2010年01月17日

全米選手権 男子シングルSP ジェレミー・アボット選手が首位

滑走順/結果[icenetwork.com]
グランプリファイナル組が順当に上位に
 現地時間15日に行われた男子シングルショートプログラム、昨夜、JSPORTSでも放送がありましたのでご覧になった方も多いのではないでしょうか。グランプリファイナルに出場し、五輪代表に有力視されているジェレミー・アボット選手、エヴァン・ライサチェック選手、ジョニー・ウィアー選手が順当に1-3位を占めました。全米選手権で逆転代表入りを狙うアダム・リッポン選手、ライアン・ブラッドリー選手などには大きなミスがでてしまい3位までと4位以下とにフリーでは逆転がむずかしいほどの差がついてしまいました。

男子シングルSP結果
1 Jeremy Abbott 87.85 TES47.55 PCS40.30
2 Evan Lysacek 83.69 TES44.23 PCS39.46
3 Johnny Weir 83.51 TES45.32 PCS38.19
4 Adam Rippon 72.91 TES38.06 PCS35.85 -1.00
5 Armin Mahbanoozadeh 72.56 TES41.16 PCS33.58
6 Ryan Bradley 70.63 TES37.05 PCS33.58

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ジョニー・ウィアー選手
 解説の田村さんも「いい意味で荒々しい、感情をむき出しで滑っている」指摘されていましたが、ウィアー選手のショートプログラムの演技はとても自信に溢れて力強かったです。まだ会場が暖まりきらない2番滑走と言う不利な条件にもかかわらず、観客を自分の世界に引き込んで盛り上げました。ジャンプはすべて成功、難を言えば、ランディングにいつものウィアー選手の美しさがなかったかなと、そこが加点が抑え気味になったのかなと思いますし、フリップは「!」で済みましたが「e」がついてもおかしくないレベルで実際、ジャッジのできばえ評価ではそれぐらいマイナスされてしまいました。スピンは丁寧にしっかり回転数を稼いでましたし、ステップではエッジはますます深くなり、上体の動きもより大きく、音楽との一致性も高まってきたのではないかと思いました。滑走順が早かったということを差し引いてももう少し特にPCSが伸びても良かったのではと思いましたが、昔のウィアー選手なら「自分はノーミスだったのにミスがあった選手に上を行かれてしまった」とかネガティブな発想になるところだったかもしれませんが、今のウィアー選手は自分の練習してきたことを信じて演技だけに集中できているように見えますのでフリーの演技も楽しみですね。

ジェレミー・アボット選手
 コーチである佐藤有香&ジェイソン・ダンジェン夫妻に見守られて会心の演技でした。ジャンプがすべて綺麗に決まっただけでなくもともと滑るスケートを持った選手でしたが、いつも以上に流れのよい素晴らしいスケーティングではなかったかと思います。プログラムの構成も素敵ですね。片足のターンとチェンジをしてから振り向いて踏みきる難しいトリプルアクセルも引き続き逃げずに構成に入れていますし、今のルールではレベルを上げるステップをちょこまか刻むのが主流になっている中でスピードがある中で流れを大切にしながらレベル取りに必要なターンなどを正確に実施するというのは自信がなければできないことだと思います。唯一の取りこぼしはシットスピンですが、最初の足で難しいポジションをしたときに8回転以上する予定がぎりぎりになってしまい、おそらくここでレベルを取りこぼしてしまっていると思います。フリーでは4回転ジャンプに挑戦するようですが、果たして2本きっちりまとめることができるでしょうか。連覇も見えてきました。

ライアン・ブラッドリー選手
 実績面で上位の3人に水をあけられているため、なんとしても全米選手権で上位につけてオリンピック代表に入りを目指したブラッドリー選手。最初の4回転3回転を綺麗に成功させ、この日唯一の4回転成功者となったところまでは良かったのですが、トリプルアクセルの予定がダブルアクセルに、そして得意なはずのトリプルルッツがダブルになってしまいました。特にステップからの単独のジャンプはトリプル以上と規定されているだけにダブルルッツはどんなに綺麗に成功させてもできばえ評価が-3(係数がかかりますので実際には-1)しかジャッジはつけることができませんので痛かった。得意のスピンはレベル4、苦手のステップもレベル2とレベル3にまとめてきていただけに本当にもったいない演技でした。フリーで最終組に残れるぎりぎり6位に入ったのがせめてもの救いでしょうか。フリーではブラッドリー選手らしい観客熱狂の演技を期待したいですね。

エヴァン・ライサチェック選手
 すっかりお馴染みになりました黒一色の火の鳥。最初のトリプルアクセルが高さがでずに十分な着地姿勢がとれないままのランディング。この後、ジャンプは完璧に決めましたし、スケーティングのスピードもありましたが、動きにゆとりを感じませんでした。振付を変更したのかもしれませんが動きの省略もあり、音楽に追い立てる感じで、グランプリシリーズで見せたせつなくなるほどの音楽との一致性は失われていました、ストレートラインに入るところまで完全に音楽に1テンポ遅れていたような気がするのですが。それでもこの長身で長い手足をきびきび動かしてコマ数の多い演技を破綻なく滑りきる力には毎度感心するばかり。今日のウィアー選手が上でもと思わなくもないですが僅差で凌いで2位での折り返しとなりました。フリーでは果たして4回転に挑んでくるでしょうか?フリーではさらにPCSで9点台、ステップではレベル4を狙ってビルドアップしてきたそうですのでそれも楽しみ。

アダム・リッポン選手
 同世代で先に世界選手権代表となったブランドン・ムロズ選手が残念なSPの演技になった後に登場したリッポン選手。得意の3回転3回転を成功させ、さらに課題だったトリプルアクセルも着地をまとめてにっこり笑ったところまでは良かったのですが、彼の金看板となりつつある両手を上げてのトリプルルッツがダブルにさらにフェンスにぶつかるというアクシデントの後、ストレートラインステップでまさかの転倒、本人もがっかりした気持ちを隠せないエンディングとなってしまいました…の割りに点数は伸び、4位にとどまりました。ルッツはダブルになった時点で無条件にジャッジは-3しなければならないと思っていましたが、一部ジャッジは両手を上げたのと相殺したのか-2、-1もありますし0のジャッジもいるんですね。ここはなぞ。ステップを中心にまだまだスケーティングスキルには磨くべき点が残っているとは思いますがPCSではジャッジから上位3人に続く高評価を得ました。逆転表彰台は厳しい点差となりましたが、フリーではのびのびと滑ってもらいたいですね。

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この記事へのコメント
こんにちは。
全米男子・完璧&完全アボットの優勝に、アボットやベルネルや大ちゃんが、五輪でちゃんと、こんな演技をしてくれたら、お馬鹿な論争や愚かな子供の出る幕が無くなるんだよ!!五輪でも、頑張って!!と、久々に胸がすく思いでした。
本当に、ジェレミーにおめでとう&ありがとう、ですね(勿論、由香さんご夫妻にも)

それにしても、何でこんな不規則なスケジュールなんでしょうか?今季の全米?
4CC派遣の女子とダンスは、表彰式後、集合して出発でもしないと、東海岸の選手達は気の毒ですよ。
Posted by ぴんくぴっぐ。 at 2010年01月19日 12:44
ピンクピッグさん
こんにちは
昨日は早朝からのテレビ観戦となら、最終組 はばたばた準備しながらでしたが、素晴らしい演技に元気をいっばいもらえました。
夜はさすがに8時過ぎには睡魔に襲われて倒れこむように寝ましたが。

スケジュールはやはりテレビ局側の要請ではないかと思います。四大陸ははからずも軽視されていることがばればれですね。まだ正式には発表されていませんがさすがに男子とペアの派遣選手には内示されてますよね?
Posted by Alex at 2010年01月19日 13:06
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