切れを渡されただけで、タダで見てました。 とにかく白いシーツを乾していて、風でバタバタしている絵の記憶があります。
でも、当時はぐっときたなあ・・。

ジュリエッタ・マシーナ、確かに恩田選手誰かに似ているかな、と思っていたらそういう線があったんですね。
もちろん、「道」も「魂のジュリエッタ」もお勧めです。
その後は、甘い生活にアマルコルド、ちょっと81/2はきついかもしれません。

「アマルコルド/ニーノ・ロータ・メモリアル・アルバム」
オラはこういうLPを大昔に買って、今も時々聴いています。
Posted by tapara at 2006年04月08日 01:12
こんにちは。
大道芸観覧レポートという写真ブログをつくっています。
「カビリアの夜」の昔の広告もとりあげました。
よかったら、寄ってみてください。

http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemu23611
Posted by kemukemu at 2007年01月07日 20:31
こんばんは!
昭和32年当時に日本でちゃんと後悔されてると知ってびっくり。貴重なものを見せていただいてありがとうございました。
Posted by Alex at 2007年01月08日 00:49
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