あの日、日本に到着したシンディ。日本ツアーをそのまま敢行し、積極的に募金活動をしていることはみなさまもご存じのことでしょう。たった今も大阪公演の模様を生放送でストリーミング放送中とか。残念ながら見られる環境にないので、頭の中でシンディの歌を思い出したりしております。
シンディのメジャーデビュー作「NYダンステリア/She's So Unusual」は洋楽を聞き出したころに日本でも大ヒットしたアルバムで、当時はカセットテープで購入して何回も繰り返し聞いたものです。その後、CDというメディアが登場した際には真っ先にCDに買い換えたアルバムのひとつ。「Time After Time」や「True Colors」は改めて取り上げるもなくスタンダードとして歌い継がれる名曲として広く知られていますが、それ以外にも素敵なナンバーをいっぱい残してくれていますね。
ヒットナンバー以外で私が好きなのはサードアルバムに収録された「Unconditional Love」。アンコンディショナルな愛、無条件の愛なんて当時は想像もできませんでしたが、この年まで生きてみると、なんとなくそういう愛の存在がわかってきたような。たとえば家族が家族を思う気持ち、親が子供を思う気持ちは、本当に無条件の愛なんだなとか。自分は子供はいないわけですが、一緒に暮らしている猫たちに対する気持ちは本当に無条件の愛だなとか...。
もう1曲、確か4枚目のアルバムになると思うのですがアルバム「Hat Full Of Stars」のタイトルソング。シンディとニッキー・ホーランドの共作なんですが、厳かに星空を眺めるような...ファーストアルバムに収録された「All Through The Night」の大人バージョンかな?この曲がさらに好きになったのは佐藤有香さんがプロになってからこの曲で滑ったんですよ。シンディの歌声ではないのでニッキー・ホーランドのバージョンになるのかな?スケートって滑ってこそだなってことがしみじみ伝わってくる素敵なプログラムなので、未見の方がいらっしゃったらぜひYouTubeにあるうちにご覧ください[こちら]。ひととき目の前の現実を忘れて音楽とスケートの幻想へと引き込んでくれます。