2008年に久々の新作となるアルバム「Crayons」を引っさげて、アメリカンアイドルシーズンフィナーレなど人気テレビ番組を中心に数々のメディアに登場し、ビルボードアルバムチャートでは17位を記録、アルバムから3曲がダンスチャートの首位を飾るなど、華麗なる復活を印象付けたドナ・サマー。御年61歳となるこの夏、新曲「To Paris With Love」(YouTubeは[こちら])をリリースし話題となっています。カイリー・ミノーグを髣髴させると言うと、元祖ディスコクィーンに対してて失礼でしょうか?無機質なリズムトラックが実にドナらしいダンスチューンとなっております。9月にはダンスナンバー中心のアルバムとなんとスタンダードアルバムの2枚のレコーディングをスタートさせたいと息巻いてるドナ・サマーの今後の活動に注目したいですね。
ブルース・ロバーツとのタッグ
さてこの「To Paris With Love」の作曲者としてクレジットされているのはなんとブルース・ロバーツ。日本ではAORファンを中心に人気のあるアーティストでAORのガイド本などで取り上げられる機会少なくないブルース・ロバーツはソングライターとしてもバーブラ・ストライサンド、ローラ・ブラニガン、ポインターシスターズ、ディオンヌ・ワーウィック、シェールなどに曲を提供していて歌姫ファンにもお馴染み。特にドナ・サマーとは縁が深く、バーブラ・ストライサンドとのデュエットで全米ナンバー1となった「No More Tears」のほかに映画「The Daylight」のサウンドトラックではドナ・サマーとブルース自身のデュエットで主題歌「Whenever There Is Love」を歌っていました。2005年にアルバムではフォローされなかったドナ・サマーに「I Got Your Love」を提供しダンスチャートの4位に送りこんでいますが、今回の「To Paris With Love」とプロデューサーも同じですので、そのときのセッションのアウトトラックの可能性もあります(たしか当時アルバム1枚まるまる没になったという噂があったような…)。
Donna Summer Goes “To Paris With Love” On New Single