2010年01月22日

ヨーロッパ選手権 男子ショートプログラム テレビ観戦感想ほか

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プルシェンコが貫禄の首位
 ヨーロッパ選手権、男子シングルSP、今シーズン、オリンピックを目指して競技復帰したエフゲニー・プルシェンコ選手が4回転3回転などジャンプを完璧に決めて歴代最高得点で首位。コンビネーションジャンプが4回転2回転(十分立派な構成ですが…)になってしまったブライアン・ジュベール選手が僅差で2位につけました。3位にはヤニック・ポンセロ選手が入りましたが、てっきりフランスはこのユーロもオリンピック代表選考に考慮されると思っておりましたが、すでにジュベール選手と若手のアモディオ選手に決まっていたんですね。ポンセロ選手とともにプレオベール選手の演技も素晴らしかっただけに…なんだか残念です。

男子シングル ショートプログラム 結果
1 Evgeni PLUSHENKO RUS 91.30 TES51.10 PCS40.20
2 Brian JOUBERT FRA 88.55 TES47.80 PCS40.75
3 Yannick PONSERO FRA 82.40 TES46.00 PCS36.40
4 Michal BREZINA CZE 79.60 TES45.40 PCS34.20
5 Stephane LAMBIEL SUI 77.75 TES37.00 PCS40.75
6 Alban PREAUBERT FRA 76.37 TES41.12 PCS35.25



テレビ観戦感想
 ショートプログラムの録画放送からフリーまでほとんど時間がないので、思い浮かんだ点だけ。
エフゲニー・プルシェンコ選手
 4回転3回転に3回転半、ステップからの3回転、現在の男子シングルで考えられる最高難度に近い構成のジャンプを完璧に決めるのはさすが。安定感という意味では誰にも太刀打ちできないのかなと思いました。ただ、プログラムの構成という点ではジャンプを最初にかためているというだけでなく、ジャンプとジャンプの間はスピードをつけるためのランとジャンプの準備動作だけになってしまい、音楽表現などがほとんど入ってなくて、本当にジャンプを跳ぶだけの構成になってしまっているのがどうしても目立ってしまいますね。構成点がジュベール選手に負けてしまったのは、滑走順が早かったのが理由ではないなと思いました。ただそれは作戦なので少々5コンポーネンツを犠牲にしてでもジャンプをしっかり決めようということなので、批判されることでもないとは思います。ジャンプを終えたあとも要素となるステップとスピンの間のつなぎはほとんどない。つなぎにこった要素がないというだけでなく、ほとんど移動もないんですね。それで氷全体が使えてなくてかなり狭いエリアでしか演技してない印象が残ります。それだけ省エネルギーな構成で、それだけスピンやステップにじっくり時間と体力をかけられますので大きな取りこぼしをしにくい、これはあくまでも「作戦」ということですので…プルシェンコ選手の強さに期待してる人にはまったく問題ない、演技のおもしろみといったことを期待してる人には不満が残る、とどのつまりが「プルシェンコ」という感想が残りました。ただ、おなじような作戦を4分半のフリーでやってしまうとかなり物足りなさが残るのでは?と思います。ショートでここまで省エネルギーでということはスタミナに不安がある表れでもあると思いますのでフリーは僅差でジュベール選手に追い上げられる中でどうなるか、それでもやっぱりプルシェンコ選手は強かったという結果になるでしょうか?

ステファン・ランビエール選手
 プルシェンコ選手とは逆にジャンプはトップコンディションまでは戻せてないことが露見した一方で、振付へのこだわり、演出力、演技力はすごいなとあらためて感心させられました。アクセルはトリプルではなくダブルの安全運転、コンビネーションは4回転の着地にトラブルがあって成立してない…なんてことを後半のマーチのところですっかり忘れさせてしまいますから…ずるい!って言いたくなるほどです。失敗した割りに伸びた5コンポーネンツ(ジュベール選手とともに全選手中1位!)も解説の田村さんではないですが「もっと出ても!」なんて思ってしまうほど。ただランビエール選手もフリーではジャンプを8回やらなくてはいけませんから、SPと同様なことになってしまうと、演技力だけではカバーしきれませんし、プルシェンコ選手同様、スタミナ面に不確定要素がありますので…どうなるのかな?と。そんな不安があってもフリーはどんな演技をしてくれるのだろうという期待感が上回ってしまうのがさすがです。

ブライアン・ジュベール選手
 4回転ジャンプを決めたのはもちろん素晴らしかったですが、それすら素敵なおまけにしか感じさせないほど、体がキレキレで音楽もよく表現できていましたし、作品としての完成度でも一番だなと感じさせるほどで、手術からの復帰戦だなんて信じられません。
4回転2回転になったのは残念だし、こういうことをしていると米&日本の3回転3回転組につけいれられる隙を作ってしまうことにはなるのですが、4回転が入ると入らないでは違うということをジャッジに大きくアピールできたと思います。それはジュベール選手だけではなくてプルシェンコ選手やポンセロ選手、そしてトライしたけれど成功しなかったスケーター達の挑戦も含めてのことですが。ただ、ジュベール選手も怪我からの復帰でどこまで試合勘が戻せているのか、ショートプログラムで飛ばした分、フリーまでにどこまで体力が戻せるのか、4分半の長丁場でスタミナ面に不安はないのか。また、ジュベール選手の場合4回転以外のジャンプでも取りこぼすことが多く、新採点では重要になってくるコンビネーションジャンプを制限数いっぱいまで入れることができるかなど、プルシェンコ選手を僅差で追いかけることが追いかけるよりは気持ち的には楽かもしれませんが…リスクが高い構成のスケーターの演技を待つときってエキサイティングな反面怖さもあって息がつまる感じがしますね。

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この記事へのコメント
Alexさん、こんにちは!

予想通りの結果と言えば予想通りで、
プルシェンコ選手は憎らしいぐらい(笑)強かったという感想なのですが、
ランビエル選手や全米のアボット選手などの演技を見た後でプルシェンコ選手の演技を見ると・・・物足りないと言うか、どこかコンパクトな感じがしますね。
余りにも4年前そのまんまと言うか。
例のヴァイオリニストとは縁を切ってもらって、
違う選曲で彼の演技を見たかったです。

PCSが五輪に向けて高騰している中で、
彼だけが微妙に出し渋りされている印象を受けるのは、ジャッジにもそういう印象を持っている方が多数いるんじゃないかと。

フランスの男子、昨年末に代表は決まっていたそうで、
ポンセロ選手・プレオベール選手にとっては難しい大会だったかもしれませんね。

ダンス、一足先に動画で見ちゃったのですが、
おおお!という結果でしたね。
ドムニナ&シャバリン組のOD、あれはちょっと・・・あんまりです>リニチュクさん。
今シーズンのODの盛り上がりの無さに拍車をかけてしまったような・・・。

ファイエラ&スカリ組はODもFDも素敵ですよね。
選曲も衣装も振付も全て今の彼らにピタリとハマっているんじゃないでしょうか。
Posted by さざんか at 2010年01月23日 10:34
さざんかさん
こんにちは。
小林アナウンサーからもフランスは代表がすでに...と紹介があり、残念でしたがポンセロ選手は代表枠決定に直接かかわっていたので、仕方ないとあきらめなくてはいけないのでしょうか?
確かに他の選手は四年前から確実に成長を見せる中で、彼だけは現段階では四年前の自分の姿を追いかけている途中ですよね?それでも勝ってしまうのですからどれだけ強いんだってことですね。
オリジナルダンスは同じ課題を二年で同じ題ということで振付師サイドにネタ切れ感が否めないでしょうか。
Posted by Alex at 2010年01月23日 11:14
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