2008年06月23日

幻のCD「Everything Is Everything」ボーナストラックをプラスして再リイシュー

1970年「Everything Is Everything」
 最近、ダイアナ・ロスの情報をしっかり追いかけてなかったもので、今日このリイシューを知ってアマゾンで慌ててぽちってしまった1枚。
 ダイアナ・ロスが1970年にリリースしたソロとして2枚目のアルバム「Everything Is Everything」が7曲にも及ぶボーナストラックを追加して再発売されました。それこそ15年以上前に1度CD化されていますが、プレス数が少なかったためにオークションで高値で取引されていた幻の1枚です。我が家にある1枚も売り時逃しちゃった(冗談です、あちらはあちらで手放せません)。
 すっかりモータウンもののリイシュー元として定着したユニバーサル傘下のHip-Oからのリリースですが、Hip-O Selectにしてはお値段が良心的(あそこは本当に高い)、前回リイシューされたダイアナの「Last Time I Saw Him」について「ほぼソールドアウトですよ!」の煽りがうそでなければ、こちらもお早めにご入手しておくのがよろしいかと。
ソロデビューしたころのダイアナ・ロス
 スプリームス(シュープリームス)からダイアナが独立することが既定路線となっていた1968年頃からソロデビューに向けていろいろなクリエーターと組んで試行錯誤を繰り返していたダイアナ、その作品の一部はスプリームスの名義で発売したりもしたわけですが、結局、最後は当時はモータウンのハウスプロデューサーだったアッシュフォード&シンプソンのプロデュース作品で1970年にソロデビュー、そこから「Ain't No Moutain High Enough」の全米ナンバー1ヒットが誕生、ソロデビューを成功させ、その後、音楽だけにとどまらず映画にテレビにと活躍の場を広げて世界的なエンターテイナーへと羽ばたいていくことはみなさまのご存知のところ。しかし、デビューアルバムが大ヒットしているさなかに間髪おかずにリリースされたこのセカンドアルバムについてはあまり知られておりません。

HMVジャパン


黒いバーブラ・ストライサンドを目指したポップ路線
 アッシュフォード&シンプソンのプロデュースによる楽曲は、スケール感は増したものの、どれも言ってしまえばスプリームス時代の作品の延長線上にあるもの、ダイアナを従来の黒人シンガーの枠を打ち破って、バーブラ・ストライサンドに対抗できるようなポップシンガーに仕立て上げようとしていたモータウンの総帥ベリー・ゴディJr.にやや不満であるも内容であったことは想像に難くありません。ほぼ並行して作らせたと予想される「Everything Is Everything」にはビートルズの「Come Together」や「Long And Winding Road」、バート・バカラックの「Close To You」などを歌わせ、ダイアナからソフィストケートされた大人のシンガーとしての魅力を引き出そうとした努力の跡が見受けられます。そのあたりについては今回の再発売にあたって、プロデューサーのデューク・リチャーズがブックレットの中で語っているということですので、今から読むのが楽しみでCDが到着するのが待ち遠しいです。実はバカラックの書き下ろしナンバーを切望していたという逸話が含まれているようですので、どういう顛末で結果的に「Close To You」のカバーに落ち着いたのかも両者のファンとしては気になるところ。バカラックは第1黄金期の最終章にさしかかり、絶好調でしたので、ダイアナとのコラボレートが実現しなかったのはとても惜しまれます。
 薄汚れたシャツとジーンズを着て少年のようにさえ見えるファーストアルバム「Diana Ross」のジャケット写真、きらきらと着飾り、ベリー・ゴディーJr.の理想の女性像そのものの「Everything Is Everythin」のジャケット写真を見比べながら聞き比べてみるのも楽しいのではないでしょうか?
 ボーナストラックには私の大好きなハリソン=ビートルズの「Something」も収録されているんですね…これはもしかして同時期に同じプロダクションで正式にリリースされたマーサ・リーブス(&ザ・バンデラス)のトラックと同じオケなんじゃないかなんてマニアックな期待もあります。

収録曲
1. My Place
2. Ain't No Sad Song
3. Everything Is Everything
4. Baby It's Love
5. I'm Still Waiting
6. Doobedood'ndoobe, Doobedood'ndoobe, Doobedood'ndoo
7. Come Together
8. The Long And Winding Road
9. I Love You (Call Me)
10. How About You
11. (They Long To Be) Close To You
ボーナストラック
12. Wish I Knew
13. What Are You Doing
14. Something
15. Ain't No Sad Song - alternate lyrics
16. Baby It's Love - alternate vocal
17. Come Together - 1982 "Revelations" remix
18. I'm Still Waiting - 1990 Phil Chill remix

Everything Is Everything「Everything Is Everything」Diana Ross
Amazon/試聴あり HMVicon


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posted by Alex at 13:00| 大阪 ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | ダイアナ・ロス | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うちも到着待ちです!

昨日CDショップに入荷されているのを手に取りましたが、通常のプラケース仕様で、今までのHip-Oのリイシューものと比較すると確かに値段抑え目な感じでしたね。

私は大好きなミシェル・ルグラン&バーグマン夫妻の「What Are You Doing The Rest Of Your Life?」がボートラに入ってるで楽しみにしてます。
Posted by Suzu at 2008年06月23日 21:20
Suzuさん
こんばんは!
最近はCD買うときもいろいろ検討してからしか買わない癖をつけてきているのに、ダイアナだけは別腹です。光の速さで注文してしまいました。今から届くのが楽しみです。
「What Are You Doing The Rest Of Your Life?」ってソウル系ディーバでもほかに誰か歌ってましたよね?パティ・オースティンでしたっけ?後で調べねば。
Posted by Alex at 2008年06月23日 23:24
最近更に考えないで買う癖が悪化しているワタクシです…。

パティが歌っているのは「How Do You Keep The Music Playing?」ですかね?
曲が曲なので、ジャズ・ポピュラー系のシンガーが多く取り上げてますよね。ブルー・アイド・ソウル系なら我らがダスティーやアリソン・モイエが。
Posted by Suzu at 2008年06月24日 21:32
Suzuさん
こんばんは!
ダスティーですね。ソウル系の声で記憶があったのでついつい頭の中でアフロアメリカンのディーバを探してしまいました。
パティとジェイムス・イングラムとのデュエットでも何か歌ってた記憶も…それが「How Do You Keep The Music Playing?」だったかな…昔だったらいろいろすぐにでてきたのに、脳内でアイデアがつながっていかない今日この頃。あぶない。
Posted by Alex at 2008年06月24日 23:16
Alexさん!12月上旬に今度は「サレンダー」のエクスパンデッド・バージョン発売ですって。
もしかしたらこのまま順繰りとオリジナル・アルバム発売していくつもりかも知れませんね!!
Posted by Suzu at 2008年11月18日 21:55
Suzuさん
こんばんは!
情報ありがとうございます。
本当に順番にでるのですね…Hip-Oなんでしょうか?
ボートラにどんなものが入るのか楽しみです。
Posted by Alex at 2008年11月19日 23:12
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