2010年07月17日

シーナ・イーストン ビルボードライブ大阪

ヒロリン、ベリンダ、シーナ
 今年に入ってベリンダ・カーライル、岩崎宏美に続いて3人目のライブ。ベリンダに続いてビルボードライブ大阪へ行って参りました、シーナ・イーストン。本当は先月末のシェリル・リンも行きたかったり、ベリンダのライブの後、もっともっとライブを見るぞ!と意気込んだもののなかなかね。それでもシーナは行けたからよしとしましょう。洋楽を聞き出した80年代に現役ばりばりで活躍していたシーナ・イーストンをお互いにですがこの年齢になって初ライブ体験するとは・・・ため息。ステージに登場したときはさすがに妙齢のおばちゃんになってて、時代の流れを感じましたが、ひとたび歌がはじまれば、シンデレラと呼ばれたあの頃の歌声を聞かせてくれてどんどん若返っていくような錯覚が!ほんと錯覚なんでしょうけど。ところでヒロリン、ベリンダ、シーナの年齢順ってわかります?調べてみてびっくりなんですけどベリンダ、ヒロリン、シーナの順番なんですね。10代でブレイクしたヒロリンが圧倒的にベテランさんって感じですけど、ヒロリンが今年デビュー35周年ならシーナは30周年。スタンダードアルバムをリリースしたりもしてましたので、ピアノメインでアコースティックスタイルの落ち着いたステージを見せてくれるのかなと予想して席についたのですが、ところがどっこい!バンドから黒のユニフォームでそろえて80年代のファンクバンド風の編成で、彼女の大好きなブラックミュージック系のナンバーをメインに据えた、ダンサブルでソウルフルなステージを見せてくれました。びっくりでしょ?ぜひ当時のファンの方は大阪はあと1日、そして東京公演も残っていますので連休に足を運んでみてください。
ビルボードライブ公式ページ

前半の山場はプリンス殿下メドレー
 シーナの代表曲とそのほかはスタンダードと呼べるポップナンバー中心でしたので、耳なじみがなかった曲は2曲だけでした。その1曲がオープニングの軽快なモータウン風のチューン。終了後、歌詞を頼りに調べてみるとジャッキー・ウィルソンがやや落ち目になったときに彼に恩義を感じていたベリー・ゴーディJr.がファンクブラザーズを貸し出してレコーディングしカムバックヒットとなった「(Your Love Keeps Lifting Me)Higher and Higher」でした。
 2曲目はシーナがブラックミュージックへ傾倒していくきっかけとなった大ヒットナンバー「Strut」でバンドものりのり。サックスがぶいぶい言わせたり、あとバンドのメンバーのうちコーラスのフィリップはもちろん、バンマスのキーボード、ギター、そしてサックスまでみんな歌えて厚いコーラスがつけられるいいバンドでした。そしてシーナはステージを降りて客席を回すサービスっぷり。残念ながらカジュアルシートでしたのでシーナはそばまできませんでしたが、テーブル席のほとんどの観客と握手をしたんじゃないかな?
 携帯電話も留守番電話もなかった頃のナンバーよと洒落た紹介で歌い始めたのが日本でもノエビアのCMでおなじみになった「Telefone」。
 ここで昔はいろいろ問題のある歌詞も歌ってたの、16歳の息子がYouTubeでビデオで見てこの歌は絶対歌わないで!と言われてるんだけどとMCがあって始まったのがプリンス殿下メドレー。コーラスのフィリップはものすごく歌えるし芸達者だなと思ってあとから調べたら、モータウンのファンクバンド、スウィッチのフロントマンだったシンガー。彼のリードでまずは「You Got The Look」。当時は恋仲も噂されたプリンス殿下とのデュエットナンバーですね。そして間髪いれずにメドレーで続けたのが殿下が最初にシーナにプレゼントした「Sugar Walls」。今でこそ、もろにセックスをテーマにしたナンバーがTOP40にあふれていますが、当時、このきわどい歌詞をイギリスから登場したさわやかな歌姫が扇情的に歌い上げる姿は衝撃でしたね。バンドメンバーのソロを交えながら、突然、殿下がシーラEにプレゼントした「The Glamorous Life」のあの有名な「もっと接近しましょ♪」の部分のフレーズ(わかりますよね?)がでてきたりと殿下がやりそうな組曲風の構成になっていて最後はまた「You Got The Look」に戻ってと、前半の山場となりました。
 そしてまたまたフィリップが大活躍する「We Got Tonight」。ケニー・ロジャースとのデュエットで大ヒットしたナンバーをこれまた熱いデュエットで濃厚に聞かせてくれました。
 さらにブラックミュージックの流れに再び戻す「Lover In Me」。ベイビーフェイスプロの大ヒット曲。歌詞がかなり飛んでフェイク中心となったのは演出なのか体調のせいなのか少し残念でしたが、バンドメンバーの紹介で、ひとりずつ丁寧な紹介がありました。最後ステージ脇でエンジニア的なことをしてたのはシーナの息子さんだったのかな?紹介されました。

後半の盛り上がりはあの名伯楽のナンバー
 やっとここで一息ついてステージ上のスツールに腰掛けると、今一番レコーディングしたい曲なのとボニー・レイットの「I Can't Make You Love Me」。多くのカバー曲を生み、アメリカンアイドルの予選でもたびたび歌われる今やスタンダードですね。キーボードだけをバックにしっとりと表現力豊かに歌い上げるシーナは素敵でした。
 さて、続いては「これまでの長いキャリアで一番の後悔は」という意表をつくMC。「一番大好きなソングライターに歌を書いてもらったことがないこと!」とシーナ。これはもしかしてくるかなと思ったらやはりバート・バカラックの名前がでてきました。心の中で「キター!」って叫んじゃいましたよ。「曲は書いてもらえなかったけど妄想するのは自由でしょ、ここから私のバカラックモーメントよ!」の言葉に続いて流れてきたのは「One Less Bell To The Answer」で汗のごとく涙噴出しました。しかしここにフィリップがまた割り込んできて「A House Is Not A Home」にからめてくるのはバーブラ・ストライサンドがやった手法なんですけど、歌がすすむにつれていつのまにか歌が入れ替わってシーナが「A House Is Not A Home」を歌いフィリップが「One Less Bell To The Answer」が歌ってエンディングというなかなか凝った趣向でございました。「I Can't Make You Love Me」もすばらしかったんですけど後半の山場はこちらに軍配をあげなければいけないでしょう。
 そろそろ終わりが近づいてきてシーナのNo.1ソング「Morning Train」、この曲はサックスがちゃんといることが効果的。さきほどまでしっとりとした空気に包まれていた会場も再びヒートアップ。ブリッジのホイッスル系の高音のところも忠実に再現しようとしたりシーナもがんばってました!
 今の時代、若者が夢を持ち続けるのは難しいとシリアスなMCとともに歌われたバラードがもう1曲わからなかった曲で、こちらは結局わからずじまい「I Do Anyway」とか「I'll Do Anyway」とか「がんばりましょう!」といった歌詞のように聞こえたのですが、バラーディアとしてのシーナも健在でしたよ。
 シーナのバラードと言えば最後を飾ったのが「For Your Eyes Only」。この曲は何度も何度も何度も歌ってきた曲なんでしょうね。声がでないところもカバーしながら余裕たっぷりに挨拶をしてフィナーレ。
 アンコールはもちろん「Modern Girl」。場内総立ちで踊っている人もいましたよ!

百聞は一見しかず
 しばらく第一線から遠のいて、ニュースもあまり聞かれなくなったシーナ・イーストンがいったい今どんなステージを見せてくれるかなんかまったく想像がつかなかったですが、先日のベリンダ・カーライルと同様にまだまだ元気な歌声で、ベテランとして素晴らしいステージを続けていることがわかり元気をもらってきました!シーナにかぎらずみなさんライブ見ましょうね。しつこいですけど今年の岩崎宏美のコンサートはおすすめですよ(爆汗)。

posted by Alex at 00:19| 大阪 ☁| Comment(4) | TrackBack(1) | evergreen (女性ボーカル) | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
シーナとフィリップ・イングラムの共演なんて超豪華じゃありませんか!皆さんがんばってお仕事されてるんだなぁ…。

シーナがバカラック・ナンバーを歌うってだけでもトピックですけど、またバーブラのメドレーの再現っていうのも二重の意味で嬉しいですね。バーブラの大ファンでもあるシーナですから、双方にオマージュを捧げてるのかもしれませんよね。
Posted by Suzu at 2010年07月17日 20:35
Suzuさん
こんばんは!
そうでしたね、バーブラのファンでもありましたね。
フィリップ・イングラムはからだが一回り以上大きくなってすっかり貫禄あるおじ様でしたよ。シーナもすごく気に入ってて信頼しているようでした。実は80年代にやってた音楽性が近いふたりなんですよね。
Posted by Alex at 2010年07月18日 21:15
初めて書き込みさせて頂きます。
私は直接このライヴを観た者ではありませんが、
シーナが終盤で唄ったバラードは
マルティナ・マクブライドの「Anyway」です。
アメリカン・アイドルの確か第6シーズンに登場した
カントリー・ディーヴァですね。
キャリー・アンダーウッドが尊敬してやまない人物。
プリンス好きのくせにカントリーも聴いている私としては、
これは快事です。
シーナがマルティナを唄ってくれるとは!
・・・では、失礼しました。
Posted by 逍遥軒 at 2010年07月29日 03:31
逍遥軒さん
ありがとうございます。
マルチナ・マクブライドでしたか。日本ではどんな大スターでもなかなかカントリー系は紹介されないということもあり彼女に対して失礼しちゃいましたね。
シーナってオリビアと違ってアメリカへ渡ってからもケニー・ロジャースとデュエットしたぐらいでカントリーとは接点なかったですから、意外な選曲になるのかな。
ベリンダのときよりチケット価格設定高くてそれでもお客さんの入りはよかったので、毎年恒例ぐらいで来てくれるようになるのかな?同伴してた息子さんが日本を気に入ってくれたかどうかが一番の鍵になりそうですが。
Posted by Alex at 2010年07月30日 15:39
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20年振りのシーナ・イーストン
Excerpt: そう、20年ぶり(笑)ちなみに、前回見たのが1989年11月10日の渋谷公会堂で、席は最前列♪そして昨夜はほぼ同じ近さのビルボードライブのステージ前最前列の真ん中のテーブルで観ることができました&..
Weblog: 人生山あり、谷川真理
Tracked: 2010-07-22 14:13