地元キム選手、ミスするも首位/浅田選手2位
またまた議論を呼びそうな採点になってしまったのが残念ですが、今シーズン何度も書いていますが、新採点システムでは見ている側の印象と採点結果が大きく乖離することがままあるということなのでしょうか。しかしあまりにも酷い場合はソルトレークオリンピックの採点問題以上の騒ぎが今後起きる可能性が孕まれており、スポーツとしての存続が危ぶまれるのではないかと心配です。採点システムに不備があるなら変える、ジャッジがおかしいなら処分する…バンクーバーオリンピックまでに間に合うかどうかわかりませんが必要なのかなと思いました。
浅田真央選手、NHK杯にも増して素敵な演技を見せてくれました。NHK杯で優勝という結果を出せたことで落ち着きもでててきて、終わった後の自然な笑顔も素敵でした。3回転3回転が残念ながら今回もダウングレードで3回転2回転、点数的にはこれが一番痛いですね。ルッツのほうは「e」を逃れたようで練習の成果がこちらは着実にでています。
ユナ・キム選手、SPはやはり音楽との親和性が最大の武器になっているなとあらためて思いました。スピードもありましたし、ジャンプの失敗も、地元のプレッシャーにつぶれされての失敗というわけではなく、本人もあまりシリアスに受け取っていなかったようですので、フリーでは安定したキム選手の演技がまた見られる可能性が高いのではないでしょうか?
中野友加里選手は復調が目えてきて安心しましたが、安藤美姫選手はルッツジャンプの失敗は以外は丁寧にまとめたものの元気がなかったのが心配です。
女子シングルSP結果
1 Yu-Na KIM KOR 65.94 TES35.50 PCS30.44
2 Mao ASADA JPN 65.38 TES35.70 PCS29.68
3 Yukari NAKANO JPN 62.08 TES34.20 PCS27.88
4 Carolina KOSTNER ITA 55.88 TES28.80 PCS28.08 -1.00
5 Miki ANDO JPN 55.44 TES28.60 PCS27.84 -1.00
6 Joannie ROCHETTE CAN TES50.48 23.00 PCS27.48
よろしければ人気ブログ投票おねがいします(こちら)
男子なんかも見た目だと圧倒的にジュベールが強そうなんですけど。しかし小塚君ショート1位は素晴しいですね。フリーもがんばってほしいです。
(…しかし、せっかく連戦を勝ち抜いた世界最高の6人が滑るっていうのに放映がない人がいるなんて、やっぱり変ですよね。時間だってたっぷりあったのに…)
彼女にかかるプレッシャーが想像を超えたものであることに
何ともいえない気持ちになりましたが、
今日の結果を見てまた違った意味で複雑な気持ちになりました。
でも荒川さんがおっしゃっていた
「真央ちゃんがキム選手より前に滑る事がプラスに向かう」
と言う言葉には全く持ってそのとおりだと思いましたし
いろんな試練もバンクーバーに向けてのためのものだと思って
明日はフリーを滑りきって欲しいと思います。
そして他国の選手にも自国の選手と同じくらい
惜しみない拍手をおくる国に生まれたことを
今夜ほど誇りに思ったことはありません。
ユナちゃんは、2Aのランディングが後ろに体重が行ってしまい、ステップアウトとまでは言えない微妙な感じでしたが、こういうのは意外と減点の対象にならない気がします。
真央ちゃんのスパイラルは、やっぱり綺麗ですね。でも、もう少しエッジが深くなると点が上がるのかしら?
ところでこのトリプルのコンビですが、2007年の東京世界選手権からミスが散見されますが、得意なのはわかるのですがコンビネーションの「ループジャンプ」は単独で跳ぶのとは難易度がかなり難しいそうですね。
着地したその足で跳ぶわけですから、勢いをつけられない!
着地したその瞬間にも身体が回転していて
そもそも360度×3は不可能。(最後の1回転は3/4でいいのでしょうが)
出来たとしてもかなり厳しい。
このまま、跳べない・回転不足への懸念があるのなら、トゥーループで勝負に徹してジャンプ成功の確立を上げて欲しいです。
こうした意見は、見当違いでしょうか?
http://web.icenetwork.com/documents/2008/12/12/57333/1/gpf0809_SeniorLadies_SP_Scores.pdf
また、パトリック・チャン選手はフリーを棄権する模様です。
Suzuさん
おはようございます!
地上波の時間の使い方は毎度のことながら本当にもったいない。競技そのものが「見せる力」がありますので、余分な能書きみたいなものは本来必要ないと思うのですが。
ダウングレードされたことによってコンビネーションジャンプだけでキム選手より浅田選手は6点も差をつけられてしまっているとか…詳細を見れば点数の成り立ちがわからなくもないのですが、演技と点数と順位だけテレビで見せられてもなかなかね?
ゆかこさん
おはようございます!
FSUでもキム選手滑走後のプレゼント攻勢の様子が紹介されて、キム選手の後に選手が滑らなくていいように順位が決まったなんて揶揄されておりましたが、ものすごい熱狂振りですね。FSUには気丈にインタビューに答えていたキム選手もその後、バックステージで泣いていたという書き込みもあって…真偽はわかりませんが、そうであっても仕方ないかなってぐらい彼女の肩にはものすごいものがのしかかってますね。
おはようございます!
キム選手は本当にスピード感ありますよね!スピードを優先するためにわざとつなぎを易しく作っているのかもしれません。それに対して、浅田選手は最初のジャンプが終わるとアイスダンスのような複雑な構成でスピードが犠牲になってる面もあるのかもしれませんが…3月までには浅田選手のことですからそのあたりも克服してくるのではないでしょうか?
スパイラルはレベルも取れてますし、加点も取れているのでジャッジは大きな問題があるとは思っていないようです。たしかに後半のパターンがやや小さいのが気になりますが、それもほかの選手と差別化する「構成」としてとってもらえてるのかもしれません。
たまえさん
おはようございます!
海外の掲示板でもSPでループのコンビネーションに挑戦する意味があるのか?といった書き込みがなくはないですが、浅田選手は勝ち負けはもちろん、自分ができる一番難しい構成で戦いたいという気持ちが強いようですね。勝ったときでも首をひねったり表情を曇らせるときがあるのはそういうことなんじゃないかな?って思います。
日ごろからこちらのブログは読ませていただいているのですが、今回は「Alexさんはどう感じてらっしゃるのかな?」と気になって、早速読みにきました。
>見ている側の印象と採点結果が大きく乖離する
これは、その通りだと思います。今、細かい採点結果を見て、なるほどな、というかやっぱりなという感想です。ジャンプのダウングレードはやはりすごく大きいですね。マイナス2をつけるほど・・・ではないと思いましたが。きびしいのですね。
ただ、(これは私見ですが)プログラムは要素の集合体ではなく、あくまでひとつのプログラムとして流れがあるもの。ジャンプがすっぽ抜けたり、転倒したりした場合はやはり全体の流れに多少のキズがつくのはないでしょうか。それは、パフォーマンスなどには影響しないのでしょうか・・・なんて思ってしまいます。
音を身体の動きで表現する(モダンバレエのような)浅田選手と、まさに女優として役になりきって演技するキム選手。どちらも素晴らしい選手ですよね。タイプもちがうし、魅力もちがう。どちらも応援してきただけに、これからのことが心配になってきました。
おはようございます!
ダブルループジャンプの基礎点は1.5点しかないですから2点減点してるジャッジはループないほうがまし!ってことになってることを果たして理解しているのかどうか…。
(次のエントリーでジャンプに関する技術点についてまとめてみました。)
大きな転倒でないかぎりジャンプの回転不足だけならプログラムを壊すということはないと思うのですが、ロシェット選手のようにジャンプのすっぽぬけでがっかりしたのが明らかに伝わってくる演技だと、ジャッジも容赦なく表現面の得点でひいてきますね。
おはようございます。
昨夜、韓国の観客の様子がショートプログラムのときとガラッとかわっていて驚かされました。SPのときはお祭り騒ぎに参加して楽しんでいるという雰囲気でしたが、フリーの前の公式練習は空気が重たくなって、ずしっと期待が氷にのしかかるかんじすらしました。
そんな中、選手はひとりで氷の上へ出て行って演技をしなければならないのですから
それだけでもすごいなと尊敬してしまいます。